世界一早口な市議会議員、圧倒的早口芸人・村本大輔さんのLIVEに潜入!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

23日の津山市は久しぶりに、日中は暖かさも感じられる陽気でした。そんな昼下がり…アイキャッチ画像にある吉本興業所属の芸人、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんを招いて津山市総合福祉会館で開かれたライブを楽しませていただきました。

賛否両論の卓越した技術。ウーマン村本氏に今年も衝撃を受ける。

2018-12-10

村本さんと言えば…当ブログでも以前にも何度も取り上げたことがありますし、私の議会での早口での質問や討論などを見た方から何度か村本さんっぽいと言われたこともあるので…生で拝見するチャンスをいただけてラッキーでした。実はちょうど1年前の今頃にも津山市に来てくださっていたそうですが、今回はある方から勉強にもなると思うから是非にとお声がけいただき…その話芸を堪能してきた次第です。

正直、勉強にはならないと思いますけど…って答えていたのですが、勉強にもなりました!「お笑いライブでメモ取るようになったら終わりです!」

って、まず最初に村本さんが言われたので…冗談抜きでメモを取ろうと思って準備していたんですけど…自重してしまった私はまだまだ青二才です。ダチョウ倶楽部の皆さまの熱湯風呂での鉄板ネタ「押すなよ、絶対に押すなよ(つまり、押せよということ)」的なフリで…実はメモを取るべきだったのかもしれません。

当然ながらこのご時世ですので、マスク着用をはじめ検温、手指消毒、換気、そして一人ひとりの名前と住所の記入等の感染予防策・感染拡大防止策が講じられた会場には、多くの参加者が集っていました。会場は選挙の立候補説明会等でも個人的にはお馴染みの場所である津山市役所隣の総合福祉会館4階の大ホール。

予想に反してと言うか…実行委員会の皆さまにそれなりの年齢の方が多そうだったことに鑑みれば必然だったのかなと後で思ったものの、参加者の平均年齢がかなり高めだったことには正直驚きました。

もっと多くの方…特に若い層に聞いていただきたい内容が詰まった1時間少々でした。

ご存知の方も少なくないでしょうが、スポンサーに忖度せず、地上波の番組でも”政治的に突っ込んだ内容”をネタに組み込み、物議を醸し続けて、最近ではテレビにもほぼ出ない村本さんは…その尖ったネタと歯に衣着せない物言いゆえか、非常にハッキリと好き嫌いが分かれるタイプの方です。

村本さんにとってのスポンサーとはイベントに協賛している大企業などではなく、そのスポンサーにお金を払っている人…つまりライブにお金を払ってくれているお客さまなのだから、お客さまを笑わせることにこそ全力で取り組まなくてはならないというような趣旨の発言もありました。芸人としての矜恃…仕事への真摯な姿勢が感じられる表現で、空気を読まずにメチャクチャを言っているだけのように感じている人も多いのではないかと思いますが、実はとても物事を深く考えて、真面目に取り組んでいる方なのだろうなと感じました。

実は俺もそうなんだぜ?

いやマジで…ただまぁ、今日はその話は置いておこう。

村本さんは福井県おおい町のご出身で、おおい町には大飯原発があります。おおい町近辺、福井県の嶺南エリアには他にも美浜、高浜、敦賀と4つの原発があることから”原発銀座”などという呼称があることをご存じの向きも多いでしょう。

その原発の話を中心に、朝鮮学校やアイヌの話、宗教の話などと…随所に散りばめられた政治家への風刺ネタが刺さる人には刺さるトークは、やっぱり好みが分かれるものだとは思いましたが…それを十二分に理解された上で、笑いというとても本能的な感情に訴えて観衆を沸かせるテクニックはまさしく一流のそれ、圧巻のステージでした。

仕事をしっかりやっているんなら別にビールを飲んでも良いじゃないかとか…熱狂的なファン3割、その3割に連れてこられた7割でライブの観客が構成されているとか…何だか政治だったり選挙にも通じるところがあるなと思えるような話も聞けました。

例えば、信じている宗教が異なってもそれ以外のところで繋がっている人とは上手くやれるという話なども良かったし…そういうセンシティブなテーマをとても上手に笑いに落とし込んでいたのはさすがだなと感じたところです。

現代社会では言葉の中絶が繰り返されている。

思っていることを言えない…それは言葉の中絶だという刺激的な表現の裏には、様々なしがらみゆえに言いたいことを言えないこんな世の中への言い尽くせない悲しみと、それすらも笑いに変えていこうという強い意志が込められていたのかもしれません。もちろん全ての発言に賛同できるわけではなかったけど、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

全てに賛同できる相手なんていないでしょ!

ただ当事者以外の人たちが自分ごととして捉えないと、あらゆる問題は多数派に牛耳られたままで何も変わらないという危機意識のような感じ方については…極めて強く賛同できたところです。

自分自身が間違っていると感じることに対しては徹底的に反逆していくという思いで、TRUE-REBEL(反逆者)などという名前で音楽活動をしていた私(黒歴史をみずから晒していくスタイル!)です。

沈黙している者に罪があるとまで言い切ることができる村本さんは凄いなと感じたところですが、私は曲がりなりにも地方自治に議員として携わる者としてそこは少し違うと思っている部分もあり…沈黙せざるを得ない状況を、政治の面から何とか変えていきたいと考えて日々の活動を行っています。もちろん、きっと村本さんもコメディを通してそういう現状を変えようとしておられるのだろうとは思いますけども。

ライブが終わった後、ただ笑っておしまいってだけでなく、ライブを観た方が何かしらのアクションを起こすキッカケになれば良いのにな…と勝手に欲張りな思いを抱きながら会場を後にしたのですが…夜、ライブを観た方と話した中でこんなコメントがありました。

「沢山笑ったら、肩が痛いのが少し楽になった気がする。」

これってとても凄いことだと思うんですよね。

国会だろうが都道府県議会だろうが市区町村議会だろうが、日本中のどこの議会を見ても、傍聴に入って体調が良くなるような議論をしている議会なんてないでしょう。

別にそんなことを議会に期待しなくても…って思う方もおられるでしょうが、昨年の終わり頃に父上が亡くなられたことまでも笑いに変え…悲しいことの先にある笑いを探求して、ストイックに活動している姿からはとても感銘を受けました。誰が何を好きでも嫌いでも構いませんし、私自身は自分の好きな誰かを誰かに押し付けようとは考えないタイプですが…とても良い時間を過ごさせていただいたことに感謝です。

村本さん、実行委員会の皆さま、有難うございました!また津山市に来ると言って帰られたと聞いています。

今回見逃してしまったと思われている皆さまも、きっとあるであろう次回に乞うご期待!

個人的に一番衝撃的だったのは、私よりも速いスピードの早口で喋り続けているのに…おじーちゃん&おばーちゃん世代を含め、皆が目と耳だけでその話に付いていくことができていて、最後には爆笑まで取っておられたこと。

メリハリの付け方、ワードチョイスセンス、話の展開の仕方…勉強になりました。

小難しい理屈はともかく、面白かった!

笑えるシーンを増やしていくことは超重要。

本日はこんなところで。また明日!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント