スマホが覚せい剤と近質?子どもらにトンデモ論を刷り込む津山。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

まず下の動画を見ていただきたい。昨日の津山市議会での私の質問動画です。

もうすでに観てくださった方、本当に有難うございます!

おかげさまで今までの私の議会質問の中でも最も面白かったとかエキサイティングだったとか、わかりやすかったとか…市内の保護者の方だけでなく、お子さんからもポジティブな反応を複数いただけていることで、質問した甲斐もあったかなと感じています。

質問の中では、生きづらさや望まない孤独を感じている方々についても言及させていただきました。インターネットを介してのコミュニケーションが、ある意味で生きる希望となっている子どもたち、大人たちは津山市内にも絶対にいます(実際に当事者支援として向き合っているので断言できます)。

国も先だって担当大臣を設置するなど本腰を入れて取り組み始めた孤独対策という観点で考えても、インターネットは縋りつける最後の砦になり得るという話をさせていただき、それに対しては津山市外からも有難い声を沢山いただいています。

津山市教育委員会を両断!親学講座がいかにヤバいかを徹底解明。

2021-03-09

議会で述べた上に、昨日のブログエントリーでも書きました。

津山市教育委員会の施策にはとても大きな問題があります。

親学講座などと言いつつ(”親学”という名称にも非常に大きな問題が含有されていますが)…いやそれ、多くの親が参加できるわけないだろという、平日の日中の時間帯の自由参観という形で講座を開き(開催回の3分の2以上は参加保護者数0〜2名)、子どもたちには授業として強制参加させた上で、スマホやネットやゲームが依存症になる怖いものだなどという印象を刷り込んでいるのです。

その上さらに。

「スマホは覚せい剤と近質」などという、全く科学的根拠のない脅しをかけ、さらには津山市公式サイトというインターネットを介して、その根拠のない言説を日本中世界中にばら撒き続けているのです。

今この時(2021-03-10-23:00)もね。

あり得ないでしょ?

Twitterはデマの流布に繋がりかねないので津山市としての導入は考えていない(今回の議会動画の中にこのシーンも含まれています)などと言いつつ…一方では信じられないようなトンデモ言説を、即時撤回してもらわねば困ると議会で指摘した後も、厚顔無恥にも自治体公式サイトで晒し続けているのが、津山市教育委員会です。

具体的には、例えばこんな内容。

画像はクリックまたはタップで大きくできます…右側下部に太字で”スマホの脳への影響と依存性は、一説によれば覚せい剤と近質であるという研究もあります。”と書いてあります。

スマホが覚せい剤と近質…だと?

そもそもまず”近質”って表現を見た記憶がなかったので…知的好奇心の塊である私はまず”近質”という言葉を調べることから始めました。字面を見る限り、要するにスマホと覚せい剤が同じようなものだよってことを言っているんじゃないかな…とは感じたけど、いやいやまさかそんな馬鹿な、そんなあり得ないようなトンデモ言説が津山市教育委員会の頒布しているチラシに掲載してあるはずがないと、そう思った…いや、そう思いたかったからです。

そう言えば広辞苑で調べようと思いつつ、まだ調べていなかったので…それは明日に譲るとして。

まぁそもそも辞書的な意味は置いておいたとしても、私の知識など及びつかないとても素晴らしい説なのかもしれないと考えまして、そもそも基本的に”研究”などとは縁遠い生活をしてきた自分が判断するよりも、ここは最も信頼できる信頼すべき機関に、ここに書いてある内容について精査いただくことが最善だと考えたのです。

その機関とは、厚生労働省と文部科学省…言ってしまえば国です。

結果。

厚生労働省の回答

つまり津山市教育委員会で使用しているチラシに書いてあるような研究は存在せず、ネットやスマホを長時間使ったからといって依存症になるとは言えないと厚労省が認めたということです。 国からこの内容は事実ではないというお墨付きをもらった、つまりハッキリ言ってしまえば、津山市議会議員そして津山市民として情けなく恥ずかしい話ではありますが…津山市教育委員会が頒布しているチラシにはデマ同然の情報が書かれているのです。

文部科学省の回答

文部科学省にも同じ日に同じ趣旨の回答をいただいており、さらに文科省にはネット・スマホの依存症の予防と称して、ネット・スマホに特化して一律の使用時間制限を求めることは考えていないとまで言い切っていただきました。

津山市教育委員会は文科省や厚労省の見解を無視し、独自路線を突っ走るのでしょうか?

国が研究事例の存在すら承知していないとまで言い切ったデマ同然の言説が掲載されたチラシ類の頒布や、行わないと明言している制限は、直ちにやめていただかねばなりません。 今後もネット・スマホに特化した一律の使用時間制限を求めていくつもりなのか否かを明確に答えてもらうために、質問しました。

上記内容を質した当該部分から始まりますので、是非ご確認ください!

津山市教育委員会ではネットやスマホに特化した一律の使用時間制限は求めない。

こう答えていただいてはおりますが…即時削除することだって簡単でしょうに、実際には未だに相変わらずホームページに誤った言説の掲載された資料が載っておりますし、他にも特段のアクションは見られないようです。当然ですが、言ってくださったからには確実に守っていただかねばなりません。

このあたりは、共に注視していっていただけると幸いです。明日は改めてこの件について、動画でお伝えいたします!

こんな津山であって良いはずがないでしょ。

本件についてのご意見等、率直な声をお気軽にお寄せください。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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