未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
昨日に引き続き、出張報告的エントリー。
渋谷で区議会議員を務めている神薗まちこさんと、豊島区にあるかみいけ木賃文化ネットワークの中心地、くすのき荘を訪れた後は…神薗さんのお膝元に移動。渋谷区に8つある中学校の一つ、代々木中学校を訪問させていただきました。
渋谷区の全ての小中学校では『シブヤ科』という授業が行われているのですが、これが郷土を愛する気持ちを育み、地域を引っ張っていく人材育成という観点からもメチャクチャ素晴らしく…以前から非常に興味深くチェックさせていただいていたところです。今回もお世話になった校長先生やコーディネーターの方も登場するこちらの記事を拝読した際は、様々な意味で衝撃を受けました。
今回お邪魔する際の予習にもなったこちらの記事からも、その取り組みの素晴らしさの一端に触れることができますが…自主的に地域の社会問題を見つけ、解決を目指すというコンセプトでなされているプレゼン内容などは、津山市等では高校生が行っている水準(そうだとしても十分凄いというのが正直なところ)にあると感じられるもので…まさしく日本の最先端を行く自治体のチカラを見せつけられた気がしました。
津山市でも子どもたちの郷土愛の醸成のための『つやま郷土学』なる取り組みがあり、それについては6月議会でも少し掘り下げたところですが…正直言って、非常に大きなレベルの差があると感じています。
動画内で述べているように、故郷を愛する気持ちを醸成する取り組みすら押し付けになっているのが津山市の教育現場の現状ではないかと感じることが多々あるわけですが…代々木中学校の現場で感じた渋谷区の多様性への理解を深めていこうとする姿勢は、本当に圧倒的な本気度を感じさせるもので、今回潜入させていただいた本日の標題の件、堀潤さんによるシブヤ科の中での講演会は、その象徴とも感じられるような最高の内容でした。
アイキャッチ画像でご一緒させていただいている堀潤さんについては元NHKアナウンサーとしてご存知の方も多いかと思います。もちろん私も一方的に存じ上げていましたが、先だって私自身も出演させていただきましたABEMA Primeなど、現在も様々な媒体でご活躍中のジャーナリストで…映画監督としての顔も持っておられる、その発信が大きな影響力を持つインフルエンサーです。
素晴らしい講演でしたとしか言いようがない。
自分自身の表現力のなさに今さらながら改めて失望しちゃいますが…ある意味では思いを誤解なく伝える相手として難しい年代の中学生の皆さまが集った場で、非常に上手に場を進行していく話の進め方は圧巻の一言で…そういう意味でも私にとってはメチャクチャ勉強になりました。
まず話し方が絶妙にフレンドリー!
これは身に纏っておられる雰囲気や、もっと言えば才気や気質に由来するものもあるかと思いますが…中学生の皆さまに対して、決して上から目線になるわけではないが、大人らしく諭すようなニュアンスも含ませつつ、それでいて議論を促し、聴衆自身で考えさせるようなストーリーの組み立て方があまりにもさすが過ぎて、参考になりまくりました。
その上、聞き手である中学生がまた凄いのよ!
あなたたちは本当に中学生ですか…と尋ねたくなるレベルの質問を連発。質問そのものの内容もそうなんだけど…質問する際の発言の仕方とか、上で紹介した記事内でも言及がありましたが…大人顔負けなんてレベルではなく、もはや完全に大人。
会場にいる人の数だけ、考え方や感じ方があるという…極めて当然ながら実際にはかなり無視されがちな前提のもと、この種の講演会にありがちな単に話を聞いておしまい会ではなく、質問が出ない際を想定して事前に用意されていたのであろうヤラセ的展開になるわけでもなく…生徒たちが自主的にガンガン質問をぶつけていく活発な意見交換がなされていて、誰にとっても学びが多い時間になっていたのではないかと感じたところです。
様々なキーワードが散りばめられた、素敵な講演でした。
代々木シブヤ科の講演に堀潤さん!(お繋ぎしたこともあり、私も参加)
— 神薗まちこ@渋谷区議会議員 (@kamizonomachiko) July 14, 2022
分断をさせないために
小さな主語を使うこと、imageではなくfactを、固定観念ほど怖いものはない、言葉の因数分解、自分の加害性を知る、寛容になる等、言葉一つ一つに魂があり、心に響きました
生徒の質疑もよくて、濃密な時間 pic.twitter.com/1eryCsZfXO
堀さんの好きな言葉として、当ブログでも何度か用いてきた”地獄への道は善意で舗装されている”が飛び出すなど、ハイライト的な場面が何度もありましたが…多様性を考える際に非常に重要になる”寛容”という言葉について、”寛容とは好奇心である”という堀さんの中での考え方をまとめられた表現には、考えさせられました。
知ることの重要性を痛感してこられた、本物のジャーナリストだからこそ説得力を伴って発せられる言葉だと思います。
堀潤さん、校長先生をはじめとした関係各位、気持ちよく挨拶してくださった代々木中学校の生徒の皆さま、そして神薗まちこ渋谷区議…皆さまに感謝すべき体験をさせていただきました。
まだまだ渋谷区での感動体験が続くわけですが…とりあえず、本日はこんなところで。また明日!