「津山市議会議員が津山市以外のことに首を突っ込むものじゃない!」に対する穏やかな反論。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

今日は少々久しぶりに24時間ずっと津山市内で過ごした日になりました。しかし、仕事の内容は津山市を飛び出す案件が多かった一日でした。

就学猶予についての問い合わせが、何故か重なった日でした。

就学猶予とは…非常に大切なことであるにもかかわらず、その選択肢の存在すら市民の皆さまどころか行政職員や教育委員会の方々、そして議員であっても理解が足りていない部分が沢山ある制度です。私自身も偉そうに語っていますが…実際に携わらせていただくまでは決して十分に理解していたとは言えません。

詳しくは文部科学省のこちらのページをご参照ください。

端的に言えば、特別な措置・配慮が必要な理由があると認められる場合には、義務教育である小学校あるいは中学校への就学を遅らせる、あるいは免除することができるという制度です。保護者には子どもに普通教育を受けさせる義務があるわけですが…病弱、発育不完全その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合に限っては、就学義務を猶予又は免除することが可能なのです。

当ブログにおいても何度も紹介させていただいていますが…以前、津山市内で超低出生体重児のお子さんの就学猶予が認められないのはおかしいとして議会で取り上げ、結果的に保護者であるご両親の思いに寄り添う形で、就学猶予が認められたことがあるのです。

ちょうど2年前の6月議会での質問で取り上げた内容ですが…その件以来、津山市外どころか岡山県外…全国から多くのご相談や問い合わせを相次いでいただき、トータルすると20件を超えるご相談を頂戴しています。その中には私が信頼している地方議員の地元住民の方からご連絡をいただいたケースなども含まれ、地元議員に繋ぎ、適切に対応してもらうことで望ましい結果を得られた事例も複数あるのです。

議員間のネットワークも役立っています!

例えば下記エントリーでは新宿区議会議員の伊藤陽平さんを紹介しています(伊藤さんはもちろん、当事者ご家族の了承を得られたため)が、それ以外にも関東圏を中心に、何人もの議員に繋ぐ機会がありました。

津山市は就学猶予の先進自治体へ!選択肢の多い社会実現のため。

2021-01-22

ただもちろん、地元議員の中に存じ上げている方がいないケースなどもありますが…そういう場合でもお手伝いできることは沢山あるものです。案ずるより産むが易しです。

今回のご相談のうちの一件は…昨年私とのSNS上でのやり取りを経て、実際に就学猶予が認められた事例の当事者である保護者の方を通じて、新たな相談を受ける運びになったものです。

インターネットがなかった頃であれば、こうした地域を超越した情報のやり取りはほとんどなかったはずで…だからこそ、今まではこの就学猶予という制度の周知が進まず、多くの…本当ならば選ぶことが可能な選択肢を…示されることすらなく、あるいは前例がないなどの理不尽な理由により認められることなく、奪われてきた悲しい現実があるのだと私は確信しています。

本日、ご相談くださった方の中には…「津山市に縁もゆかりもないのに申し訳ありません。」と恐縮されていた方がおられました。

でも、そうじゃないと思うのです。

だってもう、津山市に縁ができたじゃん!

津山市議会議員のくせに津山市以外のことに首を突っ込むものじゃないと言われることは…何故か(?)議員になる前から多々ありますが…申し訳ないけど、アタシャ全くそうは思わないのですよ。

新たな縁がキッカケとなって…いつか津山市に行きますと言って実際に来てくださった人もいるし、ふるさと納税をしてくださった方もいるし、津山市に転居してくださった方までいるわけです。地元を大切に思う気持ちは大切なものだと思いますが…その気持ちが行き過ぎて視野や度量が狭くなっては逆効果じゃないでしょうか。

情けは人の為ならずって言葉の意味を知った方が良いと思いますよ。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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