衆院選。白票に意味はあるか?選挙の目的を考えれば答えは明白。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

衆議院議員選挙の真っ最中ということで…選挙カーと擦れ違うこともしばしばで、自分のような者のところにも「よろしく頼むよ!」的な電話などが掛かってくることもある今日この頃ですが、こんな記事を目にしました。

衆院選「白票」ツイート次第に増加――白票は無意味か?

当ブログでは今までにも何度も書いてきましたが、選挙の度に少なくとも一部では話題になると言って良いテーマの一つに”無効票”として扱われるものの一つである白紙投票、つまり”白票”があります。白票を投じることに意味や影響力はあるのかという議論や、この種の切り口の記事は今までにも見聞きしたことがある方は少なくないのではないでしょうか。

【驚愕】こんなに無効票が多い選挙があったなんて!|過去の選挙事例の解説

アタシャ白紙も棄権も同じじゃん派です。

まさしく「わしゃ知らん!」と言っているのと同じ選挙に行かないのと同じ投票しないのと同じ、そう思っています。

つまり、白票は無意味だと考えています。

何しろ先に書いた通り、そもそも”無効票”であるわけです。投票されたけど有効なものではありませんでした的な票…文字通りコレは何の効果も持たない一票です。こう書いている時点で効果アリだと考える人がいるなら、それは完全なる勘違いで、たとえ様々なメディアが無効票の多さを取り上げたとしても、選挙結果が変わることなどないのです。

選挙とは何のために行うものなのか、その本質を考えてみれば明らかです。

候補者の中から、最もマシな候補を選ぶ過程。

身も蓋もない言い方ですが、突き詰めるとこれに尽きます。

いくらこの人に当選してほしいと願う人間がいたとしても、そもそも選挙に立候補していない人間を選ぶことはできないのです。

選挙の目的が人を選ぶことである以上、結果に影響がない以上は、無効票を投じた行為は選挙に参加しない棄権と本質的には同じなのです。

「俺の中では違うのだムキィー!」

もちろんそう反論する自由は誰にでもありますが…私自身は今まで書いてきたように考えているわけです。当然ながら選挙に行かない自由、選挙に参加しない、選挙権を行使しない自由もあるのと同様に、選挙に行った上で無効票を投じる自由もあるので、誰にも私自身の考え方を強制するつもりなどありません。

ただ、モッタイネェとは思うけどねッ!

それなら選挙に行かない方がまだ時間を有効に使えるんじゃないかな…って思うわけです。だって無意味だとわかり切っているアクションに時間を費やす意義がどこにあるのでしょう?

2017年10月23日付け津山朝日新聞より

 

上の写真は前回2017年の衆議院議員選挙の岡山3区の投票結果ですが…無効票の中で白票の割合が特に明示されている大阪市のような自治体は多くないでしょう。何しろ無効な票を分析する行為自体が非生産的であるという判断もできますし…そこに公のリソースを割くこと自体がポジティブなことであるとは私には考えられません。

例えば今回の衆議院議員選挙に”みうらひらく”って名前を書いたり…芸能人や実在しないマンガやアニメのキャラクターの名前、あるいは自分自身の名前を書く行為をどう思います?

肯定できなくない?

無効票になることが明白である白票の投票は、そうした行為と本質的には何も変わらないのではないでしょうか。無効になるとわかっている行為の裏にあるのは自分勝手なヒロイズムではないでしょうか。

ハッキリ言ってカッコ悪い。だって結果的に何も変わらないのがわかっていて…得られるものは自己満足、それだけなんだから。

パフォーマンスにすらならない。

日本国憲法第15条により投票の秘密は守られ、本当は誰が何を書いたか…あるいは書かなかったのかを知る術は誰にもないのだから。

自己満足だけを追い求め、無効になっているとわかっている選択を政治家がしたとしたら…批判の対象になるんじゃない?

そーゆー無責任な政治家をなるべく少なくする。選挙はそうした無責任な言動を繰り返してきた首長や議員、あるいはその危険性が高いと思われる候補者を”排除”する機会だとも捉えられるだろう。もちろん素晴らしいと思われる候補者を送り出すという見方もできるが、あくまでも見方の違いであり…詰まるところ、最もマシな候補を選ぶ過程に過ぎない。選挙なんてそのためだけの手段だと思うところですが…いかがでしょうか?ところで”排除”というワードを使うとロクなことがないのは件の2017年衆議院議員選挙で実証済みですが…排除を選別と言い換えたところでそれこそ、本質的には変わらないでしょう。

ご退場願うべき人たちは、政治シーンに確かにいる。

投票に行かない行為自体がダメだと断言しようというわけではない…確かにそれは自由なのだから。しかし賢明な判断だと私には思えません。票を無駄にすべきではないのは確かで、一人ひとりが持つ一票が微力であることも事実ですが、その一票の積み重ねだけが確実で最強の武器になることもまた現実なのです。

政治は選挙結果を無視できません。

だからこそ投票には出かけていただきたいと願います。ただし無効な手段を繰り返しても、抱えている不満は何も修正されず、不安の解消にも繋がりません。選挙に限らず、何が効果的な手段であるかなるべく自分自身で考えていく必要が常にあると私は考えていますし、そのお手伝いをすることも、政治の役割の一つだと思っているからこそ、こうした発信を継続しているのです。

何かしらの判断材料や、考えていただくキッカケになればとても幸いです。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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