共感だけでは押せない賛否を決するボタン。請願と陳情の違い、そして津山市議会におけるあるべき審査の形。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は…あまり書くべきことではないので書きませんが、昨夜からチョイとトラブルが連発、ドタバタでほとんど睡眠も取れずに朝を迎え…朝からも予定がガンガンに詰まっていたために…ま、完全に言い訳になっているのですが、やらかしてしまいました!

議会事務局の職員さんとのある約束が、思いっきり頭から抜けていました。

お昼、ようやくちょっと落ち着いたタイミングでトイレに行った際に、なぜか突然に思い出して対応させていただくという情けない一幕があったことをここに告白しておきます。私自身としても(それ忘れる?有り得なくない…?)って話に関してだったので、もう本当に申し訳なくて気づいて直ぐに連絡したのですが…「怪しい…本当に反省してます?」と突っ込まれてしまう始末でしたので、行動で示していくしかないかなというところです。

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そんな本日は、昨日までの4日間にわたる質問戦が終了して、議会はひと段落して休会だったということもあり…溜まっていた事務作業を粛々と片付ける合間に、息子を幼稚園に迎えに行く癒し時間なども持たせていただきつつ…2件の市民相談対応、そして総務文教委員会の委員として、来週から始まる委員会審査に向けて請願の精査や関連法令、国の動向などを一つひとつを確認するなどの作業、そして明日の美作大学公立化の検討に関する有識者会議傍聴にあたっての基礎知識のおさらいなどを中心に過ごしておりました。

その中で本日は特に、委員会審査について言及しておきましょう。

今回は総務文教委員会が所管する案件に関連して、2つの請願が提出されています。ひとつは”少人数学級の拡充及び教職員定数改善を求めるもの”であり…もうひとつは”学校給食費の無償化を国に求めるもの”です。いずれも教育や子育てに関する重要な案件で、気持ちの面では非常に共感できる点が多い内容でした。その趣旨には共感できるので、そりゃ実現できるならしてもらえた方が良いねって人が多数派じゃないかなと思います。

しか〜し!

共感できるからといって、全てを「賛成!」で済ませてしまっては、議会の役割を果たしたことにはならないと思っています。

これは津山市議会に限った話ではありませんが…住民の皆さまが、自治体行政等に対する意見や要望を議会に伝える方法の一つとして”請願””陳情”があります。請願は、憲法で保障された国民の権利であり、国や自治体に対して意見や希望を文書で伝える制度です。そして地方議会に請願する場合は、必ず議員の紹介が必要(地方自治法第124条)だと定められています。

一方、陳情は請願に似ていますが、憲法で保障された権利ではなく、地方自治法にも明確な規定はないものです。そのため、取り扱いについては各議会が独自にルールを定めており、議会ごとに運用が異なっているのが実情です。

津山市議会では請願の場合は所管の委員会で正式に審査され、採決もされた上で、本会議でも対応が議決されるのですが、陳情については委員会でも報告のみで議決を伴わないため、議会の公式見解とはならないのです。要は、こんな意見があるよ程度の共有がなされる程度の印象であり…陳情は請願よりは圧倒的に扱いが軽いと言えます。今回の6月定例会でも、陳情が一件出ていますが審査対象ではないため、その声を無視するつもりはありませんが…請願についての精査に比べると、どうしても私個人の取り組み姿勢としても委員会審査の中ではスタンスが変わってくるのも正直なところです。

市民の皆さまから寄せられた声に対し、どのように対応し、どのような判断を下すべきか。

そのためには、何が本当に津山市議会で議論されるべき課題なのか、そして何が既に国の制度設計の中で進行しているのかを見極める必要があると思っています。場合によっては自分自身が紹介議員に名を記すことも当然に必要になってくるでしょう。

しかし…今回はどうなのか?

議会内の力学など余計な要素が判断に影響を与えることがあってはならないはずです。三浦ひらく個人として、たとえ他の24人の同僚議員全てと異なる判断になろうとも、採決の際には毎回真剣に向き合って考えて、可否のボタンを押しているところです。

委員会の場では上記の請願についての議論を含め、今回は多くありませんが議案審査などをはじめ、津山市の大切な諸課題についての議論を深めてまいります。その様子や結果については、また追ってご報告させていただきますし…委員会の傍聴ももちろん可能ですので、ご希望の方は津山市議会事務局(0868-32-2140)か私まで、お気軽にお問い合わせくださいませ!

本日はこんなところで。それでは、また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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