議員は首長よりも面白いのか?かつて27歳で全国最年長首長になった中村健先生にご指名いただき密会!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

毎日頑張っているつもりではありますが、プライベートでの事情もあり、今日は相当に忙しい一日になりました。最後の予定は23時前からでしたので…帰宅したら今日は昨日になっておりましたが…そんな中、20時過ぎから22時半頃まで、特別に嬉しく刺激的な時間があった件を共有させていただきます。アイキャッチ画像でも紹介させていただいておりますし、標題に思いっきり書いているのですが…疲れも吹っ飛ぶような特別な体験でした。

中村健先生にお声掛けいただき、密会!

かつて27歳の若さ(当時全国最年少!)で徳島県川島町(現在の吉野川市の一部)の町長に当選され、2期務められたのち、住民の皆さまとの距離がより近いところで仕事をしていきたいという思いで第一線から退かれたものの…現在も地方自治のレベルアップの伝道師として、ある意味では政治家でおられた際以上に、多くの人の生活がより良くなることに寄与しておられるのではと感じるような精力的な活動をしておられます。

様々な自治体の政策立案に携わっておられ、沢山の肩書をお持ちの方であり、早稲田大学マニフェスト研究所の事務局長を務めておられます。現在、私がマニフェスト大賞という日本最大級の政策コンテストの実行委員を務めさせていただいている関係でご縁が生まれ、一方的に私淑しているところなのです。

ちなみに今回は私自身もしばしばお邪魔させていただいた報告を当ブログで書いている滋賀県の全国市町村国際文化研修所(通称JIAM)多くの地方議員を前にしての講義を終えた後…そして明日は美咲町で予定があるというスケジュールでお疲れのところ、津山市に泊まっていただけるとのことでわざわざご連絡をくださったという流れ。

岡山市からヒョイっと飛んで帰りましたとも!

津山城跡の石垣は良いなぁ〜!

健先生のことは今年の7月に開催された地方議会サミットの際、田口・白石両議員には紹介させていましたし、本当は会派メンバーをはじめ他にも会わせたい面々もいたのですが…今回はお互いのスケジュールの都合などもあり、贅沢にもリスペクトする方との1on1での話を楽しませていただいた次第です。

地域の未来をより良くするためのプラスになるアドバイスをサラッと…しかも口だけの意見じゃなくて、実際の落とし込み方も含めて実効性・実現可能性などの観点からも極めて有用な助言として聞かせていただける、稀有な存在である健先生とは次回以降の約束も取り付けてありますので、その際には是非って方はご一報ください!

実は、健先生には2020年には津山圏域議長会主催の勉強会の講師として、津山市議会議員だけでなく近隣自治体議員の皆さまの前でもお話をしていただいたことがあるのですが…このときは数日前に娘が倒れたばかりで、病院で付き添っていた闘病真っ最中でした。娘の闘病中のことはとても鮮明に覚えているような、全部に霞がかかっているような、言葉にしづらい記憶なのですが…楽しみにしていたので残念ですが欠席しますと連絡したこと、後から資料を頂戴したこと、それでも資料をめくれなかったことを覚えています。

かつての会派の仲間、安東さんがブログ記事にまとめてくれていました現在は副市長を務められている野口さんが議会事務局長だった頃ですねぇ…参加できていないのに懐かしい!

そんな方からご指名いただいたら行くしかないでしょ!

健先生から聞かせていただいた話は、録音させていただいて公開させていただく許可を頂戴しておけば良かったワイと思うレベルにメチャクチャ素晴らしい内容でした。その中でも特に印象深かった話のポイントを幾つか紹介しておきます。文字で読んだら当たり前に思われるかもしれないけど…これ、なかなか誰も出来ていないと思うよ…。

・NOを言う人間をいかに減らすかが肝要

合議制の議会において、思いを実際に成し遂げていくためには賛同者を増やすアプローチも大切だが、積極的な反対者を減らす、つまり特別に賛成ってわけではないけど、敢えて反対を叫ぶほどでもないかくらいまでに”懐柔”することも必要な姿勢。

・覚悟は要る、だが加減もいる

何かを成し遂げるためには揺るぎない意志、強い心は必須。しかしそれだけでは皆が付いてこないこともある。誰もが同じように思い感じるわけではない。100パーセントではなく、加減をすること、ほどほどに整えることが全体としての調和を図るため求められる場合もある。

・最大の障壁は自分自身のプライド

多かれ少なかれ存在する個々のプライドが、結局各人がアクションを起こす際の最大の妨げになっている。例えば誰でも奇抜なこともやろうと思えばすることができる、それをやらないのは詰まるところプライドで、実はそれが効果の最大化や目的達成の邪魔になっているのではないか。

子育てや教育に関しても参考になる話が伺えました。

敢えて書かないけど…私が何年も取り組み続けているあるテーマに関して「マジっすか、そんな方法で財源捻出して、そんな風にその問題に向き合って成果を上げていたんですか!」的な感想を口にせざるを得ない話も伺いました。恥ずかしながら知らなかったのでメチャクチャ参考になったし、もっと学びを深めてしっかりと落とし込めるだけの下準備を整えてから、津山市での実現に向けてアクションを起こしていきたいと考えていますので…乞うご期待ってところ!ゆーても、そんなに時間を掛けていられませんからね。

そして圧巻だったのは、議会についての話!

私自身もそう感じることは多いですし、周囲の議員の中からもそういう声をしばしば聞くのですが…議員側、議会には執行権がないので首長、執行部側にならないと本当にやりたいことはなかなか実現できないという話があります。ただこの考え方について、健先生は別の考え方をお持ちでした。

議員の方が首長より面白いし、強い。

実際に町長という首長の立場を2期経験されている健先生がそう感じるのは、予算編成権を持っていようとも議会に否決されたり修正を求められた場合には対応しないといけません(予算の議決権は議会にある)し…議員側から条例提案権を議会として行使された場合には執行部は基本的にやらざるを得ない(拒否したい場合には再議の制度はあります)し…とのことで、議会は本当に重要なのだと、だからこそ地方自治体の議会のチカラ、議員のチカラを向上させていくことが地方から国をより良くしていくことに繋がるという意味でも有意で、そのために尽力されているのだとおっしゃっていました。

若くして首長になられた(ちなみに27と言えば同級生の息子でもう同年齢の子がいます!)わけですから…議会そして職員側からもかなりやり込められた(?)経験もされたからこその所感だとも感じましたが、実際そりゃ一理ある部分はあるなと…そんな風に考えたことがなかったので新鮮な気がしたのとともに、確かに議会には大きな可能性、希望があるなと思ったところです。

私自身、せっかく25人の議員の一人として議場に送り出していただいているわけです…24人の同僚議員とすべき際にはしっかり議論しつつ、協力できることは協力して、果たすべき役割を果たしていく決意を新たにしました。

中村健先生、本当に有難うござました!

それでは本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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