全請願に反対の理由。市民の権利、請願も一歩間違えばマイナス?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は津山市議会の6月定例会、最終日でした。ただ月末の30日にはたちまち議会運営委員会、議案説明会が開かれます。7月の早い段階に臨時会を開催することは、ほぼ既定路線です。日程等の詳しいことが正式に決定しましたら即、共有させていただきます。

本日は議員にとって非常に大切な職責である採決がありました。今議会に上程された全ての議案と二つの請願についての賛否が問われました。

今回も請願には反対させていただいております。

請願・陳情は市民の皆さまの認められた権利です。

その権利を否定するつもりは微塵もありませんが、パフォーマンスに過ぎない無意味な請願であれば不要…それどころか、ない方がベターです。

時間の無駄は、誰にとってもマイナスにしかなりません。

私たち議員は、市民の皆さまに無駄な労力を使っていただくよりも…その目的達成のため、より効果的な手段を提案すべきであると考えています。

本日の本会議は以下のようなスケジュールで行われました。

本日のメインイベントである採決に的を絞ってお話しますが…まずは令和2年度津山市一般会計補正予算第2次の修正案についての採決がありました。

修正案?

そうなのです…実は今議会、津山市執行部から提示された補正予算案に対して、一部の議員が修正案を提示するというケースになり、それに対して別の議員が反対討論をするシーンがありました。

動画で全てをご覧いただくこともできます。このブログ内に全ての動画を貼り付けるとナンジャコリャ状態になるので詳しくはコチラから6月23日の項目を順にご確認くださいませ。

結構、面白いかもしれません。さて…議員の大きな仕事の一つに行政の仕事のチェックがありますから、予算案が妥当なものではないと判断した場合、対案として修正案を提示することは期待される役割と言えると思います。

それでは、この修正案に対して津山市議会議員の誰がどのように賛否を表明したのか…どうぞ、ご確認くださいませ。

私は反対しています。

意図は十分に理解できたのですが、その修正内容には納得できなかったのが正直なところ。補正予算の内容自体に言いたいことは私自身にもありますが…このように修正案を提示するには3名以上の賛同議員が必要なルールになっているため、私一人が騒いでもどうしようもありません。

ともかくも、反対多数で修正案は否決され…原案のまま、令和2年度津山市一般会計補正予算第2次は改めて採決されることになりました。

その結果、以下のようになりました。

普通に考えれば、先ほどの修正案と賛否が逆転するはずです。原案に不満があり、修正案を提示したわけですから原案に賛成の立場では有り得ない…賛成20、反対7となるのかなと思っていました。

しかし数が合わない。

…というか見比べてみると、どう考えてもおかしいだろって方が一人おられますが、恐らくは賛否のボタンの押し間違いだと思います。そうじゃないと整合性が取れないですし。

ま、押し間違いは…それこそどう考えてもそれはそれで大問題なのですが、少なくとも津山市議会では私が議員になってからの1年間だけでも何度か目にした…ような気がします。無論、他の議員の内心を把握できるわけはないので…これは単なる推測ですけど。

ともかくも、補正予算第2次は成立し…続いて議案題7号から10号までの4つの議案を一括して採決したのですが、こちらは全員一致で可決成立しました。

こういうこともあります。全議員(議長は採決に加わりません)が同じ判断をすることも当然有り得ることです。何でもかんでも文句付ければ良いってものじゃありませんからね。

そして冒頭、動画で述べております請願2件についてです。

まず1件目は、津山市の郊外に高速インターネット網を整備していこうという、趣旨自体は賛同できる内容の請願でした。以下のような内容です(個人名が記された部分等はカットしてあります)。

気になる表現等はあるものの概ね賛同できます…しかしすでに津山市で取り組んでいる内容です。

改めて請願として取り上げる意味がないという判断で反対しました。

ただ今後も当然、津山市全地域への高速インターネット網整備の状況については、私個人としても非常に関心が高い分野ですので注視してまいります。

この件について議会質問で触れている議員など…正直もう少し反対する人もいるんじゃないかなと思っていたけど、2人だけでした。

いや、本当は全く恥ずかしくないけど。

そしてもう1件は核兵器廃絶のための請願でした…これこそ、趣旨としては全議員が賛同できないわけがないだろう話です。

でも、国会マターだよね。

地方分権推進論者の私としては、国会でやるべきことは国会に委ねるべきだと強く感じております。もちろん、口を出すなって意味ではありませんが、津山市議会には津山市議会が果たすべき仕事があるということです。

核の廃絶は、メチャクチャ大事なこと。

ただし津山市議会で話しても、ほぼ無意味だと思っています。

それよりももっと優先して話すべき課題があるはずです…特に今はコロナ禍の真っ只中です。

唯一の被爆国の国民として、私自身も核に対しては強い憤りと物凄い嫌悪感、そして大変な恐怖を持って育ってきました。子どもの頃、寝る前には核の廃絶を願い毎晩お祈りをしていたくらいです。

両親は”大丈夫かこの子…。”と思ってたそうな。ハッキリ言って当たり前のこととして、核廃絶は皆が願っていることです。

28人の議員の中にも…市長をはじめとした津山市行政の皆さんの中にも…恐らくただの一人も、核兵器を推奨する人間などいないはずです。

この種の請願は、その提出のために腐心された市民の皆さまだけでなく、議場に集まっている皆の時間も無駄にし…引いては施策の実施スピードの遅れにすら繋がりかねません。

つまり全市に損害を与える恐れすらある。無駄は省く。

これは行財政改革が叫ばれて久しい今、地方自治に携わる人間ならば当然に持っている感覚のはずです。今後もその思いに実直に向き合っていきます。

あ、最後の請願の皆の賛否明らかにしていなかった。

しかも超大事なことを言い忘れていた。

これはアレですわ。

請願自体の賛否を明らかにする採決じゃありません。

そりゃそーだわな…これに反対したら核兵器バンザイって言っているような感じにも受け取れるだろうからね。

この請願を”継続審査”とすることへの賛否を問う採決でした。

反対している議員の多くは、継続審査とするのではなく今議会で採択してくれという趣旨で反対されています。そういう討論を2人の議員がされている様子を動画でご確認いただけます。

しかし俺はね。

この種の請願は全て不要という意味での反対です。

そのあたり、動画で詳しく簡潔に述べていますので是非ご確認ください。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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