未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
冒頭に津山市議会議員ですとは書きましたが…今日はあくまでも私人としての発信です。とゆーよりも、3年前に亡くなった愛娘・愛來(愛称・くーちゃん)の父としてのエントリーです。昨日&一昨昨日のエントリーで取り上げた、全国でご購入いただける週刊誌AERAへの娘の記事掲載の件。
この物流網が発達した現代においても、津山市では月曜日発売のAERAが書店に入荷するのは水曜日のところが多いとのことで…本日はまだ市内で本誌を購入することはできなかったはずですが、役得と言いますか…今回は私自身が取材対象者であったがゆえに、AERA本誌をお送りいただけたので手元に冊子が届いています。
センシティブな内容ですので…誤りがないか、私自身の意図と異なる受け取られ方や切り取り方がなされていないか、誤解を招くような表現がなされていないかなど、それこそ表現の自由を脅かすような事前検閲にならないように気を付けつつ(?)、確認させていただく機会が事前にあったのですが…最終的に出版された雑誌の誌面を確認させていただくのはもちろん初めて…感慨深いものがありました。
妻は泣いていました。
居住地の関係で、私たちよりも早く誌面を手に取って確認することができたくーちゃんの祖父母も、記事を読ませていただくことで、悲しい記憶を鮮明に思い出すことになり、つらい気持ちと向き合うことになったに違いありませんし、実際にそうした話も聞きました。
ただそれでも、私たち遺族が前を向いて頑張っていくためのチカラを、改めてこの記事は与えてくれたのです。
3年前、娘は移植手術に臨みました。一昨日あたりから娘の遺骨が設置された祭壇の周りにお花やお菓子などが増えていっています。もう小学生になって会うたびに大きくなる、生前の彼女が大好きだった同級生の皆や…彼女を可愛がってくださった皆さまのお心遣いに囲まれて、くーちゃんは嬉しいはずです。記事が掲載されたAERA本誌も遺影の横に設置させていただいています。
娘が成し遂げたことで救われた命があり、今もどこかで元気に生きていてくれる人たちがいることはもちろん、私たちが前を向く原動力になっています。そして今回の記事で勇気づけられたと言ってくれる方々がいること、臓器提供や万一の際のことについて考えるキッカケをもらったと連絡してきてくれた人たちがいることも、とても嬉しく有難く感じています。
3年間は短いようで長いようで…本当のことを言ってしまうと私の中では今でもずっと、くーちゃんがこの世界からいなくなってしまってから時間の感覚が狂ったまま。
この世界は彼女がいた頃と明らかに別の世界になってしまいました。 それは妻をはじめとした遺族の皆が同じだと思うし、無論、私たちだけが苦しいのではなく、もっとつらくて苦しい世界にいる人たちが世界中にたくさんいる事実を、私は知っています。
「くーちゃんも、世界中の人のためになりたい!」
目を輝かせながらそう言っていた娘の顔が目に焼き付いています。
今回の記事は私たちにとって一つの節目になるものになるはずであり…皆さまがくーちゃんを忘れずにいてくれること、むしろ新たに知ってくださった人すらいて、彼女を讃えるようなお声をいただけること自体、私たち…少なくとも私にとっては救いなのです。もちろん良いことばかりではなく、ネガティブな声や誹謗中傷の類も届きますが、くーちゃんと一緒ですので負けるはずがありません。記事にお目通しいただき感想等届けてくださった皆さま…有難うございます!
世界一可愛い、世界一大切な、世界一の娘が、自分よりも先に世界からいなくなることになってしまった父とその家族が、どのように目を逸らしたくてたまらない現実を受け止めようとして、そして今、何を考えているのか。
その一端に触れていただける扱いづらいテーマをとてもわかりやすく、まっすぐにまとめてくださった素晴らしい記事ですので、是非お読みいただきたいです。
もう、津山でも買えます!
最初は遺影に用いている写真を一枚だけ使う予定だったそうですが、超絶可愛すぎるくーちゃんの写真も何枚も掲載いただきました。ネット上にすでに公開させていただいている膨大な数の可愛いすぎる写真の中から…デザイナーの方と相談して選んでくださったと、記事を書いてくださった方から伺っています。素晴らしい写真のチョイスにも感謝。
今後もライフワークとして、インフルエンザ脳症撲滅と移植医療の啓発に取り組み続けていきます。
そのために役立つと思われる企画であれば、どんなメディアの取材もお受けいたしますので、お声掛けください!
それでは本日はこんなところで。また明日!