未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
日曜日でしたが、朝から移動しまくりながら電話での相談対応などにも向き合うという…なかなかにスケジュールが詰まった一日でした。
午前10時から津山市食肉処理センターで開催されたのは”畜魂祭”でした。

あまり見聞きしない言葉かもしれませんが…人間のために犠牲となった家畜動物の御霊を慰め、感謝の念を伝え、命の尊さを改めて確認するための儀式だと言えるでしょう。しばしば車で前の道を通らせていただく機会もある同所を訪れるたびに思うことですが、一年間に牛豚鶏合わせて4,500頭にのぼる命をいただいた上で生活していることへの感謝を改めて覚える時間でした。何度目かの出席にはなりますが、今回も市長の代理で副市長、そして地域から選出された県議会議員全員と、津山市議会議員の多くも参列するなどして、厳かに執り行われました。
その後の懇親会にも出席させていただき、特に若手の職員の皆さまから現場の話を伺うなど、勉強になる時間を過ごさせていただいたところです。今年度は視察なども計画されているそうで、肉のまち津山をさらに発展させていくために、色々と考えておられることにも触れられる貴重な機会になったことに感謝しています。
私が生まれた1978年に大きく改修されたという食肉処理センターは老朽化が進み、存続へ向け多角的に検討がなされている真っ最中と言える段階だと理解しています。先だって調査検討委員会から市長に出されている提言では、市内外からの食肉加工を請け負うセンターを廃止した場合、年間約10億円の経済損失が見込まれることが指摘されています。ただ存続する場合には当然に市の財政負担が生じるわけで、少しでも負担を軽減していくため、民間活力の導入や近隣自治体との連携などを視野に入れることの重要性が課題として挙げられているところ。市としての今後の対応には注目しています。
午後から打って変わって、芸術・文化に触れる時間が続きました。


まずは各方面でも話題になっていた作品の観劇へ、津山文化センターへ!
場内で、久しくないレベルに多くの友人知人との邂逅が続いたことは予期せぬ収穫でしたが…それ以上に素晴らしかったのはオペラの内容です。確実に10年以上前の話になりますが…以前観たことがあるオペラとは全く異なる、とてもユーザーフレンドリーな(?)楽しみやすい構成・演出にしてくださっている様々な趣向が凝らされたステージには大いに魅了されました!
時間の都合でどうしても、今回のメインと言っても差し支えないであろう後半部分のオペレッタを観ることは諦めざるを得なかったことが心残りなのと…それこそ時間の都合でしょうが、オペラも先が気になるところで「今回はここまで!」的な終わり方だったので…再上演にも期待したいところです。こう書いてしまうと大変に申し訳ないのですが、以前のオペラ体験が格調高いもの過ぎたこともあって…何というか正直、今回もそこまで期待せずに伺っていたこともあって、本当に楽しく観劇させていただけたことに感謝です。リフレッシュできる素晴らしい時間を過ごさせていただきました。



その後は美作大学へ!
毎年のように拝見している創作劇、時をこえを拝見するためです。
毎年この沖縄慰霊の日になるべく近いタイミングで上演されるこの舞台。演技指導にあたられた方のお話も伺いましたが…約1ヶ月で、こんなにも完成度の高い感動を届けてくださる関係各位の努力と熱意たるや…それを思うだけでも、今コレを書いていて涙が出そうです。
もっと多くの皆さまに是非、生で観ていただきたい!
…と昨年の記事でも書いているんだけど、またしても結局告知ではなく、終わってからの報告記事になってしまって申し訳ない…。
学生の皆さまが演じられるわけですから、今年で13回目になると言ってもメンバーの入れ替わりが当然にあるわけで…毎年その年のカラーが感じられる仕上がりになっていることを感じられます。演出や設定などの細かな点にも相違が見られるため、毎回とても興味深く拝見していますし…今年は絶対に泣かないぞと決めていても、あまり意味がありません。
ハッキリ言って、毎回号泣です。

ちなみに今日なんて始まって10分くらいで、もう涙が溢れていました。
ともかく今年も素晴らしかった!
演技力と構成力に、ただただ圧倒されたという印象です。場面を転換するための暗転までは一瞬たりとも目が離せない…まさにそんな時間が続きました。
劇中に織り交ぜられたダンスや音楽、そしてラストを飾るエイサーの力強さ。
舞台上のすべてから、沖縄出身の学生の皆さまの「伝えたい!」という気持ちが溢れ出ているようでした。演じている皆さまの呼吸や鼓動がそのまま観客である私たちの心に届いてくるような、熱を帯びた空間でした。
まぁ冷房何それ美味しいのって会場なので…リアルにメチャクチャ暑いんだけど、そんなの忘れるくらいと言うか、それもむしろ演出の一部なのかと勘違いしてしまうくらい(?)に、今年も最高でした。
この舞台が持つ価値は、エンターテイメントという枠を遥かに超えていると思っています。
若い皆さまがみずからのルーツに向き合い、学び、そして次の世代に繋ごうとする姿勢に、心を打たれない人はいないのではないかとすら感じます。沖縄慰霊の日を知らなかった人にも、戦争が過去の話だと感じている人にも。戦争を知らない世代が演じるこの舞台は、静かに確実に”命の重み”を伝えてくれるのだということを、近くに座っていた元気の良い若い子が、劇中には黙って何度も涙を拭っていた姿から改めて実感しました。
汗じゃないよねアレ…。

上映中の撮影や録音は禁止なので、記録に残すことはできません。だからこそ、記憶に残したい。心に焼きつけておきたいです。そして上にも書いたように願わくば、もっと多くの方にこの舞台を届けたいと心の底から願います。それこそ津山文化センターやベルフォーレ津山のような、より多くの人が集える会場で大々的に開催してほしいとも、勝手に思ってしまいます。美作大学についてはそれこそ、大事な別の課題も目の前にあるわけですが…今日まさに、世界で核施設攻撃などという報道が出ている中で演じられたこの舞台が示すことは、ある意味それ以上に大切な話です。
平和の大切さ。
戦争の記憶は、誰かが語らなければ忘れ去られてしまいます。”語り部”としての役割を、若者が担っている事実を私たちは重く受け止めなくてはなりません。少子化の影響もある中、舞台の維持・継続には大変な努力が必要だと思いますが、続けて行っていただきたい、続けていかなければならない活動であると私は強く思います。
いつか、息子にも観せたい。
夕刻からも町内での納涼祭の打ち合わせを関係団体が集って行う協議への参加やオンライン会議など、日付変更直前までバタバタの忙しい一日でした。
本日お世話になった関係各位、有難うございました!
今日は東京都議会議員選挙もありました。友人知人が何人も挑戦していましたが、結果は悲喜交々。厳しさも感じていますが…応援していた方々は当落にかかわらず世界の平和を守るために活躍してくれると信じています。
それでは本日はこんなところで。また明日!