未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
先日のエントリーで中途半端になっていた、美作文化センターで開催された岡山県市議会議員研修会での話。
岡山県中の市議会議員がただ大集合して、ただ座って講演を聞いて終了というイベント。せっかくなんだから、もっと色々とやれば良いのに感が凄い残る…。
もったいない気はしました。
200人くらいは来ていたのでしょうか…県内には15市あるわけですから、定数自体も異なりますし参加者数は自治体ごとにそれぞれでしょうが、参加者はそれなりに多かったです。今日は改めて続きを書きたいと思います。
この件について触れた数日前のエントリーで紹介しましたが、講話者は片山善博さん。鳥取県知事や総務大臣などを歴任された、この世界では有名な方です。
地方自治がライフワークだと自認される片山さんいわく、地方自治で最も大切なことは教育だとのお話でした。
これは多くの方が納得されるところかと思います。どうしても納得できない状況が生まれたとき、その状況を生み出している元凶に思いを巡らせてみると…それは往々にして、教育に端を発すると思われることが多いのは事実ではないでしょうか。
政治が結果を求められるのと同じように、教育も結果を求められます。
人が人を教育する。
非常に困難なことであると皆が理解していながらも、人類の歴史の長さと同じだけ繰り返されてきた正解のないこの過程に、責任を持って取り組んでいくという重責を背負い、自分自身の命を大げさではなく削りながらも…子どもたちのために力を尽くしてくれている方々こそ教育者の皆さまであります。
教育については思うところも超いっぱいありますし、家庭での教育も非常に大切なことですが、政治が立ち入れる範囲を判断するのも難しいところです。うっかり触れると超長くなるので、また別の機会に改めて。
他にも色々と示唆に富む内容をお聞きしました。地方議会が担う重要な役割として、いくつかポイントを話してくださいましたのでご紹介いたします。
・意思決定と合意形成のためのプロセスとして…議員は市民の代表であるわけですから、多くの市民や行政の一部の人が執行に悩むようなことを、彼らの代わりに声を大にして”やるべきだ!”と突っ込むことで、実際に実現まで持っていくために尽力すべきだということ。
・人口が減る…つまり納税者が減っていく以上は今後、全国ほとんど全ての自治体の既定路線と言い切ってしまってって良い財政悪化。その中で自治体を維持していく、つまりは私たちの暮らしを守るためには、専門家の知見を借りるなど万策を講じて、根掘り葉掘り吟味して…無駄を少しでも削ることが大切であるということ。
・北海道の具体的な自治体名を例示されていましたが…某メロン市(仮称)のようにならないため(夕張市関係者の皆さま、ご不快にさせる意図はありません)にも、年度末の予算消化といったバカらしいことは絶対にあってはならないということ。
当たり前の話ですが、ハッキリとこうした事実をしかるべき立場の影響力がある方が、岡山県の市議会議員多数の前で言い切ってくださることは有難いことだと思いました。
生かさないと、何の意味もありませんがなッ!
そして立法とその管理という話のくだりで…私自身がズ〜っと感じていたことで、しかも絶対に行うべきだと思っている件について、実にタイムリーに触れてくださいました。
それは条例が小難し過ぎるという話。
ハッキリ言って、条例だけではありません。
政治の小難しいイメージをぶち壊したいのです。
多くの人のためにつくられているルールであるにもかかわらず、多くの人が理解できるような表現で書かれていない。あえてややこしく、わかりにくく書いてあるとしか思えないようなわかりにくい言葉、難しい表現。
ユーザーフレンドリーという概念のかけらもありません。
誰のためのルールなの?
この話を伺ったのは、政策法務の研修を受けに滋賀県に行く直前のことでした。
たこはった市では、わかりやすい表現をするように努めました(全文整える時間はなかったけど…)!
憲法をはじめ…私たちの暮らしを取り巻く多くの大切なルールのほとんどははるか以前にベースがつくられたものであります。
しかし全国各地の地方公共団体には条例制定権が認められています(日本国憲法第94条)。
これはつまり換言すれば、私たちには私たちの暮らしをより良くしていくための地域限定ルールづくりをする権利が認められているということなのです。
そのルールは当然、私たち皆にわかりやすいものであることが望ましい。
そう思われませんか?
当ブログも今後さらにわかりやすく面白く…濃い内容をお届けできるように努めてまいります!
小難しい表現ばかりの条例を、通してしまった議会がダメ!
片山さんは力強くそうおっしゃってくださいました。この日のこと、また改めてもう1回だけ書きます。
本日はこんなところで。また明日!