未来拓く、みうらひらくです。
パナマ文書が引き金となって、タックス・ヘイブン(tax haven)の話題が徐々に大きく取り扱われるようになってきている今日この頃。
曲がりなりにも(マジで”超”曲がりなりですが…)金融方面のお仕事もかじっていた身としては、率直なところ今更感はあります。
タックス・ヘイブン的なエリアがあることは、スイスに興味があったおかげで子供の頃から知っていました。
しか〜し、その呼称を最初に知った頃は、恥ずかしながら”タックス・ヘブン(tax heaven)”だと思い込んでいましたYO!!
tax
タックス…税金
haven
ヘイブン…避難所
heaven
ヘブン…天国
タックス・ヘイブンは”租税回避地”と訳されることが多いようです。
要するに税金の避難場所。
世界には所得税や法人税など一定の税金がタダ、あるいは圧倒的に軽減されるエリアがあり…その場所がタックスヘイブンと呼ばれているわけです。
”タックス・ヘブン=税金天国”でも意味が通ると思いませんか?
「そう、ここは税金を払わなくても良い場所なのさ…まるで天国じゃないかッ!!」的なイメージです。
少なくないと思うんだけどなぁ…そういう”カワイイ”思い込みをしちゃってた人。
ま、そんな間違った理解の賛同者を募っても仕方ないワケだが。
パナマ文書が表沙汰(?)になったことで、タックス・ヘイブンを利用していた企業や個人の名が白日のもとに晒されることとなっています。
ただ現状、その方向性も今後どうなるのかな…といったところ。
そもそもタックス・ヘイブンを利用する(できる)層はいわゆる富裕層が中心である点から、そうでない層の中から不平等・不公平を感じる人が出てくることは…まぁ当然の流れ。
そして、富裕層には社会的に影響力が強い人が相対的に多い…晒されたくない情報を潰してしまおうと彼らが動くのも必然でしょう。
まさしく今現在…その凌ぎ合いも含めて、様々な論議が各所でなされているところなのです。
その是非はともかく、こうした話題が大きく扱われることには社会的な意義が少なからずあると感じています。
平等や公平を重んじる立場からしてみれば、払うべき税金を払わないなんてとんでもない…といったところ。
翻って自由を重んじる立場からしてみれば、節税なんて誰もが普通にやっていることじゃん…ってところ。
平行線だなコリャ。
話し合って解決する類の問題ではないと思うワケです。
話し合いでは解決しない。
じゃ、どうするか?
おそらく一番原始的な解決方法は、暴力で白黒付けるってことでしょうね。
でも、それじゃケダモノと変わらない。
そこで登場するのが人類の叡智。
法。
ほー。
ほ、ほう。
こんなケースで用いずに…何のための法よ?って話じゃないですかねぇ。
節税と脱税の線引きなんて曖昧なものだぜ!?って豪語していた、税務に携わるプロを知っています。
実際にラインが曖昧であるかどうかは置いておいたとしても…その間に境界線が存在することは間違いありません。
政治活動と選挙運動の線引きよりは、曖昧じゃないと思うけどねッ!!
いずれにせよ、法の中での線を越えるか越えないかを判断の基準とすることが、最も冷静に公平な結論にたどり着く…たった一つの道ではないのかと考えます。
悪法も法なり、という言葉には大いに違和感を覚えます。
感情が法を作り上げてきたという側面もあります。
確かに感情は法よりも先に来るものですが、法治国家に生きる以上は法が守られたか否かが重要になってくると思うのです。
現行法に問題があるならば、まず法を変えるべく動くべき。
それではまた明日!!