未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
さて、昨日は津山市の中学校にも未だ残る…全く存在価値のわからない校則の数々について触れさせていただきました。理不尽な校則…いわゆるブラック校則については先日も書かせていただいております。
ただ昨日のエントリーでは3つの学校の規則(校則という呼称ではなくても生活規範となる”成文法”は各校に存在します)の内容を紹介させていただいたところで、時間切れになってしまいました(当ブログは一応、基本的に日付変更前に毎日更新)。
あまりにも突っ込みどころが多かったからね!
津山市内には全部で8つの中学校がありますので…あと5校分の検証については、また改めて行います。今回も様々なリアクションを寄せていただいております。特に嬉しいことについて言及しておくと…今回は中学生は未だごく少数であるものの、高校生の皆さまからの声がとても多く届いていることです。
有難うございます!
引き続きよろしくお願いいたします。お気軽に絡んでやっていただきたいところ。どなた様でも、公式サイトのフォームメールからなら匿名でもメールを送っていただくことが可能です。
あと高校生と言えば…こんなアンケートも実施中です。
高校生って…
子ども?
大人?
どちらでもない…どちらでもある?— みうら⋈ひらく (津山市議会議員) (@miurahiraku) August 2, 2020
校則についてはもちろん…または修学旅行、その他諸々何についてでも構いません。ぜひ、多くの皆さまの声を寄せていただきますようにお願いいたします。
特に恋の相談は…相当引き出し多いからな、大好評なんやで!
失敗談もなッ!
こうなるともう市議会議員の仕事の範疇を飛び越えている感がなくもありませんが…住民利益に繋がることには違いないと信じ、私は様々な角度から皆さまのご期待に応えていくべく動いていきます!
ちなみに本日は…津山市の8つの中学校のうちの一つ、津山市立東中学校にお邪魔してきました。
このところ、少なくとも一部では話題になっている”コミュニティ・スクール”についての話を伺うためです。岡山大学大学院の熊谷先生はこの分野の第一人者…非常に興味深い話を、極めて明快に…しかも熱意をもって語ってくださいました。
あっという間の1時間半。
アイキャッチ画像は本日の研修の様子です。講演は午後2時からの開始で、地域の方々や報道関係者、市議会議員などはそこからの参加でしたが、津山東中の先生方は午前中もみっちりと研修を受けられていたようでした。
コミュニティ・スクールってご存知ですか?
何それ美味しいのレベルの人も決して少なくないと思います…そしてまた横文字かよと感じる人もいるでしょう。
それなら日本語にしてみよう!
学校運営協議会を設置している学校、それがコミュニティ・スクールです。
…日本語にしてみても意味がわからない人も、きっと多いでしょう。本日の講義でいただいたコミュニティスクールの取り組みをまとめたチラシを紹介します。
ご存知ない方が多いかもしれない制度です。
超ザックリ言うと…地域とともにある学校づくり&学校を核とした地域づくりを進めていこうって考え方!
ただこの制度は令和元年5月1日時点で、すでに日本全国の公立学校のうち21.3%つまり5分の1以上が導入済みで…岡山県内においては39.3%…つまり約4割が導入しています。
津山はゼロだけどね。
ようやく…と言うべきか。津山市においてもこの度、津山東中学校をモデル校としてその導入が進められていく方向が示されました。今回は主に東中学校の先生方を対象としたその説明会でした。
今日の内容をスーパー端的にお伝えしましょう。
師曰く…コミュニティ・スクールはあくまでも道具・ツールであって、どうしたいかがポイントである。制度を導入することで問題が解決するわけではないが、この取り組みを進めていくことで、地域と学校との結びつきが深まり、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)が向上する!
また横文字?
簡単に言えば、絆が深まるとか…繋がりが濃くなるってことです。
簡単なことを難しく言うのが学者の仕事だと先生ご自身がおっしゃっていました。
ならば、それをわかりやすく伝えるのが俺の仕事だと言っておこう!
さて。
そのソーシャルなんちゃらが向上することで…学力の向上や不登校率の低下、中途退学率や校内暴力発生率とも強い相関関係があることが示されているそうです。つまり裏打ちされている…その効果を示す学術的な価値があるデータがあるとのことでした。
よって…コミュニティ・スクールを導入すれば?
そう!
学力は上がり、不登校率・中途退学率や校内暴力発生率は下がる!
…と、期待できるのです。
素晴らしいやんソレ。
うん。
実際にそうなったらね。
ちなみにこの取り組みは”漢方薬”のようなものだそうです。
東洋医学の代名詞ともいえる漢方薬。西洋医学の”カンフル剤”のような即効性の高い役割は期待できなくても…じっくりと継続的にそれぞれの地域の実情に応じた独自配合・オーダーメイドの施策を講じていくことで、効果が出ると期待できる。
ただ、効果が現れるには時間が必要だとのことでした。
どんだけ時間が掛かるのかな?
どんだけコストが掛かるのかな?
非常に興味深い試みで、応援する気持ちもあります。基本的には納得できることばかりでした。
しかし!
それでもやはり…効果が出るかどうかわからず、何年先に現れるかもわからない、効果の規模もわからない…という話であれば。
検証のしようがありません。
公金そして時間や多くの人的リソースを費やして、しかも子どもたちのリソースを奪ってまで取り組むべきか否かは、現時点では判断が付かないというのが正直なところです。
良い話だったんだけどね。大切なことだからこそ、国の方針だから…で済ませてはならない。
歴史を紐解けば国の方針がおかしかったことは何度もあります。
そしてそもそも皆さん…あまり国を信用していないって普段から言っていませんでしたか?
本件については引き続き…国や県の動向等をしっかりチェックしていきながら勉強して、津山市の子どもたちにとって何が最もベストに近いのか、臨機応変に判断しながら適切な施策を打っていただけるように取り組んでいきます!
先日から取り上げ続けている校則、児童虐待、修学旅行…ただでさえ問題が多い子どもたちを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により一段と厳しくなっています。
少しでも改善していくために様々な手段が講じられています。コミュニティ・スクールも本日、講師を務められた熊谷先生ご自身がおっしゃっていたように道具…ツールでしかないのです。
この手段を講じることで、何がしたいのか?
つまり、目的は何なのか?
学校、教育の現場で誰の利益を一番に守り、考えていくべきかは明らかです。
子どもたちにとって有益な取り組みとなるようにしっかりと私自身も学び、施策の行方を注視し、効果を最大化できるように…”協働”してまいります!
協働と連携の違いを知ってる?
答えは今日の動画の中…あるいは以下の資料の中…チェックしてね!
最後の1枚は、アナタも内容を読んで考えて欲しい。
本日はこんなところで。また明日!