会いたい人には会いに行く!山本潮校長と懇談、ワオ高校を知る。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

さて、会いたい人には会いに行く…というタイトルでは、昨日も一つエントリーを書かせていただいたところです。

会いたい人には会いに行く!語らい座 大原本邸の山下陽子館長。

2021-07-30

本日は上記エントリーでも最後に少し触れた件について…語らい座 大原本邸を訪れたのと同じ日(つまり昨日)の午後、津山市議会の会派 ツヤマノチカラの三人で岡山市で2021年4月に開校したばかりの全く新しい通信制高等学校ワオ高等学校を訪れ、山本潮校長からお話を伺ったことについて書かせていただきます。

ワオ高校は高卒資格を取得できる広域通信制の高等学校で、岡山市にありますが日本全国どこにお住まいの方でも入学可能。

日常的な授業はすべてオンラインで行うという大きな特長があります。

生徒は年2回のスクーリング時のみ、岡山本校に集います。7月半ばに開催されたそうで…参加者の内、8割近くは不登校だった子どもたちが非常に自由闊達にコミュニケーションを図る様子を見て、このやり方が間違っていないことを確信されたと伺いました。

今回、事前にYouTube公式アカウントで公表されている動画を相当量拝見してからお邪魔しました。YouTubeでは実に興味深い内容が公開されていますので、まずご覧いただきたいところ。つまり私は少しでも生徒の皆さんと同じ感覚を味わうために、オンライン学習による予習を済ませてから視察に伺ってお話を聞いたということです。つまり私にとっても今回の現地訪問はある意味ではスクーリング体験であり、予習なしで伺った場合よりも理解度が抜群に上がったことを確信しています。

とりあえず公式サイトで一番上に紹介されていた、ワオ高校がどういう学校であるかの概要をご覧いただける入学説明会の動画を貼り付けておきます。

公式サイトではこれ以外にもプロモーションビデオや教育内容、教育理念についての説明動画をご確認いただけます。山本校長をはじめとした皆さまが自身の口で語られる動画でワオ高校について知っていただけるので、私がグダグダ書くよりも圧倒的にわかりやすく、しかも誤解なく伝わるはず…もはやこれはオンライン視察が可能と言って良いレベルの情報量が公開されていると思います。まずは是非チェックしてみてください!

「学びの内容」「学びの未来」「学びの方法」がそれぞれ圧倒的に、既存の通信制高校を含めた教育のあり方と異なること…非常に選択の幅が広く、子どもたちに寄り添える仕組みであると共に、時代のニーズにマッチしており、かつ柔軟に変容させていくことが可能な形の教育だと感じました。そして何人かの信頼できる当事者と呼べる方々にも概ね好評であったことなどからも、私個人としては非常に好ましい選択肢が岡山の地に誕生したことを喜ばしく思っているのです。

語らい座 大原本邸の訪問も含めて…そもそもはこのチラシで案内されている先だって開催されたシンポジウムに参加したことが、今回の視察のキッカケでした。下記エントリーに詳しく書いていますが、当該シンポジウムにおいて非常に興味深い話を聞かせてくださり、もっと詳しい話を伺いたいなと特に強く感じたのが今回お会いしたお二人だったというわけです。

今どきの18歳と25年前の俺の違い。大人の責任と教育を思う。

2021-07-17

私は何かしらのイベントや研修会、こうしたシンポジウムなどは、知らない誰かや優れた人、面白い方などと知り合える可能性がある場だと考えており…開始前の空き時間や休憩時間、終わった後の時間などを個人的には本来の目的である企画そのものと同様、ときにはそれ以上に重視しているのです。

つまり、会いたい人候補と知り合うチャンス!

ええそうです、既にご存知の方も多いように…そうやってナンパを繰り返してきました。

10年後ナンパはセクハラ?それでも俺が新規開拓し続ける理由。

2018-12-09

私は勝手に自身で長所だと思っていますが…ナンパと表現しているのはつまり、積極的にコミュニケーションを取るべくトライしていく(ただ決して深追いはしない…ハラスメントになりかねないからなッ!)姿勢のことであり、良いなと思った人がいれば…その場限りの話にするのではなく縁を先に生かしていくべく繋ごうとするのです。

これ、口で言うのは別に簡単だし…そんなこと私でもできるわって思う人や実際にやっている人もいるかもしれないけど…意外と難しいというか、少なくとも公職に就いている者の中で私以上に積極的にこうした行為に勤しんでいる方には、あまり心当たりがないのです。

色々と邪魔になるものがあるのでしょう。

私は別に恥もプライドも持っていないと言うわけではありませんが…結果的にこうしたことがプラスに働くと確信しているからこそ、そして私自身に非常にマッチしたやり方だと確信しているからこそ、継続しているのです。

そして今回も、シンポジウム後に出待ちまでしてお二人と接触を図り…訪問の約束を取り付けさせていただいたという流れでした。さらに今回は合コンとばかりに(?)二人の仲間も一緒にお邪魔させていただいたというわけです。これは昨日も触れたように大正解でした…一人で行かなくて良かった。

つまり一人でのナンパの目的達成率を上げるためには、複数人でのコンパに移行すべき!お前はまた何を書いているのだ…と関係各位から叱られそうな表現ですが、それぞれが異なる考え方を持つ三人が一緒の話を聞くことで、一人で伺っていたら決して聞けなかったであろう話が伺える結果になります。なぜならそれぞれが別のアプローチで質問したり、意見を述べたりするからです。

果たして、ワオ高校さんについても取り組みの具体的内容、そしてその裏打ちとなっている哲学や思想について山本校長から話を伺うにあたり…三人それぞれの温度差が顕著でした(事前相談は皆無、意図せず良い感じに分かれた感じ)

超ザックリ言えば…。

田口議員は理解を示しつつも、やや懐疑的な姿勢。
安東議員は肯定的だが、楽しみに注視していくという姿勢。
私はむしろ教育界に革命を起こす意気込みで頑張っていただくべく積極的に応援する姿勢。

こうした思いを、それぞれがコミュニケーションを取り始めた早い時点で伝えたような恰好になりました。

端的に言えば(おおお、田口さん、結構踏み込んだ発言をするなぁ…校長、気を悪くされるのではないかな?)と感じた瞬間もあったのです。もちろん内心はわからないものの…山本校長は我々の発言の全てを受けとめ、理解も示してくださり、その上で極めて理知的にわかりやすく…様々な説得力たっぷりのご説明で疑問点を解消してくださったのです。山本校長の言葉で最も印象に残ったものを紹介させていただきます。

「今の子どもたちの感覚を信じる」と言われていました。

例えば私たち大人はやはり…直接対面してコミュニケーションを図ることを重視しがちではないでしょうか。私自身、オンラインも対面もそれぞれ一つの手段であると考えているものの…正直に申し上げてそのプライオリティ、優先順位は圧倒的に直接対面の方が上です。だからこそ会いたい人に会いに行っているわけで…そうじゃないならオンラインで済ませれば良いだけの話。

ただ、デジタルネイティブの子どもたちは必ずしもそうではない。

少なくとも多くのワオ高校の生徒の皆さんにとっては、最もストレスなくコミュニケーションを図ることができる手段はzoomなどをはじめとしたオンラインツールを用いての通話やチャット(もちろんその中にも沢山の選択肢があるわけですが、ここではわかりやすく対比するため大別)であり、無理やり対面でのコミュニケーションを押し付けることが必ずしもベターな結果に繋がるものではないという山本校長の話には、私は納得感しかありませんでした。

優先順位が異なっていても良いじゃないかという話だと理解しています。これもまたあくまでも教育の形の一つの選択肢だという趣旨で、話してくださいました。

どちらが優れているとか劣っているとか、そういう話ではないのです。

こうあるべきだという感覚、既成概念や固定観念を捨てて、できる限り大きな枠組みを用意して…子どもたちの感覚を信じて自由に学んで成長してもらおうという理想。

それでいてビジネス観点からも既存制度に合致する形でその理想を持続的に提供していけるように非常に緻密に考えられているワオ高校のあり方は、社会的に実はとても多くのニーズがありながらあまり顕在化してこなかった面をカバーし、そしてコロナ禍の今こそ需要が増していくであろう教育のあり方であり…40年以上の歴史と実績を持ち、能開センター、個別指導Axis、Axisオンラインなどの教育ネットワークを全国展開する株式会社ワオ・コーポレーションが母体になっていることからも、既存の教育施設との連携や協力なども含めて、様々な形で子どもたちの未来に資する前衛的な取り組みを打っていけるプロ集団ならではのものだと感じました。

図書室的スペースに置いてある本のチョイスもまた…素晴らしかったです!マンガも多数あり!

先生が通常時の授業を行う”教室”は一坪程度の個室…何しろ配信できれば良いだけなので、省スペースで対応可能!

スクーリング時に用いる教室の数々は、通常時には同ビル内の学習塾に貸し出すなどして運用しているとのこと。うまく考えられています!

不易流行という言葉が、今の時代にはとても大切だと思うという風に…初めてコミュニケーションを取らせていただいた際に、山本校長はおっしゃっていました(チャット上でね!)。社会が多様化する中で、様々な方法や手段で、社会に貢献できるような優しい世の中にできればという想いも伺いました。

それで、これはもっと話を聞かねばならない…会いに行かなくてはならないと思い至ったわけです。

私の政治姿勢は守破離という言葉に端的に現れています。

不易流行と守破離は重なる部分が多い言葉です。だからこそ強く興味を持ったわけですが…実際に訪れてみて、本質的には山本校長が言われていること…ワオ高校の皆さまが目指されていることと私が取り組んでいることは同じ方向であると確信できました。

山本校長をはじめ…ワオ高校の皆さま、本当に有難うございました!

そしてこのようにブログに書こうが書くまいが、毎日お会いする皆さまとの時間についても同じように大切に思って接していること…また今後もこうした気持ちで接していくことを改めて、ここに記しておきます。

会いたい人には会うために出かけて行って、直接面と向かってコミュニケーションを取るのが、私自身にはやはり最もストレスなくスムーズに意思疎通することができるやり方だと自認していますが…それこそ、これだって、本当はやっぱり人それぞれです。

山本校長は、知り合って以来(しかもその始まりは私が送った不躾極まりないメッセージ)、私の発信を実に細かいところまでチェックしてくださっていました。お邪魔した際にも「あれ?今日は銀色の靴じゃないんですね!」と言ってくださいました。最近ブチ込んだネタをしっかりと拾ってくださっているわけです。

大学中退した銀の靴議員が院生に説教?天は自ら助くる者を助く!

2021-07-26

人それぞれだからこそ、それぞれの人を尊重するためには相手を知らねばなりません。

相手と仲良くするにせよ戦うにせよ…知っておいて損はないのです。何を判断するにせよ、情報量は多い方がベターです。

全てはまず、知ることから!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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