未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
さてはて、本日は先だって告知しておりましたように…久しぶりに地上波のテレビに出演させていただきました。かつて観光の仕事をさせていただいていた際などには結構な頻度で出演させていただいたりしたものですが…議員にならせていただいてからは、高度に政治的な事情(?)による忖度的な自主規制なのか何なのかわかりませんが、出演させていただける機会が激減した印象ではあります。
でも津山市周辺の一部のお茶の間をザワつかせたコレとか、議員にならせていただいた後の話やな…。
津山市議会では12月定例会の真っ最中で、質問準備で超絶忙しいタイミングではあったのですが…大変有難いことに今回、そんなクソ面倒な議員という立場の人間に対し出演依頼を頂戴したので、快諾させていただいた次第。
みんな、観てくれたかな?
ブログで慎ましやかに告知させていただいた以外にはほとんど発信していなかったので…予想外に多くの方々から反応いただけていることに有難いなと思うと共に、ナンダカンダ言ってやはり、相変わらず地上波TVの影響力はイナカマチの、特にある程度年齢が上の世代の方々にとっては極めて影響力の強いメディアであることを再認識させていただいたところです。
同僚議員の方などにも観ていただけていたようで「まさかそうだとは思わなかった!」という反応を頂戴したり…古くからの、それこそ30年来の友人から「実は俺もそうだなんだよ。」という連絡を貰ったほか…全く存じ上げない方からもホームページ経由で連絡が届くなど、有難いリアクションもいただけている番組の内容については、先だっての告知ブログでも内容を敢えて書かなかったために「気になったから録画してまで観たわ!あのことだったのか!」というような方もおられました。
見逃したアナタ、安心してください!
動画で出演シーンを全てご確認いただけます!
動画が見られない環境にある方は文字で内容をご確認いただくことも可能ですので、下記のリンク先より記事をご確認ください。
色の見え方にもバリアフリー化を…世界も注目 岡山発「色覚異常補助ソフトウェア」【手話が語る福祉】
色覚異常者の一人として出演させていただきました。
この記事はYahoo!ニュースなどにも転載されていたようで、番組をリアルタイムで観られなかったし、そもそも番組のことを知らなかったけど、そちらで三浦ひらくって書いてあるのを見て「ハァ?」ってなって確認したとの連絡をくださった方もおられました。
まぁ、カッコイイこと言ったシーンとか全部カットされたけどなッ!
私が色覚異常の当事者として発信することには、細かく言えば様々な目的があります。例えば…かつて市議会で色覚異常のことについて取り上げた際に、津山市内のかなりご高齢の方からご連絡をいただいたことがありました。直接お会いして話も伺いましたが、その方は色覚異常であることで偏見に晒されつらい思いをしてきたとのことでした。そのことを隠して生きてきたけど、大学の先生などから話を聞いて遺伝の勉強もした。子どもたちや孫に遺伝するようなことがあったら絶対にいけない…根絶やしにせねばならないと思って生きてきたと言われていました。
ちなみに私の母も、私が色覚異常だということを父に言えなかったそうです。
祖父(つまり母の父)から遺伝したものだと考えられること、幼い私がそのことで苦しんでいる様子を見て、思い悩んだのだと思います。確か大学生の頃に両親と私でいる際に何かの拍子で色の話になり「え?父ちゃん何で知らんのん?」的な流れになったような記憶があります。今でこそ笑い話のように話すことができますが…長い間、とてもつらい気持ちだったに違いありません。
そんな苦しみを抱えて生きる必要なんて、本当はないはずです。
色覚異常は背が高いとか低いとか、視力が良いとか悪いとかと同じように…その人に固有の一つの特徴に過ぎず、何人かに一人の割合でちょっと皆と異なった見え方をする人がいるんだよってことを、誰もが理解している社会になれば良いだけです。そしてそれは遺伝による生まれつきのもので、現在の医学では治療しようがない先天性のどうしようもない症状であって、別に両親が悪いことをしたからそんな子が生まれたわけでも、ご先祖様が悪事を働いた結果としての天罰でも何でもないんだってことを、当然のこととして理解すれば良いだけの話なのです。
理解促進のために発信しています!
政治のこと、議会のことや臓器移植に関わるあらゆることなど…私が日々取り組んでいる啓発と同じように、正しい知識が理解されていない、事実をありのままに知っていただけていないことで、偏見や差別、誤解が生じて本来必要なかった被害や悲劇が生まれることがあることを…コロナ禍を経て私たちはもうすでに嫌と言うほど理解しているはずです。
例えば自衛官など、色覚に異常がある場合には就くことが難しい職業もあることをご存知でしょうか。警察官や消防士等の公務に携わる職業を志望する際にも、色覚検査の項目がある場合があります。こうした事実を知らないことで、将来の夢を土壇場になって絶たれることもないとは言えないはずですし…子どもたち、あるいは周囲の大人たちがその子の個性、特徴を知らないことで、理不尽に傷つけられることなどあって良いはずがないことです。
アイキャッチ画像は、”ぬりえ嫌い”だったことについて話しているシーンを切り取ってくださった映像をスクリーンショットしたもの。意味のない仮定かもしれませんが…子どもの頃、自分自身が色覚異常者であることを今のように受け止められていたなら、私の人生は少し変わっていたかもしれないとは思います。
今の自分を肯定的に受け止めていますけどねッ!
有難いことに、色覚異常でもデザインの仕事などをさせていただいています。
色覚異常でも、議員にならせていただくことだってできるんです。そして会派ツヤマノチカラが推進しているような、テクノロジーを利用した取り組みの中には、今回の報道の中で取り上げられていた両備システムズさんの色覚補助ソフトウェアのような、こうしたハンディキャップを埋めることができるような製品や技術があるのです。
色覚異常は身体障害者手帳の対象ではないことも、理解が進んでいない一因ではあると考えていますが…だからこそ、個性として捉えられるような世界になれば良いと思うわけです。
そもそも誰も、他の人の目に見ている世界を共有することなどできません。
本当に私の見え方だけが人と違うのかどうかなんて…わからないわけです。生来前向きすぎる私は、今では別に異常でも何でもないかもしれないと思っています。自己肯定感足りない人はいくらでも肯定するので言ってきてください。
色覚異常はむしろ色覚異能だろ…とすら思っています。
だって能力者でしょ、間違いなく。
い‐のう【異能】
人よりすぐれた才能。一風変わった独特な能力。異才。「異能を示す」「異能の人物」
コトバンク デジタル大辞泉より
できる限り多くの人たちにとって…少しでも暮らしやすい社会、住みやすいまちを実現していくために、これからも公人としても私人としても、人間としても…あるがままの自分自身を肯定的に受け止めた上で(もちろん、すべき反省などはしつつね!)自分自身がやるべき仕事に全力で取り組んでいきます!
ま、SDGsだの何だのって謳うなら…公金が費やされるデザインには配慮があって当然だわな!
本日はこんなところで。また明日!