未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
凄い結果になったなマジで…というのが、率直に一言で表現した今回の参議院議員選挙の感想です。
”表現の自由”の旗手として、今までもこれからも国会において唯一無二の存在感を発揮しまくってくれるであろう…今回応援しまくった山田太郎さん。
そしてあたらしい党の党首であり、若手政治家の中でその名を知らぬ者はいないであろう元祖ブロガー議員、元東京都議会議員の音喜多駿さん。
このお2人の当選については前回のエントリーで書いた通りですが、最終的に太郎さんは目標値として掲げていた53万票を獲得!
自民党の業界団体組織内候補の前回の参院選での最高得票が、全国郵便局長会の推す候補の52万票だったため、それを上回ろうということで設定された53万という目標をクリアした539,566票は、凄過ぎるとしか言いようがありません!
ただ、今回は投票率が下がった中で郵便局長会の推す候補は60万票オーバー。
組織力の強さを改めて認識させられる結果であり、太郎さんは残念ながら自民党比例代表候補の中でトップとはいかず2番手でしたが…6年前の数字に18万票の上乗せをさせるほど、自民党内で最大の組織票を持つ陣営を本気にさせたとも言えるのではないでしょうか。
そして6位までが当選となる東京選挙区で、前評判では当選ギリギリかと言われ、山”本”太郎さんが比例に転じたことでタナボタ当選かなどとも言われていた音喜多さんは最終的には堂々の5位当選!自民党候補を1人まくり、私のところへも津山市民のアンチ派(?)だったはずの方からも今朝おめでとうメッセージが届くなど…結果で誰もを黙らせました。
そう、結果が全てなのです。
音喜多さんの持っている地力、そして運は凄いものがあるなと…改めて脱帽しました。山本太郎さんが東京選挙区から比例に転身されたことをはじめ、結果的には風を味方に付けたと言えるでしょう。
そして私自身を含め…多くの方が違和感を覚えた北区長選挙の直後の、日本維新の会からの参院選出馬。しかし結局のところ、その判断こそが今回…音喜多さんが国会に立てるようになった最も大きな要因になったのは間違いありません。
政治は自己責任、自分自身の判断。
後悔しないよう、誰に何を言われようと自分の判断に殉じる…その覚悟がお二方にはあったのだと思います。
少なくとも、私自身を含め…津山市議会議員選挙を戦っていた面々には(もちろんそんな覚悟を持つも持たぬも個人の自由ですが)、全く足りていない断固たる決意を、2人は持っておられた…その思いが言動に積み重なった結果として、運を含めて引き寄せられるもの、結果を引き寄せたのではないかと勝手に考えております。
今回は選挙中、あってはならない悲劇が起こりました。
山田太郎さん陣営では、ご本人含め少なくともひな壇におられたお三方は、万歳をされませんでした。
京都アニメーションでの一件、これからがスタートだからというご本人の弁に完全同意。
まさしくこれからがスタートなので万歳をしないと言い切っていたにもかかわらず…メディアの要請と支援者皆さんのリクエストに応じる形で、当選直後から思いっきり思いを曲げてしまった私とは、全く別次元だなと感じたところで…恥ずかしくなりました。
選挙においてタラレバなど無意味であり、残酷なほどに結果が全て。
終わってからやいのやいの言ってみても…基本的には”後の祭り”なのです。
そういう意味でも…今回の選挙は世間的にも非常に大きなサプライズが幾つかあったと思います。音喜多さんの逆転劇もその一つかもしれませんが、ある意味でその比ではないディープインパクトを与えたのが、山本太郎さん率いる”れいわ新選組”、そして”NHKから国民を守る党”でした。
それぞれ政党要件を満たすことになり、政党交付金を受け取ることになります。それだけの成果を上げた賜物であり、凄まじい金額が税金から支給されるため、次回衆議院議員選挙でのさらなる躍進に繋がる可能性があります。
津山市議会議員選挙の30万円とは異なり、立候補するだけ…供託金のみで300〜600万円が必要になるのが参議院議員選挙です。
4億円を超える史上最高額の寄付金を集め、個人票を100万票近く集めながら落選した山本太郎さんは、誰がどう言おうとこの選挙の主役の1人であったことは間違いありませんし…作戦に関しては見事の一言しかありません。
ハッキリ申し上げて、恥ずかしながら…そして失礼ながら、政策や主張に関しては勉強不足で完全に把握しているとは言い難い(とゆーよりも正直知らない…ゴメンナサイ)のですが、獲得した僅か2つの議席がもたらす衝撃は今までのどんな2議席よりも大きなものになることは、ほぼ間違いないでしょう。
これだけ様々な場面で多様性の容認だのバリアフリーだのと叫ばれているご時世にもかかわらず、立法府のお膝元が全く想定していなかった、障害のある方々(不適切な表現ではないかという指摘を受け2019.7.24に”障害を持った方々”→”障害のある方々”へと修正)が参議院議員となられたことで…対応できていない現状を変えざるを得ない状況を、力づくで生み出したのです。
多様性の容認をできる限り進めていくため…選択肢を増やすことを政策の柱に据えている身として、これは今まで山本太郎さんがやってきた物議を醸す多くの行為(ネガティブなニュアンスで報道をされがちな数件の話しか知りませんが…)とは一線を画す、非常に意義深いことであると感じております。
今回立憲民主党の比例代表候補者として参院選に出馬、残念ながら落選されましたが…聴覚障害者である斉藤里恵さんが当選された際を思い出しました。音喜多さんが全面的にバックアップしてトップ当選、東京の北区議会に大きな変化をもたらした経緯があります。
幼い頃に聴覚を失い、発言にも不安を抱える斉藤里恵さんが議員として活動できるように…北区議会では音声を文字に変換、タブレット端末へと表示するシステムを導入しました。発言の際には、パソコンに打ち込んだ文章を音声化して議場に流すなどの対応を取っていたそうです。
障害のある(先の修正と同じく”障害を持つ”→”障害のある”に変更)当事者に配慮した対応が国会でもなされることで、より多くの人が政治に携わることができるように環境整備していくことは、時代が求めるニーズに即したものであると信じています。議会が傍聴者に優しくない事実は何度も書いてきました。特に障害のある方々(”障害を持った方々”→”障害のある方々”へと修正)に対しての配慮のなさは前時代的過ぎると感じる部分が多々あります。そこに議員として当事者が入っていくことの意義、インパクトは非常に大きなものであると思うのです。
そしてNHKが国民を守る党に関しても…申し訳ありませんが正直ほぼ知らないに等しかったです。党首であり、今回当選された立花孝志代表らの政見放送が話題になっていたようですが…それすらチェックしていない状態。
地方議員数などを考えたら参院選終了前でも明らかに”あたらしい党”よりも大きな規模の政治団体であったわけですが…正直なところ、当選されるとは思っておりませんでした。わかりやす過ぎるワンイシュー。
NHKに対して不満を持ってる人が日本中にいるからこその結果。地方議会でNHKのことを話してどんな意味があるのだと思っていましたが、参議院議員となればまた話が違うはずです。これまた見事としか言いようのない結果でした。
長くなりました…本日はこんなところで。また明日!