児童相談所を増やしても児童虐待はなくならない。何をすべきか?

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

今朝は、津山にある児童相談所を初めて訪問しました。

児童相談所は都道府県の管轄です。つまり県議会議員の管轄範囲とも言えますが…何しろ私は正直に申し上げて…今まで一度もお邪魔したことがありませんでした。

児童虐待問題など、児童相談所の管轄業務内容に強い関心を持っているにもかかわらずです。

皆さまの中にも恐らくは、児童相談所を訪れたことがあるという人は多くはないのではないでしょうか。普段、津山市民の方を中心とした皆さまとコミュニケーションを取らせていただく中で、率直に言えば…児童相談所は”何となく怖いところ”だと考えている人が少なくないと感じています。

児童相談所から”虐待”というワードを連想する人は確かに多いでしょう。

ただ実際には、児童相談所の業務は多岐にわたります。

わざわざこんな風に表現するのには理由があります。先だって、当ブログにて児童虐待に絡むエントリーを書いた際に寄せられた様々な声を聞き…思うところが沢山ありました。

津山市では昨年108件。児童虐待をなくせ!我々は何をすべき?

2020-07-10

津山市内のみならず、市外・県外からも数多く寄せられたリアクションの中には…当事者からの目を疑いたくなるような体験談や、様々な意味でにわかには信じ難い話も含まれていました。わざわざ悪意を持って虚偽の情報を伝えてくる人ばかりだとも思えません。

ただ、政治には片方聞いて沙汰するなのスタンスが大切だと思っています。

そして、つい先日も触れた考え方も忘れてはなりません。

ブラック校則募集!ツーブロック市議会議員が当事者の声を聞く。

2020-07-23

”Nothing about us without us”

私たちのことを、私たち抜きで決めないで!

障害者の権利に関する条約制定の際のスローガンとして有名なフレーズですが、あらゆる政治課題に当てはめられる考え方です。

まだまだ自分自身がこの方面に関して不勉強である自覚があります。そして児童相談所の業務の中でも特に児童虐待に関しては…中途半端に触れてそのままにして良い話ではなく、また簡単に解決できる問題ではなく、それでいて本当に大切な仕事であることはあまりに明白です。

子どもたちの命と権利を守ることに直結する、政治に携わる大人として全力で取り組まねばならないこと。

まず第一に、実際に現場を訪問せねば始まらないと強く感じたため、今日の訪問をお願いさせていただきました。

虐待死、年350人の可能性 国集計の3倍超

虐待は決して対岸の火事ではありませんし…とても残念なことで、出来ることならば見たくもないし知りたくもない話かもしれませんが…それでも、事実として…表に出てきている数字よりも確実に、虐待の件数は多いのです。

様々な対策に多くの予算が費やされ、様々な取り組みが行われ…それでも通告件数は増え続け、統計を取り始めてからただの一度も、児童虐待件数は減少したことがないのです。

明らかに表に出てきていない数字があると考えるべきです。

そして今まで一度も件数が減っていない…その時点で過去の施策をある程度見直すべきなのは当然ではないでしょうか?

本日、児童相談所にお邪魔してお話を伺ったことで…新たに見えてきたこともあります。とても一回で書き切れる話ではありません。改めて本日職員の方とお話しした内容や、私自身の考えを後日共有いたします。

今日は最後に、この方面について明るいある方がセミナーでお話されている動画を拝見して、その中でおっしゃっていたことで一つ…とても心に残っているフレーズがありますので紹介いたします。

消防士を増やしても、火事はなくならない。

ゼロにすることが非常に難しいのは明らかです。

それでも…なくしていくために、力を尽くさねばなりません。

臭いものに蓋をする自由は誰もが持っています。

臭いものには蓋…はNGなのか?白黒つけたがる世界で異常者が叫ぶ。

2020-07-26

しかし、公の事業によって生まれた臭いものに蓋をすることは、許されない。

そう考えています。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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