未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
先日のJIAMのオンライン研修が有意義だったことは繰り返し書いた通り。そもそも有料セミナーだったものがオンライン開催になり、あくまでも試行という体裁で開催されたことで、無料で受けることが可能になったものでした。
参加者8人に対して講師5人!
私としては有難いことでもあるのですが、この研修内容に興味を持ってくださって資料が欲しいと言ってくださった方が何人(議員仲間だけでなく、市民の皆さまの中にも!)かいらっしゃいました。
申し訳ありませんが配布資料の公開や共有、講演の録音録画、写真撮影等は禁止されているため…リクエストにはお応えできません。
しかしながら…上記のエントリーでも少し触れさせていただいた、爆笑をさらった筋書きのないドラマ。その中で繰り広げられた似非議会でのやり取りを、脚本家本人が公開する分には俺の勝手で…ま、叱られることはないでしょう。
多分ね。
この種の試みは演者自身が楽しくのめり込んでいなければ…つまり演じる方に照れがあったりすると、見ている方が恥ずかしくなるものです。楽しみながら演じるためアドリブ推奨としたこともあり…実際のワードチョイス等はそれぞれのセンスに委ねさせていただいたので、台本とは少々違ったテイストのやり取りになりましたが…最若手のメンバー(3人しかいないけど)にザックリとした発表をしてもらった後に披露した小芝居は、概ね以下のような感じでした。
※個人情報に該当する点、その他一部自主規制&表現を修正しております。
テーマはズバリ、地域おこし協力隊についてでした。
議長よりご許可をいただきましたので、発言させていただきます。
地域おこし協力隊事業についてですが、我が▲▲市では特定の地域・団体にのみ継続的に協力隊員が派遣されている現状があり、いかに国費ベースで特別交付税措置される制度だとはいえ、その原資はつまり我々の税金です。
これは公費で行う適切な事業であるとは言い切れないのではないでしょうか。
三浦議員からのメンドクサイご質問にお答えいたします。
平成の大合併などにより行政区域も広くなったことで、市域の一部が過疎エリアとなる自治体は増えております。
▲▲市でも市中心部の住民には過疎エリアとの合併時には大反対され、担当者は大変苦労いたしました。
今度は、地域おこし協力隊制度で、あるエリアだけに公費が充てられるということとなると、うらやましいのか「公費の事業として適切ではない!」とのご意見でございますが、あまりにも小さなヤツやなぁ〜と内心思いながら、お答えいたします。
国の制度自体が過疎エリアを対象としておりますので、これはどうしようもないことですが、実働部隊としての地域おこし協力隊制度の他にも、色々な視点や知識面でのサポートを加えていくための手段として、地域人材ネットの地域力創造アドバイザー制度などがあります。
要は過疎エリアが発展すれば、飲食・宿泊などを伴いますので、おのずと市中心部も豊かに発展することとなりますので、十分な”漁夫の利”を得ていただけることと思います。
一部の発展は市全体の発展であり、適切な事業であると考えております。
以上でございます。
メンドクサイ質問…とおっしゃいましたよね。
ちょっと不適切な発言があった気がしますが、▲▲議長はこれをスルーされるのでしょうか。
また●●部長はご自身が地域おこし協力隊員当事者であることから、かなり主観的な個人的な思いが答弁に滲み出ていたような印象がありますが、まぁ次にいきます。
この地域おこし協力隊事業ですが、一部の成功事例に脚光が当たることで、やる気と才気にあふれた若者が地方に移り住み、環境にも人にも恵まれて起業して成功するという虚像のサクセスストーリーが出来上がっていないでしょうか。
極めて稀な事例を夢見て応募してきている人もいれば、そんなことはないと信じたいですが、国から予算が引っ張ってこられるからと、我が▲▲市もそうした軽い気持ちで事業継続しているような印象も覚えます。
簡単に地域おこしが実現するのであれば地域が衰退することなどありません。
本事業に取り組んでいる時点で当該エリアが厳しい状況にあることは明らかで、真剣にサポートを考えるのであれば、別のやり方もあると感じています。
その辺りはどう考えられていますでしょうか。
ああ議長、先ほどの私の、メンドクサイ質問のくだりを議事録から削除願います。
それでは改めて、三浦議員のヤヤコシイ質問にお答えします。
地元にも優秀な人材はおられると思いますし、その人材活用も重要と考えております。
しかしながら地元住民では気づかない外部からの視点と申しますか、新たな視点で街を見つめ直すことも重要です。
そうした点において、地域おこし協力隊の導入は必要であると感じております。
なお、地域おこし協力隊の業務内容につきましては、地元住民の要望とミスマッチしないよう、活動内容を詳細に記述するなど、募集にあたっては細心の注意を払ってまいりたいと考えております。
成果を数値で示すことも考えられますが、そうなれば「××市のように」起業を目指す地域おこし協力隊員しか募集しないような形となってしまいかねません。
当面は様々な形で地域おこし協力隊の導入を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
議長、ちょっと●●部長の答弁には問題がありませんかね。
やけに攻撃的ですし、しかも何だかタオルで有名な、実在するまちの名前が聞こえたような気がしますが…きっと全ては気のせいでしょう。
地域に根差した人材の登用などで、自治体内にもともと住んでいる住民を支援する形の方が、より適切な税の再分配ではないかと感じる上に、それこそが真の地域振興ではないかなと思うところでもあります。
残念ながら平均所得が高いとは言えない▲▲市の地域事情に合わせて、地域おこし協力隊の募集内容を振り返ってみたときに、あまりに好条件に過ぎるんじゃないかと感じるのも正直なところです。
また逆に、専門的知識や十分な経験を持った即戦力となる人材が、この制度に乗っかってくるような条件だとは思えません。
もう私、意地悪ばっかり言われる●●部長には尋ねません。
▲▲市長、このままで良いのでしょうか。
仕方ない…それではコウルサイ三浦議員の質問にお答えします。
確かにおっしゃる意味はわかります。
しかしながら少子高齢化・人口減少が進む▲▲市の現状は、総じて硬直化しており、外部人材がもたらすポジティブな効果に期待する市民の皆さまからのニーズが私たちに届いているのも事実です。
何のために、誰のために行う事業で、ゴールは何なのか。
より専門的な知見を有する地域プロジェクトマネージャー制度の活用と組み合わせる、あるいは使い分けていくことなど、目的に応じた適切なアプローチを重ねていけば、こうした事業は費用対効果が極めて高いものになると確信しています。
どう、三浦くん?
わかったかな?
はい…▲▲市長…調子こいて、ズビバセンデシタ!
▲▲の部分には最若手メンバーのフレッシュな自治体職員の方の名前が入り…それはそのまま、自治体の名称にもなっていました。また●●部長役を務められた現役の地域おこし協力隊の隊員の方は、かつて行政職員だったバックグラウンドをお持ちで、議会答弁を書いた経験もお持ちの方でした。それゆえ部長答弁は完全にご本人に委ねました。
お二人とも非常にスムーズに、このメチャクチャな設定を飲み込んでくださったおかげで、すでに以前のエントリーでお伝えしたように、皆が圧倒されるレベルの発表ができました。
オンラインでのグループワークの新たな可能性を切り拓いたのではないか(壮大な勘違い)。
ゆーても空き時間(?)を費やし(30分程で一気に書き上げたものですが)こんなのどうですか…ってことで台本まで送ってこられたら「やりたくないです!」とは言いづらいか。
たとえ本心が「やだ何この人、気持ち悪い!」だったとしてもね…。
生粋のエンターテイナーとして…楽しんでもらうことは大切だと考えています。
どれだけ大事なことであっても。
いやむしろ、大事なことだからこそ!
面白いなと感じてもらえるような発信の仕方で、政治を届けていきたいです。
本日はこんなところで。また明日!
今しがたザックリとお示ししたように…私たち3班では地域おこし協力隊と、地域外部人材の活用について話し合いました。
地域おこし協力隊隊員である〇〇の●●さん、市議会議員である津山市の三浦さん、そして私、現役バリバリのフレッシュな行政職員である△△の▲▲の3人が揃っているバラエティー豊かな班ですので、メリットを生かして、今回は仮想の”▲▲市”というまちの議会で、地域おこし協力隊のあり方について議論がされているという設定でのプロレス的小芝居、ちょっとした寸劇をさせていただきます。
実際に起こっている問題をベースに、いかにして効果的な施策に落とし込んでいくか…それぞれの立場で考えていただく助けになれば幸いです。
ところで▲▲市では、私▲▲は市長であり議長です。
三浦議員と、地域おこし協力隊員でありながら何故か担当部長も兼ねている●●部長のやり取りに少しの間、お付き合いください。
それでは三浦議員、発言を許可します。