津山市9月議会一般質問。世界一わかりやすい文字起こし第3弾!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

今まで2回にわたって書いてきました、上の動画の内容をテキストに起こしたエントリー。

津山市議会9月議会一般質問原稿公開!当初質問で何を尋ねたか?

2019-09-18

9月議会の一般質問原稿公開2!世界一わかりやすい文字起こし。

2019-09-20

津山市議会9月定例会の一般質問、文字起こしシリーズの第3弾です。もちろん、ただ文字にするだけじゃなくて…裏話(?)も盛り沢山でお届けいたしますぜ!

では早速前回の続きを…当初質問での5つめの質問への回答から始めさせていただきます。

Wi-Fi整備の現状と庁舎内への設置について

梶岡総務部長
津山市公衆無線LANに関するご質問にお答えいたします。

現在、無料で利用できる公衆無線LAN”Tsuyama_Free_Wi-Fi”は、まずは観光客・来場者などの利用人数が比較的多い観光施設を中心に整備され、昨年度までに市内10ヶ所が提供エリアとなっています。
また、今年度は新たに津山市立図書館にも整備され、順次提供エリアが拡大しています。

庁舎内への設置に際しましては、情報セキュリティーの観点から、個人情報を扱う庁内の業務用のネットワークとは別に、公衆無線LANのための新たな光回線などネットワーク設備を新設する必要があるなどの課題や、それに伴い発生する経費も必要となりますので、費用対効果といった面や、さらに5Gなど新しい情報技術の動向も注視しながら、関係部署とも連携し、効果的な設置場所などの検討を進めていきたいと考えています。

みうらひらく
総務省や観光庁などがWi-Fi整備のための支援事業を行なっています。

整備費用半額補助など大きな助成を受けられる、この種の、国からの支援活用は検討されなかったのでしょうか。

梶岡総務部長
近年、防災の観点や外国人を含む観光客の利便性を向上させることを目的としたWi-Fi環境整備のための国の事業補助金が創設されています。

Wi-Fi環境整備を進めていくにあたり、観光文化施設をはじめ可能な限り国の交付金などの活用を図っております。

みうらひらく
原資調達手段として様々な方法を検討してくださっていたことがわかり安心しました。

また費用対効果というワードを、当初質問に対する回答の中で使っていただいております。
その観点から言えば、すでに整備されている箇所についてはどのように検証され、その結果をどう捉えられているのでしょうか。

玉置産業経済部長
現在導入している施設は、観光誘客や交流の拠点となっており、インバウンドをはじめ更なる誘客を図るためには不可欠なサービスだと認識しております。

またWi-Fiを設置している津山まなびの鉄道館や、洋学資料館などの歴史文化施設には、多言語音声ガイダンス”つやま声ナビ”もあわせて導入しており、外国語でのガイドサービスとともに、本市への来訪者満足度の向上にも寄与しているものと考えております。

みうらひらく
Wi-Fi設備の導入補助は、災害に強い仕組みだというメリットが国に認められているからこその制度です。

ラジオや防災行政無線等の一方通行の情報発信手段と異なり、ニーズに応じた情報収集が可能になるWi-Fiは、観光振興の枠を超えて防災の観点からも外すことができない強化ポイントであると認識しています。
当然それは観光振興に役立つインフラとして機能する仕組みを構築する助けにもなります。

むしろWi-Fi以上に直接的なインバウンド対策として効果的なつやま声ナビ、また5Gという新しい技術についても触れていただきましたが、テクノロジーは日進月歩であり、業界の動向を注視しているうちに適切な参入タイミングを逃してしまいがち。
慎重な検討が必要なのは理解しておりますが、スピード感をもった決断が求められる場面での適切な対応を、今後も期待しております。

観光振興についてという範囲の中で触れたWi-Fi整備についてですが、実際のところ本丸は防災です。観光振興は私にとっては大切な切り口の一つですが、それ以前に防災体制がしっかりと整っていることは、津山市民にとって最も大切なこと。

安心・安全をできる限り保っていくことは政治に課せられた大きな役目の一つですし、それこそ…防災上問題があるような土地には、いくら観光であってもなるべく避けたいところでしょう。

それでも、命を懸けてでも見たい…訪れたいだけの何かがあると自惚れることができるほどに、津山市の観光資源が図抜けて価値があるものであるとは、残念ながら私には思えません。

素晴らしいものがあることは確かで、その魅力をしっかりと発信してくことはなすべきことだと考えています。

しかしそれ以上に大切なのは安心・安全な暮らしを守ること。そのためにも防災上の備えをしっかりとしておくことは必須で、結果としてWi-Fi整備が進むのであれば切り口は観光であっても防災であっても構わないと考えております。

津山市単独での会計で進めることが難しいというのであれば、大きな補助を受けられる交付金の活用などは当然選択肢に加えるべきで、そうすれば当然費用対効果も一気に変わってくるはずです。

目的が手段を正当化するとは思いませんが、可能な限りコストはカットしつつ…目的を見失うことなく進めていってほしいという願いを込めた、自分自身に言い聞かせたような質問になりました。

突っ込みたいところは幾つもありましたが、そもそもWi-Fiの費用対効果などという少々意地悪な質問をぶつけていることへのうしろめたさ(?)と時間の都合もあり、今回の掘り下げが弱かったことは自覚しています。市役所庁舎内でのWi-Fi対応については、やる気がないってわけでもないのかなって印象は受けました。まぁ2年前からの進み具合は超遅いとは思いましたが…。

5Gについての件で述べたとおり、個人的な心証としては適切な参入タイミングという意味では、すでに逃してしまった感があるのが正直なところです…今後もこの分野は大切なことですので、注視していきます。

クレジットカード・電子マネーへの対応について

玉置産業経済部長
クレジットカードや電子マネー決済など、支払い方法の選択肢増加への対応等についてのお尋ねです。

現在、消費税増税に伴い、国が実施しているキャッシュレス・消費者還元事業における、事業者支援策として電子リーダーなど決済端末導入制度があります。
8月21日付けで当事業の事務局から公表された資料によりますと、市内では約160の店舗がこの事業に登録しております。

キャッシュレス決済は、利用者の利便性向上に繋がるものですが、一方で事業者には手数料の支払いが生じることもあり、導入は事業者判断となりますが、津山商工会議所および作州津山商工会と連携し、制度の周知を図ってまいります。

みうらひらく
消費税増税のこのタイミングで、決済方法の多様化に対応しておくことは必要な先行投資だったとのちのち思えるケースもあるはずですので、バックアップできる制度の存在だけは承知徹底をお願いしておきたいところ。

商工会議所・商工会非加盟の事業者さんへの周知を含め、検討材料があることを繰り返し発信していただくことが必要かと思いますので、引き続きのご対応をお願いします。

こう言っちゃ何ですが、クレジットカード導入や電子マネー対応は…今どき待ったなしでしょ?

もちろん対応の必要がない店舗や業態もあることは認めますし、そもそも答弁にあるように事業者の自由ですので、対応するもしないも勝手ですが…機会損失に繋がることは確実です。

何らかの経営に携わったことがある方ならば、私の言いたいことは皆まで言わずとも共感していただけるでしょうが…手数料も企業努力で消化することができる程度まで下がってきているのも現実です。

導入コストがメッチャ掛かるって…いつの時代の話?

もはや消費者も業界内部の情報をある程度得られる時代。言い訳が言い訳になっていない場合、失うものが予想を遥かに超えて大きくなることも考えられます。

津山市出身のオダギリジョー先輩も、宣伝しとるやんけ!

郷土出身のスーパースターB’zの稲葉さん同様に、この方の言動にももう少し…津山市として寄り添っていく方向で考えたら良いのではないかと感じる次第です。

こうした仕組みへの対応をいち早く済ませ、機会損失を出さないように努めている友人もいますが…津山市ではまだまだ対応が遅れている印象があります。

むしろ周囲が導入していないイナカマチの現状こそ、超チャンスだと思うわけです。

無責任にも言い切っちゃいますが…選択肢はできる限り増やしておいた方が機会損失は減りますし、現状ならそれだけでもリピーター獲得にも繋げられますし、オススメですぜ!

情報発信に関するアンケートの調査結果について

明楽総合企画部長
情報発信に関するアンケート調査の結果についてのお尋ねですが、調査は7月11日から8月15日までの約1ヶ月間実施しました。

市および関係機関の窓口でQRコードを利用した紹介や、ホームページやSNSからの呼びかけ、またイベント等に参加している方を対象に、直接アンケートの回答を依頼するなど市内外に協力をお願いしました。

その結果、男女比はほぼ半数で分かれておりますが、10代から80代までの世代、約1,600人から回答がありました。
市の公式LINEへの登録につきましては、全体の約半数の方から登録する、利用するという回答を得ております。

この結果を踏まえ、今後は情報伝達の一つの有効な手段として、公式LINEの導入に向けて検討していく必要があると考えております。

みうらひらく
約1,600人という多くの方々から回答を集めてくださった関係各位のご尽力に、関連質問をさせていただいた者としてお礼申し上げます。

また約半数の方が津山市公式LINEアカウント誕生の際に登録されると答られたという事実には、感慨深いものを覚えました。

まだまだ検討・調整すべき点があることは承知していますが、6月議会でも繰り返し申し上げたように、新しい選択肢を用意しておくことは急務。できる限り早い時期での導入実現を心待ちにしています。

前回、6月定例会の一般質問で提案させていただいた津山市公式LINEの導入についてです。

これに関しては、超迅速にご対応いただき…アンケート調査を行っていただきました。

神速対応!世界よ、これが津山市だ!全人類対象アンケート実施中!

2019-07-10

結果として1,600人からの回答を得てくださったことに感謝も当然感じていますが…正直まずは驚きました。こんなに多くの回答が集まるとは想定していませんでしたし、手書きで相当量のコメントを書いてくださった方も何人もおられたようです。賛否両論、多岐にわたる様々な意見が集まったと伺っております。

現時点でも未だ詳細を集計中とのことですが、細かいデータが頂戴できた際には、公にできる範囲は共有させていただきます!

前回最も力を入れた点であり、上記のエントリーでは6月議会での一般質問の全てはLINEの地方公共団体向けプランを導入していただくための伏線、事前準備であったと言っても過言ではないとまで書きました。

今後、導入に向けて前向きに進めていっていただけると理解しています。引き続き、動向を楽しみに見させていただきます。

7月末の防災ラジオ・防災無線のトラブルについて

梶岡総務部長
本年7月28日に発生しました緊急告知防災ラジオと防災行政無線の通信障害につきましては、市民の皆様にご心配とご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っております。

この通信障害の原因につきましては、施設を保守管理している業者とともに調査を行った結果、電波を発信する送信所と中継所があります天狗寺山(てんぐうぎさん)山頂付近における落雷による誘導雷が原因であると推察しております。
落雷による被害に対しましては、従前より避雷設備を設けてその対処を行っておりますが、先般の事案につきましては、ごく短時間に複数回の落雷が施設周辺で発生したものと思われ、その対応につきましても保守業者と協議を行っているところです。

いずれにしましても障害発生時には、早期の発見と対応が求められますので、今後も施設の監視に注力してまいりたいと存じます。
また、市民の皆様には、災害時の障害に備え、津山災害情報メールなど、複数の情報収集手段を確保していただくよう、広報紙や防災講話等を通じて啓発しているところです。

みうらひらく
落雷が原因だったと思われるとのこと。
少なくとも落雷自体は想定内の出来事であるはずです。

短時間に集中落雷とも呼ぶべき現象が発生したのだとしても、雷に対しての備えが十分にできていないようでは、防災情報を伝える媒体としてはあまりに脆弱であると言わざるを得ません。

担当部局の皆さまが誰よりも悔しい思いをされているところだと思いますので、これ以上追及することはいたしませんが、引き続き多重化・多様化することで防災時の情報伝達手段を充実させ、不測の事態に備えていただきたいということ、申し添えておきます。

このエントリー内でも触れましたし、先の6月議会でも口を酸っぱくして述べた通り、災害発生時の情報伝達手段の確保は非常に重要です。
済んだことを蒸し返しても仕方がない部分はありますが、反省を生かし、改善すべきは改善した上でしっかりと備えておくことが必須であると思うからこそ、スルーはできない事例として触れさせていただきました。

マイナンバーカード普及促進の具体策について

明楽総合企画部長
マイナンバーカードの普及促進についてのお尋ねですが、デジタル・ガバメント閣僚会議における政府決定を受け、国においても安全・安心で利便性の高いデジタル社会をできる限り早期に実現させていく観点から、マイナンバーカードの普及を強力に進めていくとのことでございます。その円滑な交付を図っていくため、市町村においてはマイナンバーカードの交付円滑化計画の策定を求められることとなっております。

本市としましては当該計画を策定の上、申請窓口の充実や積極的な広報活動を通じて、マイナンバーカード取得機会の拡大等の具体策や、体制等を講じ、カードの交付率を高めていきたいと考えております。

みうらひらく
お恥ずかしい話ですが、かくいう私からしてカードを保有していなかったのが事実です。
番号を割り振られることや個人情報保護の観点から抵抗を覚える方が多い現状も、理解できなくはありません。

しかしもはやこの段階に来た以上は正しい知識を持ち、市民それぞれが津山市を維持していくための一翼を担う者であるという意識を高め、自治体運営に主体的に参加するための初めの一歩としても、カード保有を進めていくことが肝要であると思っています。

政府も指針の骨子は示したものの、詳細については検討中という現段階で、津山市としての具体策提示が難しいのは百も承知ですが、予め想定できることは押さえた上で、走り出す準備を整えておいていただければと願うところです。

今回の一般質問では議場で皆さまの笑いを誘うシーンが何度かあった(…というか狙った)ものの、この件ほど笑いが起こったシーンはありませんでした。

マイナンバーカード、俺も持ってないからな(キリッ)!

質問でも取り上げている以上、自慢できた話ではないわけですが…”世界一正直な市議会議員”として、告白せざるを得なかった事実。

予想以上に笑われた方が多かったため思わず…「スミマセン!」って言ってしまったじゃないか(動画をごご確認ください)。

マイナンバーカードを利用したコンビニでの書面交付件数やコストについて

森山環境福祉部長
コンビニエンスストアでの証明書交付サービスについてのお尋ねですが、平成30年度末において住民票、印鑑登録証明書、所得課税証明書を合わせたこれまでの総交付件数は4,937件で、1件あたりの経費は平成28年度4,839円、平成29年度3,765円、平成30年度2,806円でございます。
みうらひらく
市役所窓口で発行すれば300円かかる各種書面の発行手数料が200円で済む。

市民・行政双方にとってメリットがありますが、200円で発行できる仕組みを維持するために、一件あたり何千円ものコストが掛かっているのが現状です。
発行経費が年々少なくなっているということは即ち、利用件数増加を意味します。

コンビニでの取り扱いが可能になったことは存じ上げていたからこそ質問させていただいた件でしたが、今回触れるまでイオンモールさん、山陽マルナカさんで同様にサービスが受けられることは、申し訳ありませんが正直知りませんでした。

より一層の周知徹底を図っていくこと、本サービスを知っていただき利用していただくことが、結果として行政コスト削減に繋がります。
先ほども申し上げた通り、カード保有率を高めることに腐心していく必要があります。
当然ながら私自身もできるお手伝いはしてまいりますので、引き続きよろしくお願いします。

ちなみにコンビニ等での証明書発行利用件数は、平成28年度〜同30年度までで990件、1,616件、2,287件と増加してきています。それゆえに1枚あたりの発行単価が下がってきているわけですが…まだまだ下げることができますし、下げなくてはなりません。

だからこそ、このサービス自体を知っていただく必要があります。

そして当然、マイナンバーカードを作る必要もあります!

当ブログ読者の皆さまも、津山市の財政負担軽減のためにも(それはつまり津山市民である皆さま自身の負担軽減にも当然繋がることです!)、マイナンバーカードの所有手続きを進めていただければと思います!

俺もすぐ取得するぜ!

当初質問に対しての答弁も、最後の一問…”学校制服について”を残すのみになりましたが、このテーマは改めてしっかりと書きたいので、ここまでで一旦終了。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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