未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
先だってのブログエントリーで取り上げた、不健全図書という呼称を変えていこうとする東京都での取り組みについて…本日のYahoo!ニュースでトップ記事の一つとして取り上げられていました。是非、当該記事をお読みください。Yahoo!ニュースは削除されてしまうと思いますので、元記事(私自身も愛娘・くーちゃんと共に取り上げていただいたことがあるABEMA TIMES)のリンクを下記に貼り付けておきます。Yahoo!に”漫画いじめ?との「不健全図書」”との見出しで掲載されている内容の元記事です。
『はじめの一歩』作者・森川ジョージ氏「マンガいじめだ」 都の“不健全図書”制度の課題は?
上記の私のブログ記事内でも紹介しているように、もともとこの件は不健全図書問題にライフワークだとまで言い切って取り組んでこられたくりした善行さんが旗振り役を務められ、ご自身の作品が不健全図書指定された経験がある星崎レオ先生など多くのマンガ家の先生方…しかも錚々たる面々の賛同を得て、東京都議会へのロビイングを行ない、陳情を提出したものです。活動に賛同された先生方のお名前はこちら。
こんなとんでもない大先生方の中に、何故か”みうらひらく議員”なんて名前が混ざり込んでいることが、あまりにも畏れ多すぎて…こりゃ家宝やな☆#もう不健全とは呼ばせない https://t.co/nmWklmijpZ
— みうら⋈ひらく@津山市議会議員 (@miurahiraku) February 8, 2023
ABEMA TIMESでも紹介されているように、ボクシング漫画の金字塔的作品「はじめの一歩」を現在も連載中であるレジェンド作家の一人である森川ジョージ先生も、くりしたさんと星崎レオ先生と共にみずから都庁に足を運んでくださり、現状改善を訴えてくださいました。YouTubeでもダイジェストをご確認いただけます。
そしてその甲斐もあってか、東京都議会での陳情の審議は良い感じで進みそうでした…つまり「不健全図書」という呼称は適切ではない、変えた方が良いんじゃないかという流れが出来ていたのです。多くの議員が趣旨説明に納得され、理解を示してくださったということでした。
しかし、都議会の審査結果は『内容は賛成だけど、今回は否認する』でした。
おかしいやろ…。
賛成するのに何で反対するんや…。下記の記事でも陳情が不採択となった経緯などが詳しく書かれていますが…自民党の議員さんや都民ファーストの会の議員さんの言っていることにはツッコミどころ満載なのが正直なところで、理解できる対応だとは言い難いのが個人的な思いです。
注目の「不健全図書」改称陳情、結果はNO 発起人は「不可解」と不満も…「はじめの一歩」森川ジョージが感じた希望
議会の対応としては、採択か不採択か…つまりはイエスかノーかを示す必要がありますが…趣旨採択という道もあります。
ちなみに趣旨採択とは、請願や陳情の内容…つまり趣旨については理解できるのだが、採択とすることに何かしらの問題があると考えられる場合などに便宜上用いられるもので、東京都議会においても2021年の性的マイノリティーへ配慮したパートナーシップ制度導入の請願において、全会一致でなされている。
— みうら⋈ひらく@津山市議会議員 (@miurahiraku) February 19, 2023
賛成なら、せめて趣旨採択しましょうよ…。
これは私が勝手に穿った見方をしているだけかもしれませんし…無論、本当のところはどうだかわかりませんが…もし仮に、この結果が陳情を出したくりしたさんが立憲民主党所属で東京都議会議員を2期務められたことと、何かしら関係があるのであれば…。つまり、趣旨には賛成なんだけど”くりしたさんが言うから今回は反対”なのであれば。
ダメ議会でしょ。
私はどの政党も積極的に支持していない無所属議員だが「内容に賛成だけど今回は否認する」のであれば、議員には否認の合理的理由を示す責務があるだろう。こんな謎対応をするから有権者の政治離れ、議会不信が募り、誰も議員などに期待しなくなる。趣旨に賛成なら趣旨採択という対応もあったのでは…? https://t.co/sM6t8BvUZI
— みうら⋈ひらく@津山市議会議員 (@miurahiraku) February 19, 2023
ただ実際、津山市議会においても似たようなことは度々起こっている気がします。
何を言うかよりも、誰が言うかの方が優先されちゃダメでしょ!
人間ですから当然好き嫌いはあるものだし、個人の考えや合う合わないはあって当然ですが…議会とはそもそも大前提として”公益のため”の話をする場所であるはずで、全ての議員は個人ではなく、投票してくださった有権者の代表としてその場にいるはずで、アイツが言っていることだから良い内容なんだけど反対しようとか…もし仮にそんな判断がなされているとしたら、とても情けないことではないでしょうか。
ただ政治の世界ではステージが大きくなればなるほど、大きな支えをなくしては活動できないのが実際のところ。わかりやすく言えば、国会議員が実効性のある活動を行うためには政党のバックアップは事実上必要不可欠です。
そして何かを変えていこうとするなら、そういった現実も全てを理解した上で…その上でいかにして変えていくかを考え、実行して、さらに結果に繋げていかねばなりません。そのためのアクションはときに変節に映る場合もあるかもしれません。それでもその行程が最終的に良い結果を得るために必要だと信じるのであれば、現場に立つ政治家には胸を張って、可能な限り有権者・納税者の皆さまに説明していく責務があり、それは職務の一つであると考えています。
東京都の不健全図書問題はそのまま、岡山県で言うところの有害図書問題です。本件は昨年12月議会でも取り上げましたが、今回の東京都での取り組みを進められた方々と曲がりなりにも同じ志を持ち、議員という公の立場に就かせていただいている者として…自分自身のフィールドにおいてはしがらみに囚われず貫き通すべきを貫き、着実に結果に結びつけていきます。
本日はこんなところで。また明日!