未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
娘を失って以来、時間を本当に大切に使うように心がけています。
世界一大切な彼女がこの世界からいなくなってしまってから、まもなく3年。
以前は何て馬鹿らしいことに時間を使わせるんだと思うような場面でも、無駄に丁寧に対応していたこともありましたが…凄く無駄だったなと、あんな時間の使い方をするのであれば1秒でも長く娘と過ごすべきだったと心の底から悔いていますので、よりシビアに判断しています。具体的には、わかり合おうと努力しない相手と議論をしないことや、人として信用できない人間と距離を保つことなどは、時間を無駄にしないために特に心がけています。
実際問題、これから先に何が起こるかは誰にもわかりません。
先のことはハッキリとはわからないからこそ、考えておくことや備えておくことが肝要なのです。
雪が降るぞ、10年に一度レベルの大寒波だぞとは騒いでいても、誰もまさか観測史上最高の積雪を記録するほどの超大雪になるとは考えていなかったわけですし…それこそ3年以上にわたって続いているコロナ禍を考えれば明白なように、こんな世界になるなんて数年前には誰も想像していなかったはずなのです。
政治はそういう”まさか”を想定しておかねばなりません。
その上で、限られた予算や資源をどのように備えや対策、あるいは起こってしまった想定外への対応などに分配していくのかを考え…決定していかねばならないのです。しかもできる限り迅速かつ的確にね…しかもその予算も資源も公共の財産、だからこそ私たちにも他人事ではなく、大切なジブンゴトとして考えなくてはならない話なのです。
多くの政治家…首長や議員が訴えるのはプラスの施策です。
つまり〇〇を新たにやります、〇〇を新しくつくります、〇〇を拡充・拡大します的な内容です。それらは確かに現状改善の大きな助けとなる魅力的な施策であることは間違いないでしょう。実際のところ、私自身もそういうアプローチで政策実現を目指している目標は沢山あります。ただ、新たなコストが発生するこの方向性は間違いなく、施策実施に伴い大きな負担が生じることになるものでもあります。無論、投資に見合う大きなリターンが見込めるのであれば暮らしを充実させていくためにアリだとは思いますが、少子高齢化・人口減少社会において新たな負担を強いる施策はなるべくなら少ない方が良いのは言うまでもないことです。
そこで私が訴えるのはマイナスの施策。
マイナスという表現を見聞きすると…文字通り不利益のイメージで捉えてしまう人も少なからずおられるでしょうが、政治には足し算だけでなく、引き算も重要だということです。つまり、より快適で幸せな人生を送るためには、ワクワクするような楽しいことを増やしていくことと同時に、悲しいことや苦しいこと、理不尽を少しでも減らしていくというアプローチも有効だと考えているのです。
ともすれば地味でプラスの施策の陰に隠れてしまいがちですが…そうしたマイナスの取り組みの周囲にこそ、本当に支援を必要としていながらも声を上げられなかったりサポートが届いていっていない人たちが存在することを、この4年間目の当たりにしてきました。
当事者と正面から向き合うことは事実として困難を伴うものではありますが、少しでも状況改善に結びつけられるように、一歩一歩積み重ねていくのみです。限られた時間、財源などを有効活用していくためにも、できることなら向き合いたくなくとも現実と向き合い、目を逸らさず考えることがいつかは必要です。
本日はこんなところで。また明日!