未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
昨日のエントリーでは子宮頸がんワクチン、いわゆるHPVワクチンについて取り上げました。9月議会の一般質問でも触れましたが、そこには9月が非常に重要な意味を持つタイミングだったことも関係しています。
全ての高1女子へ。「これが20〜40代で陰茎を失う人がたくさんいる病気だったら、ここまで国は放置したでしょうか」とまで言わせるHPVワクチンの現状。有効性、安全性のエビデンスが揃っているなら前に進めなくては。知らなかったという理由で悲しい思いをする人が出ないよう。https://t.co/rVxtNjEJ0X
— みうら⋈ひらく (岡山県津山市議会議員) (@miurahiraku) September 19, 2021
昨日も書いたように、知らなかったという理由で悲しい思いをする人が出ないようにすることは非常に大切です。だからこそ私は様々なシーンで情報発信の重要性を訴え続けてきているわけで…当ブログを書き続けている目的の一つには、そうした重要な情報を届けていくこともあるのです。
さて、それでは本日は昨日の最後に少しだけ触れた…とても大切かつタイムリーなテーマについて書いていきます。
臓器移植についてです。
10月は臓器移植普及推進月間です。ただあまり馴染みがないように思われる方が圧倒的に多いのではないかと思われる臓器移植というテーマ。ワクチンはコロナ禍により一気に身近な問題としてクローズアップされましたが、本件について真剣に考えたことがある人はそれほど多くないのではないでしょうか。
ただ、身の回りの品をチェックしてみてください。病院や郵便局などに設置されている臓器提供意思表示カードを見たことがある人もおられるかとは思いますが…それよりも。
例えば運転免許証。
さらには健康保険証、そしてマイナンバーカードといった極めて身近で重要な身分証明証にも、あなた自身の大切な情報の一つとして、臓器提供意思を表示するための記入欄が設けられていることをご存知でしたか?
いずれの記入欄にも但し書きがあるように…もちろん記入は自由です。ただ非常に重要で、恐らくは財布などに入れて持ち歩いているであろう極めて生活に密着したアイテムにこうした欄があること自体を、そもそも意識したことがない方も決して少なくないであろうことを、私は確信しているのです。
冒頭に紹介した昨日のエントリーをお読みいただければ伝わると思いますし、常日頃の私の発信を追ってくださっている方ならばご理解いただけているところでしょうが…HPVに限らず、ワクチン接種については、基本的には私は進めていくべきだという立場を明確にとっており、できる限り多くの人に接種していただきたいと考えているところです。
そして実を言うと…この臓器移植という選択肢についても正直なところ、私は進めていくべきだと思っているのです。その理由は明確です。
より多くの人が救われる可能性が高まる…つまり世界から悲しみを少しでも減らすことに繋がり、喜びを増やすことに直結するからです。ワクチン接種同様に臓器移植という選択も…当然ながら任意です。臓器提供をする自由もしない自由も、臓器提供を受ける自由も受けない自由もあるわけです。しかしながら、臓器提供はワクチン以上に普及していない、その選択肢に対しての理解が進んでいない…そしてまた現実のニーズに対して供給が圧倒的に追いついていないために、助かったかもしれない命が失われている現実があると考えています。
実際に…移植を待ちながら亡くなられ、臓器を提供されたという方などもおられるのです。
ワクチンは自分自身のためだけではなく…大事な人のためにも、周囲の皆のためにも、できる限り多くの方に接種していただきたいと、私は思っていますし…当ブログや会話の中でも伝えています。
ただ誰に対しても…臓器提供をしてほしいとは、私は言えません。
これは非常に難しい問題です。それこそ個人の考え方はもとより、尊厳や権利…あるいは信教等にも関わってくる場合もあり、ワクチン以上に極めてセンシティブで扱いづらいテーマであることは間違いないでしょう。ただ私は、自分自身の命が決して助からない、三浦ひらくという人間の意識がもう戻らないことが確定した際…誰かのために役立つのであれば、自分自身の身体の一部を使ってもらえるなら有難いなと思うのです。
それによって救われる誰かがいるのなら…きっと自分自身も、家族や周囲の皆も少し救われる気がするのです。
こうしたことは…一生考えずに済むのなら考えずに生きていけた方が楽だし、楽しいし、幸せかもしれません。
しかし現実は極めて理不尽で…いつ何が起こるかわかりません。
明日も元気でいられる保証など、実はどこにもないのです。
だからこそ、私が今日のエントリーで伝えたいことは…考えていただきたい、考えるキッカケにしていただきたいということ。
そんなことはないに越したことがないけど、もしもの万一が起こった際…自分自身の身体をどうするのか?
家族や大切な人、身近な誰かと話し合っておくことは…決して無駄ではないはずです。
そして事実を知ってください。
アイキャッチ画像にも画像をお借りいたしましたが…公益社団法人日本臓器移植ネットワークの公式サイトによりますと…2021年8月31日現在、移植を希望されている患者さんは日本全国に15,131人おられます。そして今年、実際に移植を受けられた方は178人、臓器を提供された方は45人です。この数字をどう理解すれば良いでしょうか。
皆さまは何を思われるでしょうか?
数字は嘘を吐きません。
45人という数字が静かに物語るのは、現実問題として多くの方が臓器移植という選択肢を選ばなかったという事実です。
これが本当に臓器移植の現実、詳細を知った上での結果なのか否か…私は、確たる科学的根拠のない個人的所感ですが、そうではないのではなかろうかと思っているのです。つまり、皆が正しい知識を持ち、しっかりと臓器移植についても学び、知ることで…現状は大きく変わるのではないかと考えています。繰り返しになりますが、とても難しい問題です。
一朝一夕にどうにかなる話ではありませんが…現状改善のために、できること、やるべきことを、決してあきらめずに継続して、やっていきます!
臓器移植医療への理解が広がることを願い、全国各地の著名なランドマークや建物を移植医療のシンボルカラーであるグリーンにライトアップする取り組み…グリーンリボンキャンペーンが、グリーンリボンデーの10月16日(土)を中心に全国各地で開催されます。今年は岡山県では国指定の重要文化財「備中国分寺五重塔」のみでの開催みたいですが、昨年は岡山城やOHKの本社鉄塔がライトアップされていました。
津山でも鶴山公園の備中櫓を緑にしたいところ!
本日はこんなところで。また明日!