総務文教委員会視察。松江市で全国一位になった自治体業務効率化と学校図書館活用教育について学ぶ。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

血のハロウィン前夜。出張先で同僚議員との会食をスルーして密会した現場を自分から晒すスタイル。

2023-10-30

昨日のエントリーでも少し書きましたが、松江市に来ています。

全国各地の怪談話をまとめた再話「怪談」を著したことで有名な小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンが描かれたシャッター。

表現の自由を守るための活動に力を入れている身の私としては、色々と思うところもある黄色いポストも道すがら発見…それってあなたの感想ですよね?

かつて自治体業務効率化で全国一位となった取り組み、そしてこれまた先日も触れた私の大好きな公共施設、図書館の学校現場での取り組み(図書室等のより有効な活用手法など)を学び、津山市の状況改善に結びつけていくヒントをいただくために、津山市議会総務文教委員会としてお邪魔した視察の一環です。総務文教委員会の委員である議員だけではなく、今回は教育委員会や総務部、そして議会事務局の行政職員の皆さまも一緒に昨日、松江市役所でレクチャーを受けてきました。

明治初期には中四国エリアで広島に次ぐ大都市だった松江市ですが、現在はやはり津山市など多くの自治体と同じように、少子高齢化・人口減少社会の直面する様々な課題に向き合っているとのこと。

シジミが有名で周囲約45kmに及ぶ、全国でも7番目に大きい湖である宍道湖(しんじこ)畔という素晴らしいロケーションで現在絶賛建て替え工事中の市役所はとても立派な建物でした。さすが津山市の約2倍の方が暮らすまちの市役所だなと思う部分もありましたが…現庁舎を使用しつつ、現在地に新庁舎を建設するという工事の特性上、建設工事を3期に分け、約7年をかけて行っているプロセスの第1期工事が終わったばかりということで、まだまだ仮の状況だという点も見受けられました。

例えば現在は議員控室は議場等が5階にあるにもかかわえらず3階にありましたが、この状況もあくまでも工事対応中の臨時措置だとのこと。こうした姿勢からも何ともしがたい状況に拘束されつつも、その状況下でできる限りの対応を行なっていき、状況そのものをより良く変革すべく常に前向きに取り組むという、公共サービスのあるべき姿を体現しているように感じられたところです。

ちょっと上の写真では撮影が上手過ぎてわかりづらい(スマンね!)ですけど…職員の皆さまが働いておられる窓の外側はレイクビューになっていて、宍道湖そして宍道湖大橋、松江の街並みを眺めることができる素晴らしい眺望を楽しめます。自分自身を含め、多くの同行者がそれだけでテンションが上がっていたことからも明白なように…山育ちの私たちとしてはそこに大量の水があるだけで何だか浮かれてしまったのが正直なところ。

市役所のテラスからは、その素晴らしい景観だけでなく、宍道湖以上にまちのシンボルとも言えるであろう国宝松江城も望むことができます(わかりづらいけど、この下に貼った2枚目の写真に松江城の天守が写っております!)。テラス部分には椅子やテーブルが幾つも設置されていましたが、そりゃこの場に座って飲んだり食べたり、写真撮ったりしたくなっちゃうよなという印象でした。

「何なの、ここはオシャレなカフェなの?」

って感じでしたので…これだけでも市役所に行く動機になるなと、ビジネスチャンスが転がっているではないかと、稼ぎ出すことが出来るではないかと不粋の塊である私なんぞは思ってしまうわけですが…これが当たり前になっている松江の方々としてはそーでもないのかな…。

市役所でビアガーデンとかやったらメチャクチャ面白いのに。

松江市では業務効率化、行財政改革の成果として、10年間で300億円を超える削減効果額を生み出してきており、詳しい資料を頂戴していますが…その内容は人員削減に伴う人件費カットといった単純なものではなく(そこにも継続的かつドラスティックに取り組まれてきた感はありましたが)、非常に多岐にわたる分野において無駄を省き、成果に繋がると期待できる試みには積極的に取り組んでいくという姿勢を見て取ることができるものでした。

前市長が12年間にわたり継続してきたこうした精神は、現市長の体制になっても継続されているようでした。

実はこの日の朝にもNHKで報じられていたので質問にも早速に盛り込んで触れたのですが、例えばチャットGPTの活用のような新しい可能性もまずは使ってみて判断するというスタンス、そして現在あるものを最大限効果的、効率的に運用できるように知恵を絞って施策を打っていくという考え方の徹底は、学校図書館の活用についての話の中からも感じ取ることができました。津山市においても同様の考え方は必要不可欠です。

議場もご案内いただきました。

お子様連れの方に配慮した、親子席傍聴ルームも完備されており、最高過ぎました。

私は現在、津山市議会において議会改革の多くの課題を所管している議会活性化調査特別委員会の委員長を務めさせていただいておりますので…その観点からも有意な視察になったと感じています。

松江市関係各位、有難うございました!

本エントリー冒頭でも、松江には記念館もあるシャッターに描かれた小泉八雲を紹介させていただきましたが…ある通りでシャッターを眺めつつ歩いていると、因幡の白兎の物語を楽しむことができました。住民の方ともコミュニケーションをとらせていただく中で、民間と言うか…ある程度まち全体にも、あるものを利用して、ないものは何とかしてつくっていこうとする哲学が浸透しているのかもしれないなとも感じたところです。

見習うべき点は見習って、津山市の現状改善に役立てていきます!

それでは本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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