未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は、上のエントリーで少し触れていた母の友人のお宅へお邪魔するなどしてきました。津山市内の小高い場所にあり…ちょっとこれ、写真をアップすると見る人が見るとどこだかバレちゃいそうなので控えますが…このまま進んでいっても良いのだろうかと思うような細い道を通り抜けた先にあるお宅からの眺めはなかなか味わえない素敵なものでした。ご自身のお話などもとても控えめに謙遜なさっておいででしたが、取り組まれてきたことがとても大事な話だと感じた次第です。

その方の母との繋がりは朗読のボランティアでした。
つまり、視覚障害のある方や文字が読みにくくなった方などのために、本や書類を読んでテープ(今はCD)に録音したり、直接読んで聞かせたりするボランティア活動をされてきたということです。本人が聞いたらとても喜ぶだろうなと思うほどに、母の読み方を褒めてくださいましたが…確かに、かつて母親が朗読ボランティアをしていたことは、私のバックグラウンドとしても少なくないポジティブな影響があったと思っています。家には子どもでも読める沢山の本がありましたし、母親が読み聞かせをしてくれる時間が好きだったこともあり、私自身も積極的に子どもたちに読み聞かせをするようにりました。
そしてそれは、次の世代にもきっと引き継がれていくと確信しているのです。
電子書籍の普及や一人一台端末の配布などで、学校や家庭での読書のカタチ自体が大きく変わってきていますし…紙の本があまりない家庭も少なくないはず(我が家も自分自身が子どもの頃のそれと比較すると、それこそ数パーセントレベルかも…)です。インターネットの普及で、紙の本以外にも様々な情報伝達手段が誕生し、人類の叡智の一つと言っても決して過言ではない書籍が果たしてきた役割も、幅を広げると言う意味で変化しているし、今後もしていくだろうとは考えています。

それでも、その重要性が揺らぐとは思っていません。
例えば先日も少し触れた歴史を学ぶ際などの有効なツールの一つであり続けるでしょうし、何よりも子どもたちが生まれて初めて芸術・文化の一端に触れる手段としては、必要不可欠であり、最も重要なものの一つとして、今後も存在し続けるだろうと思っていますし、それを望んでもいます。
以前から関心の高い分野でしたが、公職に就かせていただいた後も、情報保障については色々と考えて、議会の内外で取り組んできているところです。津山市議会全体としても、紆余曲折があったものの…声の広報津山の議会版とも呼ぶべきギカイラジオという取り組みをスタートさせていただきました。
まぁ、未だに自分自身は発信させていただけたこと自体ないですけどね…。
そもそも継続するってことになっていたはずなのに、実際にはできていないに等しいんじゃないかと思っていますが…。
「ともかく早口!」と言われがちな私の議会質問ですが、実はそれでも「聞き取りやすい!」「滑舌が良い!」とお褒めいただけることもしばしばあります。
母の朗読する様を見ていたことが原体験として残っているからだとも思うのです。

誰かに何かを伝える…そのためにはハッキリと正確に情報を声に乗せて発する必要があるということを、幼心に何となく受容していたのでしょう。だからこそ、例えば音楽をやっていた頃の作品についても、曲とか歌い方とか以前に、滑舌の良さよ…と突っ込まれるほどに、無意識レベルで滑舌を気に留めるような発声をするようになったのかもしれません。
マーケット的には終わった母の日よりも次に来る父の日を意識させる空気が充満しているところですが、私個人としては誕生日も終わったばかりですし、この世界に生んでくれた母に感謝して、今日のエントリーを締め括っておきましょう。おかげさまで今日はご縁をいただき、素晴らしい出会いもさせていただけましたしね。
ちなみに、母親との関係もあって私自身の存在は認識してくださっていたそうですが、ご連絡をいただいた直接のキッカケの一つには、過日に山陽新聞さんに掲載された記事内で、くーちゃんがクラスの皆に読み聞かせをしていたことを書いてくださっていたこともあったように思います。母にも娘にも、未だにお世話になりまくっている47歳のオジサンですが…そんな自分も肯定しているのです。

本日はこんなところで。また明日!