未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日の津山市議会では委員会での審議が行われる予定でしたが…4つの常任委員会の全てで、今回は昨日の一日で全ての審議が終了したために中休み的なスケジュールになりました。午前中には久しぶりに市内の友人・知人宅に寄る時間も少しだけ取れましたが、午後からはスケジュールが詰まっていたため、ナンダカンダで忙しい一日にはなりました。
アイキャッチ画像は、疲れを癒し心の渇きも満たしてくれたラブリーちゃん。
実は今夜は諸事情によりタクシーで帰ってくることになりまして、運転手さんと色々とお話させていただきました。皆さんご存知のように業界全体がコロナ禍の影響を強く受けているとのことで…厳しい状況とともに、政治への不安・不満も伺いました。こんな事態は何とかこれっきりにしてほしいとおっしゃっていました。多くの人が同じように感じておられることですよね。
現実にはなかなかこれっきりには出来ないのが実際のところだとはわかっていますが…だからこそ、自分たちの判断、自分たちの責任の裁量が今まで以上にシビアに求められていく世界になっていくと感じています。
それは私個人としては望ましく受け止めている部分が大きいのですが、それにより生きづらさが大きくなる人も少なくない事実も知っています。これだけライフスタイルや考え方、感じ方が多様化した社会の中では、誰もが熱烈歓迎するような施策は存在せず…どういうアプローチをとったところで、どこからかは文句の類が出るものなのです。
つまり何事にも痛し痒しという部分があるわけですが…そんな中でも、少しずつでも言わば”幸福量”の総量を増やすべく努めることが政治の役割の一つだと思うのです。

マジョリティーだけではなくマイノリティーにも配慮しながら、多くの声に耳を傾けてバランスを取りつつ、判断していくことが必要で…これはなかなかAIには代用できないことで、こうした血の通った政治をする必要性こそが、政治家・議員の存在意義ではないかなと思うところ。予算書と決算書のデータを基に合理的判断をするだけが政治の役割ならば、人が関わることはマイナスにすらなり得ます。
人間はミスすることもあるし…様々な自由で合理的判断を下せなくなることもあるわけですからね。
でも、それが人間です。
そんな人間を私は愛おしく思いますし…そんな私たちにしかできないことが、やっぱり絶対にあるのです。
議員の力など小さなものです。ただその小さな力も積み重ねていくことで、政治や議会、暮らしを少しずつ良いものにしていくことができるのです。一人ひとりの小さな気づきや、発言がキッカケで…状況が改善することもあるのです。
例えば!

今回の厚生委員会では、条例改正に伴う全ての新旧対照表が添付されていました。
「今までのルールを今回、こう変えようと思うんだけど…どう?」ってことを議会に対して提案する内容です。どこがどう変わるのか…条例の変更点をわかりやすく示すことは、議会に対してはもちろん…市民にも確実に求められる姿勢ではないでしょうか。
新旧対照表の添付は前回の3月定例会の厚生委員会で、私自身が全ての関係各位にお願いさせていただいた案件でしたので、しっかりと改善されていて有難く思ったところです。新旧対照表がないと、条例改正議案を審査する効率が極めて悪くなるのです。ハッキリ言って…対照表ナシで、あの実際に行われているタイムスケジュールで内容を精査するのは不可能だと思っています。
本当に審議する気があるのであれば、しっかりとした資料を当局から提出してもらうことは必要な過程です。
新旧対照表を配ることは多くの議会では当たり前過ぎる取り組みですけど…こんなことすらも、今までの津山市議会ではしっかりとはなされていなかったのです。別に誰もその現状について疑問にも不満にも思わなかったのだろうから放置されていたのでしょうが…次回以降はさらにしっかりしたい対応をお願いしようと思っています。
新旧対照表は当局が新たに作る必要などないはずの書類ですし…どう考えてもそれぞれの常任委員会所属議員以外にも必要な資料であり…タイミングとしては議案説明会で議案を提示していただくことにするのが最もふさわしいと考えます。
全部局に対して…次回以降はそういう対応をしていただくように、改めてお願いさせてもらいます。
もちろん、こうして個人レベルで状況改善を図っている議員は私だけではありません。
例えば、5月に立ち上げた会派ツヤマノチカラの仲間である安東議員からは、昨日の委員会審議で選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について、今議会に提出されている請願「選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出を求める請願書」への総務文教委員会としての態度を決める採決を遅らせるべきだという旨の発言をしたと聞いています。
何しろこの件に関しては明日の23日、最高裁が極めて重要な判断を示すのです!
事実婚夫婦「同姓強制は時代遅れ」23日、最高裁が2度目憲法判断
「正面から憲法判断を」 15年判決「違憲」の元判事―夫婦別姓で23日最高裁決定

このことは上記リンク先以外にも多くの報道で取り上げられていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ちょっとGoogle先生に尋ねていただくだけで、新聞やテレビ等、様々なメディアで報道されていることが把握できると思います。
東京都議会では「選択的夫婦別姓制度の国会審議推進に関する意見書」が全会一致で可決され、「社会に開かれた形で議論を進めていく必要がある」とされるなど、全国的にも理解が進んでいっている…社会の風潮も変わりつつあることが明確な中で…岡山県議会や今回の請願が示す方向性は、それらに逆行するものであり、私個人としては決して好ましいものであるとは思いませんので、場合によっては討論も必要かなと思っているところです。
ただそれらを全て置いておいたとしても…最高裁がこれだけ注目度の高い重要な判断をすることが明らかなのに、それを待たずして何やら微妙な結論を導き出したとしても…それはどうなのって話。
仮に最高裁が違憲だという判断を示した場合、津山市の総務文教委員会としてはそれに反する判断を示していたことが二日後に明らかになったら…恥ずかしいじゃんねってこと。そんなの知ったこっちゃない!
そう言い切れるだけの強い思いを持って本件へ取り組んでいる方々ばかりならば、安東議員の声に耳を貸す方は少なかったんじゃないかと思いますが…メンツの類がそれよりも重視される、その程度の思いしかないからこそ、最高裁判断を待ってから取り扱うという結論に至ったのではないかなと理解しています。
知らんけど。
またもう一人の仲間である田口議員は、今回の一般質問で取り上げたトピックの一つ「有害鳥獣対策について」という私にはできない視点でのアプローチの中で”ツキノワグマ対策”について触れていました。そして幾つもの具体的提案等と共に、最後の締め括りに述べたのはツキノワグマの出没情報は全て周知し、注意喚起を図ってもらうようにという執行部へのお願いでした。
津山市、ツキノワグマなんて出るの?
そう思われた読者の方も多いはず…当ブログを読んでくださっている方が岡山県北部以外で最も多いのは東京都ですので「え…そんなイナカマチなの津山って?」と改めて思われた方も少なくなくないはず。
私の質問では絶対に登場しないアプローチですからね。たびたび熊(ひらくマ)が登場する当ブログですが、リアルな熊出没注意は私の描く世界からは感じられないでしょう。
本物の熊が出るなんてって話ですが、実際問題津山市ではしばしばあることです(本日も加茂地域・勝北地域での出没情報が報道発表されています)し…もしも人と遭遇することがあった場合、猪や鹿よりも圧倒的に高リスクであることは確実です。だからこそ、情報をしっかり出していただいて周辺部の皆さまに注意喚起を図ることは非常に重要なのです。
ウサギとはワケが違うからなッ!

田口議員のお住まいが私よりもより山間部であることなども関係しています(多分、野ウサギとかもいるはず!)が…こうした分野への私自身の理解度の低さはヤバめなので…日々教えていただくことや学びの連続で有難い限り。
こういう二人だからこそ会派を組んだのです。
明日は特別委員会、期待に応えられるように頑張ってきます!
本日はこんなところで。また明日!