未来拓く、みうらひらくです。
タイトルでおわかりでしょうが…本日は少々重い内容です。
heavyにならざるを得ないテーマ。
アイキャッチ画像はふざけてんじゃんって怒られるかもしれませんが、不適切だとは思いません。
こうなったら行き過ぎでしょう…個人的にはベクトルを間違えていると感じます。
昨日書こうかと思っていたけど…さすがにバレンタインデーにコレ読んでもらうのもなぁってことで、持ち越してしまいました。
とにかく、まずはリンク先の漫画『報復刑』を読んでみてください。
《閲覧注意》
リンク先は漫画作品です。
一部に残虐・残酷な描写が含まれます。
内容を不快に感じられる方もおられるかもしれません。
ご理解の上、お読みください。
加害者を遺族の手で裁ける世界。愛娘を殺された父親は「報復刑」を望むのか?
リンク先はいつも読んでないよ、ブログは全部読むけど…ってお声をいただいたことが何度かあります。
ある意味では非常に有難い話ではあります。
しかし、そういう方も今回は是非、試しに読んでみていただければと思います。
むしろこのエントリー自体は読まなくても良いから、リンク先の漫画を読んで考えていただければと思います。
人が人を裁く。
裁判とはそういうものです。
あらゆる刑罰は裁判を経て科せられるものであります。
公正を期すために裁判所つまり司法権は、立法権や行政権…その他のなにものからも干渉されない独立性を保つべきとされています。
”司法権の独立”という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
アメリカ最高裁の判事が急逝したことがニュースとなっていました。
大統領制を敷くアメリカでは、議院内閣制で立法(国会)と行政(内閣)が結びついている日本よりも厳格に三権が分立しているといえます。
日本でも最高裁判所の裁判官は国民審査の対象となり、ある意味では政治家の選挙と同様に、職務に適切な人物であるか否かの判断が有権者に委ねられています。
ただし罷免に至るハードルは非常に高く、未だかつて罷免された裁判官は一人として存在しません。
これには政治と同じく国民の関心が高いとはいえない状態も、無関係ではないと思われます。
かといって、今ここで司法制度の問題を追及しようというわけではありません。
こうした分野は刑法をしっかり勉強したわけでもない私が踏み込むべき領域ではないのかもしれませんが…たまたま最近この漫画作品を目にする機会があり、色々と考えさせられたもので、ご紹介させていただいたという次第です。
そもそも死刑という制度自体が、非常にセンシティブな性格のものであることは論をまたないところ。
しかし、目を背けていても問題が解決することはありません。
日本では現在、ほぼ8割の人が死刑に賛成しているというデータが、内閣府政府広報室から公開されています。
「基本的法制度に関する世論調査」の概要
上記リンクの漫画作品の中にも、同じ調査の前回結果の数字が引用されていました。
他の先進国と呼ばれる各国と比しても、この数字は高い割合だといえそうです。
古来より日本においては、敵討ちは一種の美談として語られることも少なくありませんし…そういった精神的風土が、世論調査の数字やこの作品に表れていることは確かではないでしょうか。
復讐が生みだすのは復讐の連鎖だということを、理屈では理解していても…現実に自分にとって大切な相手を失った時に、この漫画の父親が最後にとったような決断が正解であるかどうかは、答えが分かれるところだと感じます。
正直、できる気はしない。
非常に難しいテーマです。
考えずに済むのなら、一生こんな話はせずに生きていけた方が、きっと幸せだと思います。
ですが残念なことに、今日もこの国のどこかでこういった悲劇は起きている可能性がありますし、現実に日本には死刑制度があるのです。
ともすると感情的な議論になってしまいがちで、それを批判する向きも少なくはないと思いますが…そもそも法やルール、モラルといった類には、感情的なところからスタートしている部分も少なからずあるでしょう。
理性的に論理立てて話を進めつつ、感情にも配慮していくことは、あらゆる場面で必要ではないかと感じるところです。
どちらにしても人間のすること…完璧など幻想でしょうし、100パーセントの正解はきっとない問題だと思われます。
何かしら感じたところを、お聞かせいただけると幸いです。
それでは今日はこんなところで。
また明日!!