これで良いのか津山市長選挙。最低の投票率に市長と議会はどう向き合うか。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

明日は津山市長選挙!この先4年間、津山に最も強い影響を与える人物を選ぶ日。

2022-02-05

このところ関連するエントリーを何度もブログで書いてきましたが、本日は津山市長選挙の投票日でした。アイキャッチ画像の通り、すでに結果が判明し…現市長である谷口圭三候補の二度目の当選が確定しております。

当選された谷口圭三候補と陣営の皆さま、おめでとうございました。

近藤吉一郎候補と竹内幹雄候補、そして両陣営の皆さまにとっては残念な結果となりましたが…選挙戦、お疲れ様でした。

選挙事務に携わってくださった関係各位におかれましても、遅くまでお疲れ様でした。

そして投票に行ってくださった全ての皆さま、本当に有難うございました。ちなみに投票率は47.56%(男47.71%、女47.42%)で、ついに50%を下回りました。投票総数は19,863+17,258+1,428+359(無効票)=38,962票ですから、谷口市長の得票率は(19,863÷38,962=0.5098044…)となり、50.98%です。

0.4756×0.5098=0.24246088

つまり当選された谷口候補ですら、有権者の24%強、すなわち4人に1人にしか積極的に支持されていないのです。

これが津山市長選挙の現実です…そしてこれは前回(55.81%)を8.25ポイントも下回るもので、2005年の合併以降最低の数字です。

数字は嘘をつきません。

多くの皆さまは市政に関心がない、興味がない、期待していないのです。

少なくともわざわざ選挙に出かける価値がない、必要がない、そこまでする気になれないという人が…有権者の半数以上おられるというのは動かしようがない事実です。何しろそれはあまりにも明白に数字に現れているのですから。

市長だけでなく、議員として津山市政に携わる者として…私自身もこの投票率の低さを受け止めねばなりません。津山市長を決めるという、市民の皆さまにとっても極めて身近で、極めて重要な選挙の結果が…これまでにない低投票率だったという事実から、私たちは決して目を逸らしてはならないはずです。あまりにも情けない、この状況を生み出している責任の多くは行政や議会にあると私は考えます。

コロナ禍など、何の言い訳にもなりません。

我が国において宗教・スポーツ・政治はその頭文字を取って3Sなどとも表現され、デリケートで避けるべき話題だと言われることが多いものですが…その中でも政治の”面倒臭さ”は際立っていると言えないでしょうか。

宗教には他に類を見ないほどの多様性が認められている感がありますし、健全な魂は健全な肉体に宿ると言わんばかりの神話めいたイメージが残っている印象もあるスポーツとも異なり…政治というものへのネガティブなイメージは、3Sの中でも群を抜いていると感じています。

私の印象では政治は、宗教やスポーツ以上に日常生活に関わってくるものであるにもかかわらず。

それなのに…政治のタブー扱いといったら、もはや尋常ではありません。

宗教に由来するイベントごとは実は沢山ありますが…あまりにも生活に溶け込んでいてそういう印象を受けるものではないし…信教については機会がないと話題にも上らない気がしています。またスポーツは海外に比べると熱狂的ファンが少なく、それぞれの応援するチーム等が異なっていたとしても、気軽に話されていることが多いと感じます。

まぁ、しばしば大きく報じられることもある政治への信頼を失墜させるに十分な、決して褒められたものではない関係者の言動の積み重ねのみならず…選挙の際にだけお願いの連絡をしてくる候補者や友人知人の存在…選挙カーの騒音問題や電話での投票依頼など、日常に土足で踏み込んでくる印象がある政治は、やはり嫌われても当然かも知れません。

そしてスポーツと異なり、非常に残念ながら、選挙が終わればノーサイドともならないのが政治です。



ただこれもまた大変に情けない話で…真に住民のことを考えるのであれば、選挙戦でのあれこれは引きずるべきではないことです。無論、法に触れるようなケースが許されるものではありませんが。

我々は口先だけではなく、是々非々でなければなりません。

そもそも基本的には、当該地域のために誰がその職に就くのがふさわしいのかを決めるプロセスが選挙です。津山市長選挙であれば、津山の未来のためを思う人間が挑んでいたはず…今回の候補者は、同じように思う多くの津山市民の中でも極めて強い思いを抱いているお三方だからこそ、高いハードルを超えて、選挙に挑まれたのだと認識しています。

それぞれの陣営で戦った皆さまも含め、理想かも知れませんが皆が一丸となり、明日からとは言わず今日から…津山の未来のためには、また力を合わせていかねばなりません。

津山市の現状が内輪揉めしているような場合ではないことは…市長選挙に出ることすらかなわなかった私でも、わかっています。

くだらない内輪揉めをしている内は、投票率向上など夢のまた夢です。

それとも、投票率を上げたくないのか?

ツヤマノミライのため…引き続き自分自身のなすべきことをなしていきます。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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