その計画、形骸化してませんか?津山市の最上位計画、第6次総合計画の策定審議会、第2回が開催された日。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日の津山市議会は常任委員会審査の予備日でした。今回はどの委員会でも予備日を使うほど審査が長くなった委員会はなかったため、議会としては実質的には休会と言って良い一日になりましたが、津山市では市の最上位計画である第6次総合計画(2026年〜2035年)の策定に向けての、第2回の審議会が開催されていました。津山市総合計画審議会の委員24名に加え、市長、副市長、教育長や部長級職員等、津山市の幹部職員も約20名が勢揃いして開催される、極めて重要な会議です。

ただ、議員は傍聴しかできません。

複数の議員が傍聴に入ったようですし、自分としても興味は当然にありましたが…どうせ現段階で潜り込んでも大して得るものはないだろうなという勝手な思い込みによる見通しと、会派の仲間の議員が傍聴に入ってくれることなどから、いずれトピックや問題点は共有されることになるという思いで、当該会議の時間帯は昨日同様に別件対応に当たらせていただきました。

ちなみに、この総合計画策定に向けての審議会は、2025年度末までに分科会的な取り組みを含めて、10回程度実施することになると聞いていますので、大枠が見えてくる時期もまだまだこれから先といったところでしょう。ここ何年かの市政のあり方を見ていて、それほど大胆な方向転換やシフトチェンジが行われるとは全く思えませんが、津山市の状況を大きく改善するためには、抜本的な見直しや新しいチャレンジが絶対に必要だと私は思っています。そもそも総合計画策定のあり方に関して言えば…このご時世に、10年スパンで最上位計画を練るという進め方自体が時代に全くマッチしておらず、大いに疑問を感じているところです。

総合計画には法的な策定義務はありません。

2026年以降の10年間、津山市の目指す姿を実現していくための基本理念や大綱を定めた”基本構想”と、それらを実際に具現化していくための”基本計画”、そして人口ビジョンに基づいた地方創生の取り組みを定めた”総合戦略”で構成されるとのことですが、基本計画と総合戦略ですら5年計画です。十年一昔どころか、1年で大きく世界が動いてしまう現代社会において、基本理念のような大きな方向性を定めることはあっても良いと思いますが…5年間や10年間という長い期間の自治体のあり方の最上位計画を、しかも現在も第5次総合計画の実施期間中であるにもかかわらず、何年もの時間とお金、労働力などを費やして策定していくことが、本当に津山市のためになるのか、そこは精査すべきでしょう。

今日は全く見ていないけど、今後を注視していきます。

今回の12月議会の一般質問でも取り上げましたが、この種の計画策定にかかる職員の皆さまの労働力や、委託料などの費用といった津山市のリソースの中には、その費やし方を見直すべきポイントが大いにあると感じています。

ぶっちゃけ、形骸化してしまっている計画も一つや二つじゃないと思っています。

何度も書きますが、総合計画は最上位計画です。第6次の総合計画が策定意義のあるものになるように、本当に真剣に取り組んでいただかなければなりません。もし、そうならないのであれば…策定そのものを中止することすらあっても良いと思っています。

だって無駄ですから。

傍聴では思ったことや感じたことをその場で表現するわけにはいきませんが、私たちは住民の皆さまの代表として議席を預かり、議場に立たせていただいている身です。市民利益に繋がる、住民福祉向上に資する市政実現のために必要な計画であれば、つくっていただけば良いのですが、そうでないのであれば当然に見直しが必要です。

議員として議場の内外で確認すべきを確認し、修正すべきことがあれば正していただくために質していく…そういう姿勢で活動していきます!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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