みうらひらくの日曜美術館開館!?ついに今夜、私が一番行ってみたい美術館を大公開…どう評価するかは各人の「自由だ〜!!」

未来拓く、みうらひらくです。

先日、わがふるさと津山市の美術館構想に触れたもので…みうら君としてはどうなのという質問もいただきました。
あったら良いよなぁ…というのが正直な願望ですが、中途半端なものになるのなら不要だと考えております。

お隣の奈義町に立派な美術館が既にあり、津山市の財政も豊かで安泰とは言えない中で、それでも取り組むべきか否か…。
完全に民間中心で進めるべき話かもしれない。
噂話程度の情報は聞いたことがある方も少なくないようですが…やはり実際のところは霧の中という印象です。

だからこそ、広く市民の声を聞いた上で精査すべき課題の一つだと思います。

そういえば昨年、津山市議会の議員さんで熊本市現代美術館を視察に訪れておられた方がいらっしゃいました。
中心市街地活性化を目指す再開発事業の一環として、熊本市の中心地に、極めて計画的に設けられたこの美術館は、その筋ではかなり有名な施設の一つだと理解しています。
計画の中心におられた、トップランナーとして名の通った若い方の存在は大きかったんだろうな。

企画展以外の入館料を基本的に無料とすることで、市民に対して開かれた美術館として様々な用途に利用され、館内は子どもたちで賑わっているという…そこには従来の美術館のイメージとは異なる魅力があるようです。

アートで人を繋ぎ、都市空間をデザインするという…聞く人が聞けば一笑に付されて終わってしまいそうなコンセプトを現実のものとし、実際に評判も素晴らしいということであれば、この類の施設として非常に稀有な成功例といえそうです。

もう何年も前の計画を焼き直した劣化コピーでは通用しないとは思いますが、大いに参考にすべき事例だと感じています。

さて、もう一つご紹介しておきましょう。

何を隠そう、こちらこそが私のず〜っと行ってみたいところの一つ…この星の上で最も行ってみたいスポットの一つですらあります!!

それは徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。

今や超有名美術館の一つですから…ご存知の方も多いでしょうし、私立の施設ですから津山市のプランの参考になるかどうかは微妙ですが、それでも紹介する意味はあると思うのです。
コンセプトが熊本とは別の意味で衝撃的ですから。

何と、ここにはレプリカ(複製品)しかありません。

しかし、そのラインアップが凄い…凄過ぎるのです!!

天才ピカソのゲルニカ世界で最も有名な絵の一つであろうモナ・リザムンクの叫びドラクロワの民衆を導く自由の女神、その他超大作の数々…見どころは枚挙に暇がありません。

誰もがTVや書籍などで一度は目にしたことがあるであろうクラスの西洋名画が一堂に会し、しかも全てが原寸大による忠実な再現…ね?超行ってみたいでしょ。

大塚グループが創業75周年記念事業として設立したというこの美術館の作品は、グループ会社の特殊技術によりオリジナルと同じサイズで複製したもの。
『陶板名画美術館』として、国内外に唯一無二の存在感を放っているといえます。

入館料も現在一般3240円(税込)と日本一高い美術館なのですが、所蔵品数が膨大なこともあってか満足度もとても高いようです…いや、本当に行きたい!!

初めて存在を知った時にはイノベーションという言葉すら知りませんでしたが…これは新しい挑戦の成功例ではないでしょうか。

「レプリカばかり並べて、美術館もないものだ!」という意見は当然かもしれません。
ひょっとすると芸術に造詣が深い人ほど、違和感を感じてしまうかも。
批判することは簡単でしょう。

しかしながら…その入館料の高さにもかかわらず、ここを目的地として当地を訪れる人が多い(来場者数は年間20万人超)ことは事実です。
そして満足度が高いということは、多くの人の幸福度を上げることに貢献しているといえます。

世界中の名作のレプリカを集めて展示する発想すら、なかなか本気で進められるものではありませんし、技術あってこそ実現できた特別な例であることは確かです。

ですが大塚国際美術館のケースも熊本市現代美術館同様、しっかりとした計画と関係各位の熱意の結晶として生まれた果実であることには違いありません。

そしてそれぞれ、地域を代表する施設となっているわけです。
こうした施設を一朝一夕に完成させることができるなら、誰も苦労はせずに済みます。

試行錯誤を繰り返しながら、作り上げたものに修正改善を施していくことが可能な案件なら、慎重を期すよりも優先すべきことがあるかもしれませんが…ことハコモノに関しては、一旦出来上がってしまったものに手を加えて再生することは非常に困難だと思わざるを得ない現状があります。

斬新なアイデアであれば良いというわけではありませんが、多くの選択肢の中から選ばれるためには差別化を図ることが重要です。

地元に誇れる施設が誕生するのであれば非常に喜ばしいことですが、急いてことを仕損じることがないよう、引き続き注視しつつ、夢想を重ねていきたいと思います。

それでは本日はおしマイケ…こんなところで。
また明日!!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント