政務活動費は実費請求すべき!あたらしいあたりまえをつくろう。

未来ひらく、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

いや。

標題の件、厳密には今現在も基本的にはそうです。

ただ…その制度設計には穴があるのです。

おのぼりさん丸出しの本日の愛キャッチ画像。東京駅の待ち合わせ場所として定番の銀の鈴の前で撮影した1枚ですが…待てど暮らせど誰も来ませんでした。

そもそも誰とも待ち合わせをしていなかったことを忘れていたわけではありませんので、その後新幹線に乗り…台風10号の影響で足止めを食らって、スケジュール変更を余儀なくされたものの、無事に津山市へと帰ってきております。

結果的に久しぶりの墓参りや、予定外に初盆に絡む行事への参加などができたことは良かったと思います。

ところで今回の東京行きにはほんの少しだけの政治的要素もありましたが…みうらひらくの個人的活動(プライベート)でした。先だって参加した研修(今週も行く予定)とは異なり、自腹で動いております。当然ながら政務活動費を使うような性格のものではありません。

これぞ政治家。泣きそうになった山田太郎参議院議員フォーラム。

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山田太郎さんのメディアフォーラム参加に伴う実費は、政治資金収支報告書には記載しますが…政治資金という名の自己資金(自身の政治団体に個人として自身で寄付する形)で賄います。

ちなみに実は先日の出張ですが…自己都合により予定を1日延長して、政務活動費を充当する研修とは別に、個人的な政治活動およびプライベートの用件をスケジュールに組み込もうと企んでおりました。しか〜し!

公費で往復交通費が支給される出張に際し、無理やり私用をぶち込んで延泊して帰ってくることに関しては…やはり若干の違和感を覚えるのが正直なところ。

ちなみに以前、出張に関しては以下のようなエントリーを書いております。

見よ、これが新しい出張のスタイル!ブリージャーって知ってる?

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公私混同って悪なの??誰だって誘惑に身を任せたくなる甘い罠。

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ブリージャーに関しては擁護派、推進派の私ですが…政治家・議員の活動の原資は公金ベースであることを忘れてはいけません。

誰よりもお金の使途に関してはシビアかつ透明性を重視する津山市議会議員として、悩みに悩みました。そして1分ほど考えた結果、交通費の按分という落としどころを思いつきました。

按分(あんぶん)とは…活動内容が多岐にわたる議員の職務において、政務活動費や政治資金に関して、明確に使途の区別がしにくい場合などに適用される考え方です。

例えば私も借りている個人事務所の家賃などに、政務活動費から4分の1を充当することが認められています。日々の活動に関しても、政務活動としての調査研究の際に自家用車での移動がメインとなると想定される津山市議会議員の場合は、ガソリン代も4分の1は政務活動費を当てることが可能(年上限12万円)です。

しかし議会事務局に確認したところ、研修旅費で按分対応は難しいとのこと。

それであればいっそのこと、帰りの交通費はゼロの方が罪悪感がないのでそうして欲しいという話もしましたが…当然ながら、行って帰ってこない出張など有り得ません。片道支給という選択肢は、そもそも不可能だという見解でした。

当然の結果として、予定ブチ込みは諦めました。

なぜ按分が難しいかと言いますと…政務活動費の旅費は、津山市の職員に適用される出張の旅費規定に準ずると規定されているからです。

津山市職員等の旅費に関する条例により”最も経済的な通常の経路及び方法により旅行した場合の旅費により計算する(第7条)”とされているわけですが、実際は議会事務局から案内された行き方・交通手段を必ずしも守る必要がありません。

この部分には領収書提出の必要がないからです。諸々細かく突っ込みたいところもあるわけですが…超長くなるので、今回は端的に私の個人的見解を申し上げます。

政務活動費および政務活動に関わる費用弁償に関しては、用途制限を全廃すべき!

上限金額だけをしっかりと定めておけば良いだけの話だと考えます。

その上で全ての領収書添付、報告書の類の添付も義務付ける。

そしてそれら全てを公開すれば良いだけの話です!

当たり前といえばそうでしょうが…例えばJRを利用した際のグリーン料金などは現在津山市では政務活動費を充当する事ができません。

コレ、できるようにしちゃえば良いやん。

グリーン車利用でウハウハ、ファーストクラス利用でキャハキャハ!

させたい議員にはさせちゃえば良いじゃん。

そんな議員、多くの有権者は要らないと判断するでしょ?選挙を意識しまくりの政治家・議員。

彼らに対して(いや、私も他人事のように書くのは不適切か)…我々に対し、本来期待している言動を望むのであれば、監視が必要であると考えております(お恥ずかしい話ではありますが)。

何しろ皆(俺自身も含めて)、自分には甘くなるからなッ!

無論仮初め(実際は仮初めにはなりませんが)にでもそうした支出を認めるという過程には瑕疵(かし)があります。

しかしそもそも、公金ベースの政務活動費の使途として極めて個人的な満足を得ようとするような人間が、議会で行政のお金の使い道をただすような役割を果たすのに適任であると言えるのでしょうか?支出目的が適正なものであるか否か…公金を使うべきか否か?

本来その程度は最低限、自分自身で判断できるような人間が議員となるべきではないでしょうか?

不適格議員をあぶり出すための、リスク管理上必要なコストとして捉える考え方もあると思っております。

改めて言うまでもなく当然と言えば当然の話ですが…公費を用いる際には、実費を計上すべきです。

そしてその実費が必要なものであったか、公開して信を問うべきです。

交通費や宿泊費を一律で幾らと支給するのは、事務処理上は手続きが簡潔に済むかもしれませんが…このご時世の公金の使い方として、あまりにも杜撰(ずさん)であると言わざるを得ません。

実費計算に伴う事務作業のコストは、少々大げさに表現すると”民主主義を守っていくため必要なコスト”であると私自身は考えております。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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