やるやん津山!お願いして3日後に制度を即時改善してくれた話。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

このところ津山市教育委員会、そして津山市どないなっとんねん的なエントリーが多かったので…今日は少し良い話をしましょうかね!

先だっての津山市議会3月定例会最終日。

議員定数削減を求める議案会…津山市議会議員定数条例の一部を改正する条例案と、親学講座によるネット・スマホ・ゲーム規制への予算が含まれる令和3年度津山市一般会計予算案とに反対する討論を、それぞれの採決前にブチかましました。

それぞれ私の発言直前から始まる設定にしてありますので…三つの動画を続けて見ていただくと流れがわかって面白いかと思います。討論としては二つしかしていないのですが…ほぼアドリブで臨んだ一つ目の討論で調子こいて中途半端に喋り過ぎたせいで、二つ目の討論前に「申し訳ありませんでした!」って謝罪に追い込まれた恥ずかしい姿をご堪能いただけます。

ただ今日のメインはその話ではありません。

上記の最後の動画…二つ目の反対討論なのですが、その中で私は津山市教育委員会や津山市、行政の過ちを認めない姿勢を追及しています。今現在でも…行政は腰が重くなかなか動かない上に、一度動いた場合はそれを必要以上に重く捉えて、間違っていた場合でも誤りを認めず、結果として改善が鈍重になり、住民利益を損ねてしまいがちだとそう考えています。これは無論、津山市を念頭に置いて書いていることですが…様々な自治体議員と情報交換する中などでも確認したところ、津山市に限った話ではなく、多くの行政機関にそうした体質が感じられることも明らかです。

まぁ、ハッキリ言えば…行政に限らず多くの団体や企業は肥大化し過ぎたり、あるいは組織の寿命が長くなり過ぎた場合などに、組織の維持そのものが目的になり、どこかに歪みが出てくるものです。恐らく、当ブログをご覧の皆さまも「あぁ…〇〇みたいにね…。」と思われる具体例を思い浮かべることができるはず!

そーゆーのイヤですよねぇ。

でも、そんな組織の中にも必ず…良心を持った志のある方々は存在しますし…理屈が通っている正論を公開の場で突きつけてしまえば、ある意味では行動しないことが恥になり、職務怠慢であることに繋がるのです。

不作為は、公務に携わる者にあってはならない姿勢です。さて、毎度ながら前置きが長くなりました。実は上で紹介した反対討論の中でもよほど触れようかと思っていた件についてです。

過日…3月15日に開催された津山市議会の常任委員会。私は厚生委員会に所属していて、当日はかなり長時間にわたって議論がなされたことには以前も触れました。

過ち認めぬ姿勢、隠蔽体質が組織を腐らせる。透明性を保つべし!

2021-03-15

その中で、具体的な提案をさせていただいたのです。それはかねてより津山市内でも当事者から相談を受けることが多い課題の一つ、ひとり親家庭への支援についてです。

津山市でも様々な形での支援が行われています。

先を見よ!成長を続ける現代において、昔との比較は意味がない!

2021-02-03

うまい話あるよ!だが感染予防は基本を守れ…目的達成のために。

2020-10-29

上記のエントリーなどで書いていますが以前、こうした課題についての勉強会に何度か参加しています。その中で学んだことを津山市で現在行っている施策と組み合わせることで、より課題解決に近づけることができる…現状改善に直結させることができると思われた案件があったため、提案させていただいたという次第でした。

具体的には、オンラインセミナーなどでも当事者からの評価も高かった養育費確保に関する津山市で行われている施策についてです。津山市では養育費確保支援事業として、ひとり親家庭の親が、養育費の請求等を行う際に弁護士事務所等を利用し、弁護士費用を支払った場合に、その一部を補助しています。安心獲得に繋がるとても良いサポートだと感じています。

ただ補助金交付決定前に支払った弁護士費用は対象外となるなど…制度をよく知らないことでデメリットが生じる可能性があり、なおかつ実際に制度の存在自体を知らなかったという市民の方の声が私のところに届いてきていました。また、制度のスタートから今までの実績は極めて少数に止まっており、ニーズとの間に乖離があるのではないかという思いもありました。

そこで!

この件を所管する子育て推進課さんに一つ提案をさせていただいたのです。市民窓口課さんと連携していただき、離婚届を窓口で渡すタイミングで、この支援制度についての周知を図るようにしてもらえないかとお願いさせていただきました。

すると!

離婚届の用紙のセットの中に本件詳細を記載したチラシを同封し、お渡しいただけることになったのです!

お願いしてから僅か3日後の話。

素晴らしい速度です。こども保健部の子育て推進課と、環境福祉部の市民窓口課ですから…これは課どころか部を跨いでの連携なのです。しかしできる限り迅速に、住民福祉第一で行政のあるべき姿勢を示してくださったと感じています。

離婚は望ましいことではないかもしれません。

しかしながら何らかの事情でそうせざるをえない状況に陥った場合…子どもたちにできるだけ不利益が生じないように、またお互いがなるべく不幸にならずに済むように考えた際に、これはとても意義がある取り組みだと考えています。

こうした支援は使わずに済む方が良いのでしょうが…ひとり親家庭には様々な面でサポートが必要となる場合があり、少しでも助けになる可能性がある制度なら、知ってもらうべきです。

またこうして非常に迅速に住民利益を考えて動いてくださったことにも、とても大きな意味があると私は思うのです。担当課の方々にはすでに敬意と感謝を伝えましたが…むしろ担当課の皆さまの方から逆に、感謝の言葉をいただいたくらいで…こちらは恐縮ではありましたが、こうやって共に意見等を出し合い、議論し合ってより良い市民サービスを提供していくことこそが、公務に携わる私たちの仕事であると信じています。今回の件により理不尽に苦しむ人が一人でも減ることを願っています。

あらゆる施策に言えることですが、どれだけ素晴らしい取り組みであったとしても、施策のスタートがその対象となる方々に届いていかないようでは意味がありません。だからこそ私は常々情報発信の重要性を訴えてきています。

そして訴えるだけでは意味がありません。

こうして行政の皆さまにも共感していただき、施策をアップデートしていただきながら、市民の皆さまの生活をより良くしていくことができてこそ、私たち政治に携わる人間の仕事には価値があります。今日、とある津山市職員さんとお話をさせていただく機会がありましたが…津山市そのものは泣きも笑いもしないという私の表現に「そうそうそう!」と力強く相槌を打ってくださったことが嬉しかったです。

津山市のため、津山の未来のため…私を含めた政治家や議員がよく使う表現ですが、それはとりもなおさず、津山に住む人々のためであるという”あたりまえ”を真剣に考えながら、職務に向き合っていきます。

本日はこんなところで。また明日!

Pocket
LINEで送る

三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

コメント