人生には覚悟を決めねばならないときがある。もしそれが今なのだとしたら、決めなきゃ仕方がないじゃんかという話。

未来拓く、みうらひらくです。

元SPEEDの今井絵理子さんが参院選に出馬するっぽいぜというニュースが出た本日。
ふ〜ん、そうか…。
ほぼ徹夜状態でその報道を目にした自分には…新宿区議会議員の伊藤陽平さんが昨夜ブログに書かれていたことの方が刺さりました。

若者からシニアまで協力し、「承諾」していない将来世代にツケはまわすべきではない、という話

タイトルからして納得される方は多いと思います。

伊藤区議も書かれていることですが、何だかんだ言っても…日本国内はある程度平和といえる状態であり、社会福祉にしても改善すべき点が多々あるのは事実でしょうが、それなりに居心地の良さを感じながら生きている人の方が多数派であるのが現実ではないででしょうか。

大阪都構想の折に橋下さんも述べられていましたが、選挙で負けても命まで取られることはないわけです。
当然職種によりますが…ビジネス上でリスクを取っても、よほどの場合でない限り、命が危険に晒されることは日本では稀でしょう。

もしかするとそういった意味では、実は変革など求められていないのかもしれません。
このままの状態で国家が、自治体が、まちが存続し続けることができるとすれば…それはそれで幸せなことだと思う人は少なくないのでしょう。

マイノリティである私の主張としては”満ち足りた豚であるよりも、不満足な人間であるほうがよく、満ち足りた愚者であるよりも、不満足なソクラテスであるほうがよい”…的な方向性ですけども。

まぁ…さすがに豚は言い過ぎにせよ、人間であることが求められるのは当然です。
私たちが選挙権を与えられていない子どもたちに負の遺産を、痛みを背負わせることとなる決定を下しているのであれば…それはもはや実質的な欠席裁判とすら呼べる悪行ではないでしょうか。

人間として、そういった状況を改善していくためにどうあるべきか。
私たちは満ち足りていないからこそ解決への思索に励み、積極的に実効性のある施策を打つことが可能になるのです。

伊藤区議のブログ内では強調こそされていませんでしたが、非常に大切なことが述べられていると感じました。

以下、伊藤陽平新宿区議のブログより引用

負の側面を請け負うことが若い世代には求められていますし、若者自身が変化を望まなければいけません。

そして私たち若い世代こそ、今のシステムは良くできていると感じている人も多いとは思いますが、将来世代に問題を先送りせず、負の連鎖を断ち切らなければなりません。

仮に私たちが支払ってきた税以上の対価を得ることができないことが痛みだと感じたとしても、政府から恩恵を受けることを減らしていき、未来へ自由を残すことが政治の役割だと思うのです。

損得勘定だけで考えると、明白な損。
しかし痛みを背負うとはそういうことです。
そもそも資本主義経済の仕組みの中では、誰もが得をする状態というものは、幻想であるとすらいえます。
要するに誰かがどこかの段階で、痛みを引き受ける必要があるということ。

誰もが損はしたくない。
できることなら自分だけでも痛みから逃れたい。
人間には少なからずそういう本質が備わっていると考えています。
もちろん私自身にも。

だからこそ有権者に向かって「痛みを背負ってください!!」と政治家が発言するのは非常に困難なのです。
だって、そんなこと言ってしまう奴は選挙で落ちるからね。

ほとんどの政治家ができるわけないと本心ではわかっていても、聞こえのいい美辞麗句を並べ、少しでも自分だけはイメージをよくしようとする。

それが選挙でしょ、って声が聞こえてきそうです。

でも、違うだろ。
本当はそれじゃダメでしょうよ。

そういう考え方と現実がさらなる政治不信と投票率の低下を招く。
その結果がまた、既得権益にまみれた政治家をのさばらせ、民意をいっそう反映させにくくさせる。

絵に描いたような負のスパイラル。

だからこそ国や地方の財政が今、このような状況になっているわけです。
全ては問題を先送りしてきた結果の積み重ねだといえます。

もちろん、理想だけでは何も変わりません。
実際に結果を出せなければ、それこそ絵に描いた餅。

ええ…それは実感としてよくわかっていますYO、と。

当ブログでも繰り返し取り上げているように、少子高齢化は歴史上かつてない速度で進行し続けています。
それに対して各方面で少なくない策が講じられていると思われますが…抜本的かつ現実的に効果的な対策として、伊藤区議も書かれている財政規模の圧縮は必要不可欠なものだといえるでしょう。
特に地方交付税頼みの自治体において、自治体の”経営”の健全化を図るためには、もはや一刻の猶予もないというのが本当のところではないでしょうか。

痛みを背負って欲しいというお願いや、財政規模の圧縮といった文言がネガティブな印象を持って受け止められることは事実でしょう。

しかし現実から目を背け、その場しのぎのパフォーマンスだけを繰り返す政治は、もはや害悪でしかありません。
真実を、現実を有権者に伝えた上で…共に不退転の志を持ち、みずからが先頭に立って痛みを受け入れる覚悟こそが、これからの政治家には必要だと、そう考えています。

将来を生きる子どもや孫たちのためにも…そしてもちろん、自分たち自身のためにも。
しっかりと物事を見つめ、後悔しない、間違いのない判断をすることができる能力を…私たち自身がみずから進んで身につけていかなくては、これから先の時代を明るいものとすることは難しいのです。

そのためにも私は情報を発信し続けますし、吸収し続けたいと思います。

どんなに画期的なアイデアも、一旦思いついてしまえばすぐに古くなります。
ですが私たちには常に新しい、改善を施していくための時間が用意されているのです。
ただ、その時間には限りがあるということを決して忘れてはなりません。
現状維持という幻想に囚われることなく、常に上を目指して、前進していきます!!

それでは今日はこんなところで。
また明日!!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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