噂の原稿を大公開!情報発信の重要性を訴える熱い思いを感じて!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

前回のエントリーで津山市議会6月定例会の一般質問を、発言した22議員分全てまとめて公開いたしました。

ぜひご覧くださいませ!

作業も超面倒だったからな…でもこれ好評だったし、今後もやっていこうと思います。

津山市議会6月定例会一般質問終了!全議員の質問を動画で公開!

2019-06-29

すでに様々な声をいただいております(またいずれ紹介いたします)が、インターネット環境の都合で動画を見ることができない方もおられるようですし、文字原稿が欲しいという謎なリクエストも届いておりますので…今回は私の一般質問原稿を大公開しちゃいます。

当初より内容は公開するつもりでしたから、全然構いません。

これはあくまでも原稿ですので、実際の質問と異なる点もあります。ただまぁ…そこは大筋が変わっておりませんし、修正せずそのまま貼り付けさせていただきます。要するに参考程度にしてねってことです。

本当は面倒なだけだろ?

その通り。

お時間のある方は実際の発言内容と見比べながら読んでいただいたりしたら、ちょっと面白いかもしれません。

30分という持ち時間の都合やその場の空気、あとは恥ずかしながら読み飛ばしや読み違えによる”ゴマカシ”の修正…そのあたりをお楽しみいただけるかもしれない、ネタバラシ的な意味もあるといえばあります。

ただ、超長いのよ。

以前にも触れたように…恐らく12,000文字を超えていたであろう私の質問原稿。次回からは10,000文字程度にまとめようかなと思っているところです。

それではまずは当初質問(議員が登壇して最初に述べる、演説っぽいやつ)の内容を紹介いたします。

この当初質問で質問の概要をぶつけて、その後に津山市当局からの答弁をもらいます。そしてその答弁に対する、あるいは関連する質問などを再度、再々度ぶつけ、それに対して回答をもらう…といった形式で進んでいくイメージです。

一般質問とは何ぞやについても、近々にまとめて書きますね。

それでは当初質問の原稿内容をご確認ください。

おはようございます。 先の市議会議員選挙において初当選させていただきました、三浦ひらくと申します。 よろしくお願いいたします。

議長よりお許しをいただきましたので発言通告に従い、質問させていただきます。 何分にも初めてのこと、この場に立たせていただく以上言い訳にはなりませんが、ご無礼や言葉足らずな面もあるかと思います。 精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻いただけますと幸いです。

4月の選挙を経て、現在28名で構成されている津山市議会に、最も若い議員として加わらせていただきました。 構成議員の平均年齢は61歳を超えており、4年後には65歳を超えていきます。 若ければ良いというわけでないことはもちろんですが、津山市民として、いつまでも先輩がたにおんぶに抱っこというわけにいかないのもまた当然の話。 世間一般的にはもはや胸を張って若いと言えるような年齢でもなくなった41歳ですが、 最年少議員として、若い世代の声や子育て世代の願いを代弁していくことも、私自身に課せられた役割だと考えております。

その第一歩として、下がり続けている低い投票率が物語っている政治・議会への無関心を、少しでも改善すべく努めていく所存です。

本来私たちの生活に寄り添ったものであるはずの政治。 この議場で話し合われている内容を少しでも多くの方々にお届けするためにも、まず議会では何をしているのかを有権者であり納税者である市民の皆さまがたに知っていただくことが、公金をベースに活動している私たちの職務であり責務であるはずです。 その職責に向き合って、しっかりと情報を発信し、政治が暮らしに密接に関係があることであるとご理解いただくことが大切です。

そうした角度から、私の最初の質問として大きく分けて3つ…情報発信に絡む、市民生活に直結した質問をぶつけさせていただきます。

市長をはじめ職員皆さまがたが日々尽力され、私たち市民の暮らしが少しでもより良くなるように様々な取り組みをしてくださっていることは、重々承知いたしているところです。

ただ少なくとも私の耳に聞こえてくる市民の声の中には、これに関しては老若男女問わずですが、役所…つまり津山市が何をしているのかわからないという内容が多いのも事実です。 もっとも、我々市議会議員が何をしているのかが伝わってこないという耳が痛いご意見は、それ以上に多くいただいている気がいたしております。 当然ながら私自身を含め、津山市議会としてもそういった声があることを重く受け止め、 気を引き締めて職責を果たすべく、現実と向き合っていくことが必要だとは考えております。

自治体執行部と議会とは車の両輪のような関係性であることが望ましいと言われます。 つまりそれは、津山市執行部と津山市議会は互いに独立しながらも対等な関係であり、均衡を保ちながら抑制、協力し合いつつ、市民生活向上のために尽力・活動していっている二つの車輪であるべきだということ。

そこでお尋ねいたします。

一方の大きな車輪であり、議会側にはない執行権という力を持つ行政機関の長として、市政がどこを向いているのかわからないという市民の声についてどのように感じ、そして今後どのように向かい合っていかれるおつもりか、市長のお考えを伺いたく存じます。

情報発信について、重ねて質問いたします。

この6月議会の議案説明会の際、新たに導入した警戒レベルを用いた避難情報の発令について、総務部危機管理室よりご報告いただきました。 災害が少ない県として、東日本大震災の後には移住者が増加した岡山県ですが、2016年の鳥取県中部地震や昨年の西日本豪雨災害など、ここ数年で地域を取り巻く状況は大きく変化しており、もはや根拠の薄い安全神話にすがることができた時代は終わりを告げたと言えます。

いつどんな災害が起こるかを予想するのは困難であり、想定外という言葉を用いることは怠慢であるという声すら見聞きするこのご時世。 住民の安心・安全を守っていくことは政治に最も強く期待されることの一つです。

水害・土砂災害時の防災情報の警戒レベルを5段階の数字で表現し、どの段階でどういった避難が必要であるかを示す方式は、あらゆる世代に対してわかりやすい試みです。 しかし一方で、そのわかりやすい防災情報を、いったいどのようにして広大な面積を誇る 津山市の、10万人を超える市民に対して届けていくのか、その点に関して懸念を覚えたのも正直なところです。

つい先月の話でありますが、5月17日に発生いたしました新兼田橋水道本管破裂事故の際、水道局や関連窓口だけでも約300件の問い合わせがあったと聞いております。 私のところへもお問い合わせくださった方がおられたことに鑑みると、表に出てきている数字以上に市民の皆さまが不安に感じておられたことは明らかです。

市内39町内、10,000世帯以上に影響がありました。 多くの世帯では夕食どきや入浴時間帯に重なったこともあり、本当に大変だったはずです。 生活に必要不可欠な水資源の利用が突然にできなくなるという、ライフラインを寸断した甚大な事故であったと言える今回のケース。一歩間違えばさらに大きな被害に繋がったかもしれません。

事故原因そのものは水道本管老朽化による破裂であり、規模の大小こそあれ同様の事故は全国的にも頻発しています。 原因それ自体は全国様々な自治体が抱えている、簡単に解決できない課題の一部です。

しかしながら私がここで問題だと考えるのは事故の発生、そして状況について、多くの市民が正確な情報を把握していなかった点なのです。

しばしば大きな災害の際などに問題となることですが、非常時において正確かつ迅速に情報共有がなされない場合、思い込みあるいは悪意によってもたらされた信頼性に欠ける情報やデマなどが流布することで、二次的・三次的に被害が拡大することがあります。 場合によっては天災が人災に転じるような痛ましいケースにも繋がりかねないのではないかと危惧しております。

今回、事故発生より1時間半ほどが経ってからの第一報は、該当地域への広報車2台による広報、そして市のホームページと防災メールによって事故報告としてなされました。 第一報までに要した対応時間もさることながら、たった3つの手段により報告がなされたという点において、あたらしい選択肢の必要性を強く感じるものです。

39町内、10,000世帯超を広報車2台で回るという工程には無理があると言わざるを得ません。 もちろん今回の一件を経て浮き彫りになったマンパワー不足などは今後の課題であり、大変な思いで週末を犠牲にして復旧に力を注いでくださった関係各位には、頭が下がる思いです。

しかしながら現実として事故被害の真っ只中にいる市民の皆さまは、一刻も早く状況を把握し、安心したいという気持ちでいっぱいだったはずであります。

先に述べたように今回同様、あるいはさらに大きな規模の事故・災害がこの先どういった形で発生するかは、誰にもわかりません。 だからこそいち早く、しかも正確に、信頼性の高い情報を市民が知ることができる形を津山市として少しでも早い段階で整え、備えておく必要があるのです。 そしてそこには一つの正解、絶対的手段などなく、多くの選択肢を用意することで解決に 近づけていくしかないと考えております。

そこでお尋ねいたします。

公式に情報発信するための手段を、今現在正確にどれだけお持ちで、それぞれどれだけの市民に届いていると見込んでおられるのでしょうか。 運用しているSNSアカウント等はもちろん、広報紙など情報通知手段として即時性に欠けるものも含めて、その全てをお示しください。 公式に運用しているものというのは当然、その発信内容が津山市の公式見解になる性格の媒体であります。

そしてもう一点、今回の事故や先の豪雨災害の教訓なども考えたとき、新たな選択肢を増やしていく方向性は考えておられるのでしょうか。具体的にお答えお願いいたします。

最後に情報発信についてもう一点…広報紙、広報津山についてお尋ねいたします。

最も身近な公式情報発信媒体として、毎月楽しみにしておられる方も多いと思います。 しかしながら一方で、紙媒体の情報紙というものは、若い世代にとっては少しずつ馴染みが薄いものになってきているのも実際のところであり、ポストに投函されていても全く読まないという方もおられるようです。

紙面制作、そして市内ほぼ全域全世帯へと配布していくための経費として、少なくないコストが掛かっていると推察いたします。 広報紙の存在価値そのもの、あるいは紙媒体そのものを否定してしまうつもりは毛頭ございません。 もとより情報発信の大切さを質問に込めてきた私としても当然、広報は非常に重要なことであると認識しております。

しかし実際に津山市公式サイトでは広報紙のPDFデータを公開しており、先ごろアクセスしたところ、平成15年8月にまで遡って内容確認することが可能でした。 スマートフォンやパソコンで紙面をチェックすることはもちろん、データダウンロード、 印刷も可能です。

このインターネット時代において、多額の公金を費やしてまで、紙媒体を不必要とする世帯にまで、紙ベースの広報紙を配布していくコストは、果たして市民にとって必要不可欠なものであると言えるのでしょうか。

広報津山の制作、そして配布にかかる金銭的コスト。
それぞれの金額とその詳細をお答えください。

以上で登壇席での質問を終えさせていただき、答弁内容に応じ、質問席にて再質問させて いただきます。
有難うございました。

ここまで話して約10分。

この後のやり取りは執行部の答弁内容も紹介しないと意味が通じませんので、また改めて。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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