これで良いと思う?障害のある子は時間差で公園に行かねばならない社会。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

「他の子たちの迷惑にならないように、人が少ない時間帯に公園に行っているんです。」

これ、何人か市外の方もおられたけど…主に津山市内在住の何人かのママさんとの意見交換の中で、実際に言われた言葉です。

情けないけど、すぐには言葉が出てきませんでした。頭をガツンと叩かれたような衝撃を覚えた記憶はあるのですが、とは言え、大して状況改善に繋げられるようなアクションを取ることができていかなったのが正直なところです。

だからこそ本日、全く同じような話(遠慮して、早朝や薄暗くなってからしか公園に行かないようにしている)が、障害のある子の保護者からのヒアリングの中で出てきたという話を昨日のエントリーでも触れたパブラボセミナーの中で聞いた際に、このままではいけないと改めて強く感じ、自分の取るべき行動、変えていくべき現実、具体的改善策などが、一気に開けたような印象を覚えたところです。

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2022-04-21

障がいのあるなしにかかわらず…誰もが一緒に、楽しく遊べる場所をつくりあげていくという取り組みをされているTOKYO PLAYさんという一般社団法人があります。本日のパブラボセミナーで講師を務めてくださった神林俊一さんをはじめ、業界のトップランナーが所属しておられる団体です。無料で聞かせていただくのがもったいないような、非常に内容の濃いお話を熱く語っていただき、感謝しかありません。

身体障害、知的障害、精神障害などがある子どもたちはもちろん、年齢や家庭環境、人種や経済的事情すらも関係なく、すべての子どもたちが豊かに遊べるような公園を目指して…東京・世田谷区にある都立砧(きぬた)公園で、2020年の3月にオープンしたユニバーサルデザインの遊具が立ち並ぶ「みんなのひろば」でTOKYO PLAYさんが進められている取り組みの素晴らしさについては…以下の資料にお目通しいただくだけでも、感じることが沢山あるはずです。

どうか、リアルな声をご確認ください!

それぞれ画像のタップorクリックで拡大可能です。今日はこのブログ記事で私が書いていることそのものよりも、以下の5枚をチェックしていただけた方が嬉しいです。

またこれは、公開資料からの引用です。リンク先には非常に興味深い資料が他にも沢山ありますし、TOKYO PLAYさんで発行している書籍は、すべてこちらから購入可能ですので興味がお有りの方はチェックしてみてください。

本日のセミナーの中で何度も出てきましたが…遊具を変えるだけ、ユニバーサルデザインの遊具を設置するだけでは、真の意味で公園がインクルーシブになることはもちろん…インクルーシブな社会の実現に繋がることなどあり得ません。

ハード面を変えていくことはもちろん大切で、社会変革のためにはそういったアプローチも必須ですが…それだけではなくソフト面の変化、姿勢や考え方を変えていく必要があるのです。時間を掛けて教育現場で取り組んでいくことも当然求められてくるでしょうし、実際に今でも少しずつ取り組まれていると思いますが…冒頭に記したように…事実として現在間違いなく取り残されている、非常に苦しい思いをしている人たちがいるわけです。

口先だけでSDGsを謳っているだけでは、状況は改善しません。

小さくても、少しずつでもやるしかない…動かないと変えられません。

TOKYO PLAYさんでは”しらべる、つたえる、ささえる”という三つの軸を大切にして、事業に取り組まれてきたそうです。

これ、政治がやるべきことそのものです。

例えばインクルーシブ公園にしても、ユニバーサルデザインの遊具を設置してハイ終わりではなく、その後も声を聞き続けていくことが大切だという話もありました。公益を追求すべき事業において、プロダクトアウトではなく、マーケットインの考え方が肝要であることは言うまでもないことです。

当事者との対話の重要性、設置してからこそが大事だという考え方は、私たち議員にこそ求められているものだと感じ…議員以外の参加者もおられましたが、参加してくれた多くの地方議員にとって学び多き時間になり、それぞれの地方課題解決に結びつけていく大きなヒント…キッカケとなる話が伺えたと確信しています。とても有意義な会だったという喜びの声も頂戴しているところ。

講師の神林さんからは、公園はあくまでも一つのキッカケであり…地域でインクルーシブな考え方への理解を深め、多様なニーズに応えていくことによる、より幸福量の総量が多い社会へと変容させていこうという空気感醸成のためにも、公園外での取り組みが必要だという話もありました。具体的には、学校教育現場での取り組みや…まずは知ってもらうことがスタートですので、普及啓発キャンペーンを打っていくことメディアでの発信などに言及があったところです。

誰にでも、それぞれの立場に応じてやれることがあるはずです。

議会、政治の現場でも取り組んでいくしかないでしょ!

四の五の言わず、やっていきます。何しろ議員の第一の使命は現状改善だからね!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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