議員定数は28名→25名へ。松本議員辞職勧告が決議されたけど反対した話。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

津山市議会3月定例会は本日閉会しました。

最終日は一部では非常に注目度の高かった(?)議員定数削減松本義隆議員への辞職勧告という二つの議員発議による議案をはじめ、副市長交代、しかも二人にする人事案件など…議員にとって超絶に重要な責務である採決が求められるシーンが何度もありました。

正直言って色んな意味で、議場で過ごした時間はあまり気分の良いものではありませんでしたが…議会閉会後もハードだった本日、現場での最後の仕事となった19時から21時ごろまでお邪魔した勝北中学校でのコミュニティスクール導入に向けての勉強会の内容がとても素晴らしく前向きなものであったため(これはまた別記事でまとめて書かねば!)…終わり良ければすべて良しかなと思いつつ一日の終わりを迎えているところです。

…ってところまで書いて寝落ちしていましたが、そんな一日でした。



現在の副市長が退任、新たに二人の副市長が就任するという人事案件については…首を傾げる部分がないわけではありませんが、議案そのものに反対してもどうにもならないことはわかりきっていましたし、大切なのはこれから(津山市がより良くなるなら問題ナシ!)ですし、期待している部分もありますので、とにかく今後の展開を注視していきます。

教育長人事についても同様…正直言って現在の津山市の教育施策には大いに不満があるからこそ、このところ定例会での質問時間は毎回半分以上が教育関連になっているわけです。だからと言ってあの場で「教育長ガー!」と不満をぶつけて人事案に反対しても、無意味どころか逆効果であることも明確であるため、賛成しています。パフォーマンスよりも実を取るという意味です。こちらもしっかりと軌道修正していただくためにも引き続き、今後もぶつけるべき質問や意見はしつこくとも届けていきます。

そして、市民の皆さまにとっては最も関心の高いテーマであるであろう議員定数と逮捕されている松本義隆議員への対応について。

議員定数を現在の28名から25名に減らすという議案逮捕された松本義隆議員に対して辞職勧告決議案を出すべきだという議案がそれぞれ、発議されました。私の判断…結果から書いておきます。

議員定数削減には賛成!



松本義隆議員への辞職勧告決議には反対!


上で紹介した写真のように議案に対して誰がどのように判断したのかは議場はもちろん…YouTubeチャンネル【公式】津山市議会-市議会スタジオ-にて動画でもご覧いただけますし…そもそも、議案等に対する各議員の賛否の状況は公式サイト上で平成25年の3月定例会以降の全てのデータが公開されていますので、簡単にご確認いただけます。

正直、議員定数については色々な意味で悩みました。

4名削減という話が出ていたにもかかわらず、降って湧いたように3名削減の話が出てきて…なぜか削減派の面々がそれに賛同しているという状況には少し異様な空気を感じないでもなかったのが実際のところです。

そして私がちょうど一年前の3月定例会でブチかました反対討論…つまり4名削減には賛成だが、現時点では時期尚早…話し合いが十分になされていない段階で結論を出すべきではないという趣旨に照らしたとき、この一年間で話し合いが十分にできたかと言えば…決してできていないと思っているのも事実です。

ただ条例改正に要する時間等々を考慮した際に、ここで結論を出さないわけにはいきません。

結局4名減らすべきだとの考えは変わっていませんでしたし、3名とする意図には後付けの印象も感じられたために、議案の賛同議員に名を連ねることはしませんでしたが…最終的に賛成した理由は実効性を取るためです。この議案については前回もそうだったように、結果的には私が反対すれば否決され、次回改選時の議員定数は28名のままになったはずであり…それは長い目で見たときに最終的には津山市のためにはならないだろうというのが、私の結論でした。



松本義隆議員への辞職勧告決議については、議員としての筋を通したつもりです。

複数の同僚議員から「票を減らすことになるぞ!」との心遣いもいただいたところですが…地方自治に携わる市議会議員として、市民の声に実直に向き合っていくということはどういうことかを考えた際に、この議案に賛同することではないと思ったというのが全てです。

全く実効性のない辞職勧告決議より、もっと他にやることがあります。

活性化より必要なのは改革。議会活性化調査特別委員会で委員長として提案したこと。

2022-03-17

辞職勧告決議には強制力がなく…それだけでも何のためにやるんやオイという印象が強いものですが、この種の議案を出すこと自体は自由ですし認められている行為なので否定するつもりはありません。そういうアプローチもあるだろうな、私自身が先頭に立って進めようとは思わないけれど…というような姿勢です。

今回、勧告を出すプロセスが議会の自殺とも言える流れだったから反対しました。

「言っていることは正論だし、理解もできるけど、勧告決議が出る以上は賛成しないわけにはいかんだろう!」と言われた方もおられました。

政治家は清濁合わせ飲む必要があるとか、よく耳にするフレーズではあります。私自身も決して綺麗な水ばかり飲んで育ってきたとは考えていませんし…嘘くさい正義感を振りかざすようなつもりもありませんし…パフォーマンスも目的に対して効果が望めるような手段であれば全然アリだと考えていますし…津山の未来に利するのであれば、むしろパフォーマーとして自分自身もいくらでも踊って歌って飛び跳ねるつもりです。

それでも、正論が通らないような議会ではダメなのです。

正論だけでは通らないことがあることは、まぁ…正直、議会に入る前から重々承知していたことですし、ハッキリ言って別に議会以外の場面でも、社会において正論が通じないシーンなんていくらでもあることは…社会生活を営んでいれば誰もが皆、感じたことがあるはずの”事実”です。でも…それって理不尽じゃないですか?本当はそんな社会ではいけないけど、どこかで諦めて受け容れているだけなのではないでしょうか。

正直者がバカを見るような社会ではダメなのです。

それを変えていくためには、たとえ誰も賛同してくれなかったとしても…正しい道を進んでいかねばならないと考えています。

この議案に対する同僚議員の対応は…ぶっちゃけ、非常に残念でした。



松本議員への対応については、私自身も参加させていただいている倫理調査会が本会議終了後に開かれました。

今後もあらゆるシーンにおいて…粛々となすべき対応を進めていきます。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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