教育委員会11月定例会を傍聴。子どもたちに最も影響がある合議制の執行機関では何を議論しているのか?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

当ブログをチェックしてくださっている方々はもちろん、私の活動に興味を持ってくださっている皆さまのほとんどはご理解いただいていることだと思いますが、私は子どもたちに関する施策、特に教育関連施策には極めて強い思い入れを持って、向き合ってきています。発言の持ち時間に制限がある本会議での議会質問においても、前任期の特に後半2年間あたりに関しては、毎回のように半分程度は教育関連に割いてきたのではないかなというところで、再選いただいた後の6月議会、9月議会においてもやはり、教育に関しては繰り返し質問させていただくことで現状を改善すべく訴え続けてきています。

全ては現状改善のため。

津山市教育委員会では、毎月定例会を開催しています。

傍聴も可能ですが、ただこれも津山市議会と同じように、基本的には平日日中に行われるために、実際には一般の方が傍聴に入ることはほぼあり得ないと言って良いと思います(私が傍聴に入った中で議員以外の傍聴があったことは一度もありません)し…そもそも傍聴可能人数は5名までと制限されています。

事前申し込みが必要なことなども含めて、傍聴には議会傍聴以上の極めて高いハードルがあると感じています。部屋が狭いなどという言い訳が出てくるとしたらあまりに情けない話ですし、確実に多くの人たちに見聞きしていただくべき公益性の高い、津山の未来に資する大切なテーマについて話をしていただいているはずですし、傍聴人が増える想定をしていないとしたらそれもどうかと思うところです。

以前、議員が6名で傍聴に入ろうとした際にも、結局一人は諦めたことがありました。私自身はできる限り傍聴に行かせていただいておりますが、本当はもっと多くの議員が傍聴に入るべきだとも考えていますし…実際問題として、例えば市民の皆さま、保護者の皆さまが関心を持ってくださったとして、それなら一度傍聴にでも行ってみようかと考えられたとしても、それを受け入れられる体制が整っていないのが現状なのです。

これはその場で話し合われている内容以前の、仕組みの問題であり、仮にどうとでもすることが可能であるにもかかわらず現状のままであるのであれば、大きな問題であると言わざるを得ないと感じていますので…12月議会においては、そもそも論として、教育委員会の仕組み、制度の目的について今一度質した上で、そのあり方についてより良いあり方を模索するための議論をさせていただきたいと考えています。

標題にも書いた通りですが、教育委員会は教育現場の極めて重要な意思決定機関。

そこで何について、どのように話し合われているのかがしっかりと共有されないようでは、話になりません。例えば…当ブログでもその取り組みの素晴らしさについて何度も取り上げてきましたし、視察にもお邪魔させていただきました熊本市教育委員会ではYouTubeでの中継を行なっているところです。

我々津山市議会にも大いに欠けている姿勢だと思っていますが、市民の皆さまに胸を張れるような議論をしている”ハズ”の場なのですから、そして実際大切なことを話し合っているわけなのですから…しっかりと公開していかねばなりません。

納税者の皆さまに対しての当然の責務です。

今回の教育委員会定例会では、市内某小学校の先生から素晴らしい取り組みについての発表がありました。その内容自体は極めて興味深く素晴らしいものでしたが…それに対する現場での感想や質問の程度の低さに唖然としたところです。

子どもたちが主体的にデジタル技術や機器を活用し、効果的効率的に学習を進めていくための取り組みについての説明を受けたわけです。説明の中ではやや横文字的な、専門的なワードも出てきていましたが、現在の子どもたちの教育に携わる者であれば理解していて当然、もっと言えば知っていなければならない内容ばかりでした。

それに対して「良いですね、素晴らしい!」みたいな感想しか言えないような…『PBL×ICT』というタイトルについて、「PBLとは…」とか、いちいち気を遣って説明をしないとならないような…そんな情けない教育委員会であって良いはずがないと私は思っています。

PBLって何?」とか「ICTって何のこと?」というような質問が飛んでいたわけではないので、委員の皆さまもしっかりと理解されていたのかもしれませんが…少なくとも講話者がそのように説明を始めた際には「いやいや、そんな基本的な用語の説明など要りませんよ、要点だけ話してくれたら良いですよ、私たちも暇じゃないし、先生にも時間を有意義に使ってもらわないといけないですからね!」って制すくらいでなければ、本当はいけないのではないかなと私は考えます。

そうじゃないと子どもたちの未来、安心して任せられないでしょ!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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