図書館は無料の貸し本屋ではない。これがレファレンスサービス!津山市立図書館で津山の歴史を辿る。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

さて、昨日までの出張報告エントリーとは打って変わって、今日は津山市ネタを書かせていただきます。津山市の公共施設の中でも私が特に大好きな施設についてですが…ゆーても、昨日までに書いた会派視察の話も津山に関係があることです。津山市をより良くするためにこそ、時間とお金(しかも税金ベース)を使って視察に出かけているわけです。

小田原狛江小金井の三つの自治体を訪問させていただき、何を学んできたのか…それらのまちは津山市とどう異なり、それを目の当たりにした私たちは今後どうしていくべきなのか…是非見てやっていだたき、皆さまの思いや願い、ご意見・ご感想もお気軽にお寄せください!

ツヤマノチカラ会派視察。小田原市のシンボル、小田原城の歴史と住民意識から津山市の今後を考える。

2023-10-16

ツヤマノチカラ会派視察。津山でも出来る?狛江市の主権者教育への意識の高さと取り組み姿勢に脱帽!

2023-10-17

ツヤマノチカラ会派視察。津山でも出来る?狛江市の主権者教育への意識の高さと取り組み姿勢に脱帽!

2023-10-17

ところで、若く見えるけど田口浩二議員はもう60歳、白石まこと議員は今回の視察中に38歳になり、それぞれ45歳の私とは少し世代が異なるわけです。会派の中のやり取りで、先日ちょっとしたことから、かつて津山市内、市役所に程近い場所にある津山総合体育館の敷地内に、飛行機が設置されていたでしょって話になりました。飛行機と言っても、もちろんそんなにメチャクチャ大きなものではなく、いわゆるセスナ機。

覚えてる人いる?

同世代の方なら記憶している人も多いと思うんですが…ゆーても結構昔のことだし、津山市議会の本会議において「私は結構記憶力が良いんですよ!」と言ってしまうような自分でありますが「あったかな?」「いや、覚えてないなぁ…。」と二人に否定されると(アレレレレ?)と思ってしまったのも事実。

さて、そんなときどうする?

そうだ、図書館があるじゃないか!

公共施設としての図書館の重要性、その機能の大切さについては今までにも当ブログにおいても、そして上に貼り付けた本年9月定例会での決算質疑をはじめ、津山市議会で今までに何度も言及してきたところです。

図書館は無料で利用できる貸本屋ではありません。

図書館に限らず公共施設の運営にもコストが掛かっているわけで、基本的にはその原資は辿っていけば私たち自身の税金であり、無料でサービス利用ができたとしても決して本質的には無料ではないのです。そして、新規に整備する場合は言うまでもなりませんが、今すでにある施設を維持管理していくだけでも、当然に維持費が必要になっていますし…恐らくその費用は多くの皆さまが想像されているよりも大きな金額になっていますし、今後さらに膨らんでいきます。その事実を我々もしっかりと理解した上で、公共施設のあり方を考えていかねばなりません。

最初に貼り付けた小田原城の話の中で触れた天守の件を持ち出すまでもなく…そりゃあったら良いよねと考えられる公共施設は沢山あると思います。例えば津山市内では昨今、プール建設の話題が一部では非常に大きなトピックになっていますが、そうした施設が本当に必要なのか、仮に大きな金額を費やしてつくったとして、本当に人口減少や高齢化が進む中で維持できるのか、将来世代への負の遺産になりはしないのか?

すでに全国的にも悪い意味で名高い、墓標とすら呼ばれるアルネ津山という前例がある津山市としては、当然にシビアに考えていかねばなりません。

しかし、そんな市内・市外問わず基本的にはボコボコに言われる傾向があるアルネ津山の中において、気を吐いているテナント(この表現が正しいかどうかはさておき)もあるじゃないか!

それが津山市立図書館や!

図書館の入り口の写真が見当たらないので…10月の臓器移植啓発推進月間に合わせてしてくださった展示&ごんちゃんの写真でも貼っておきます。いずれも昨年のものですが。

さて、話が逸れまくりましたが…図書館にはレファレンスというサービスがあるのです。

レファレンスサービスとは?

レファレンスは、資料や情報を求めている人と適切な情報源を図書館員が手助けをして結びつけるサービスです。図書館ではさまざまな質問に対して複数の資料に基づいて回答をしています。質問は、口頭・電話・文書などで受け付けます。しかし、次のような質問は図書館では、回答できませんので、ご了承ください。宿題・懸賞問題の解答、医療・健康相談・法律相談・身上相談・将来の予想に属する問題・古文書等の鑑定・物品の価値判断など。
レファレンス協働データベース レファレンス事例詳細より引用)

つまりこーゆーこと!

三浦ひらく
突然ですが昔、総合体育館のあたりに飛行機がありませんでしたかね?設置された経緯や撤去時期なども含めて教えていただきたいんですけど、どんなものでしょうか?
図書館職員さん
ありましたっけ…あったような気もしますけど…ちょっと調べてみます。また詳しいことがわかったら連絡させていただきますね!

そして何と今回、その日の内にご連絡いただきました。

資料の写真はクリックorタップで拡大することが可能です。

飛行機はやっぱりありました!

朝風号という名前だったのか…覚えていなかったけど、そう言われれば、そんな名前だった気はします。そしてヘリコプターもありました。もちろん名誉市民でもあられる美土路昌一さんが凄いわけですが…これは津山市もスゲェですな…くれって言ってたってのも凄い。最初はヘリコプターなんてあったっけと思ったけど飛行機の傍にそう言えばあったか…記憶の片隅に眠っていた気がします。雨ざらしで置いてあったわけですし、老朽化に伴っての撤去は仕方ないとは思いますが…残っていないのは残念ではあります。

当然ですが私たちには、この世界に毎日山のように新たに生まれてくる情報、資料の類を全て保存することなど出来るはずがありません。今回であれば広報津山山陽新聞津山朝日新聞、そして津山総合体育館のパンフレットまで…それらを保管してくれている上に、先述したような超絶ザックリしたりした問いかけにも真摯に応えていただき、資料を探し出してくださる…これは別に私が議員だからということで特別にしていただいた対応ではなく、津山市立図書館を利用される全ての皆さまに対して提供いただいているサービス(資料複写は有料)です。

 

図書館ヤバくない?

もちろん良い意味で”ヤバい”わけですが…こんなサービスをそれこそ、”無料”で受けることができるのです。上に”無料の貸本屋ではない”と書きましたが…貸本屋であればこんなことはしてくれないし、できません。公共図書館は本を借りることができる場にとどまらず地域の知の宝庫とも呼ぶべき場所であり、郷土資料の収集や研究といった、まちの歴史を繋いでいく業務、地域コミュニティーや交流、学びの場としての役割も担っているわけです。

そうだ、図書館行こう!

そんな風に思っていただけたら図書館をこよなく愛する者として嬉しいです。

津山市では今年は三館連携15周年の記念すべき年

津山市では市立図書館だけでなく、美作大学や津山高専の図書館についても、私たち一般市民にも開放いただいており、それぞれの館で借りた資料を別の図書館窓口で返却することなども可能なのです。文部科学省の図書館実践事例集に掲載されるなど、この取り組みは対外的にも極めて高い評価を得ている画期的なものです。

Library of the Yearの優秀賞を受賞されたのも素晴らしい成果。

選考委員長コメントの中に”「決して派手ではない」という利用者コメントも紹介されていましたが、ほかの自治体・大学でも真似ができるような可能性を示したという点でも画期的な取り組みだと思います。”とあったことを目にした際は嬉しく、誇らしかったです。

今回の会派視察では行けませんでしたが…視察先などでも今まで沢山の図書館にお邪魔させていただいているところです。本日のアイキャッチ画像はウチの議会図書室コーナーでの一コマ。

台東区。

新発田市。

真庭市。

鏡野町。

西粟倉村。

江東区。

…などなど。

是非、あなたのまちの図書館を有効活用してください!

本日はこんなところで。また明日!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント