ツヤマノチカラ会派視察。津山市議会をどう変える?小金井市の議会改革に触れ、白井市長と久々の再会!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

会派ツヤマノチカラの視察、神奈川県の小田原市、東京都狛江市と訪問させていただき、締めくくりは同じく東京都の小金井市でした。

ツヤマノチカラ会派視察。小田原市のシンボル、小田原城の歴史と住民意識から津山市の今後を考える。

2023-10-16

ツヤマノチカラ会派視察。津山でも出来る?狛江市の主権者教育への意識の高さと取り組み姿勢に脱帽!

2023-10-17

18歳から15年間を過ごした東京で、最初に住んだのが中央線沿いでしたし、現在市長を務められている白井亨さんのことは市議会議員時代から存じ上げているので、何となくですが小田原市、狛江市より、小金井市のことを自治体として身近に感じていました。もしかしたら、あのスタジオジブリの宮崎駿監督(宮崎監督は小金井市の名誉市民)が手掛けたというイメージキャラクター、こきんちゃん(畏れ多すぎて貼り付けられんワイ!)を擁することも、何となく…あくまでも何となく、親近感を覚える理由かもしれません。

しか〜し!

最初から書いてしまいますけど…津山市との圧倒的な違いに、私だけでなく、ツヤマノチカラの津山市議会議員3人が打ちのめされることになるのです。

小金井市視察の目的は、ズバリ議会改革。

議会改革について議会事務局の方から説明を受けたのちには、市長が大変お忙しい中でお時間を取ってくださるとのことでしたので、再会を楽しみにいざ小金井市役所へ…およそ4年後には新庁舎を建設されるとのことで、確かにかなり年季の入った建物(近隣には新しい第二庁舎アリ)でした。議会改革の話を聞いてしまうと、のほほんと写真撮影などしている場合ではなかったのですが…この、あどけない無垢な45歳よ。

事前に15問に及ぶかなりボリューミーな質問を送付させていただいていました。私自身が作成した内容ですので個人の責任と判断でここに公開いたします。

これら全てに真正面からご回答いただきました。

しかもずっとご対応くださり、直接ご回答くださったのは議会運営委員会の委員長と副委員長を務められるお二人、つまり議員の方でした。岸田正義委員長片山かおる副委員長議会事務局のお二人には非常に和やかなムードの中で、丁寧かつわかりやすいご説明をいただき、真摯にご対応いただきました。有難うございました。

この姿勢からして圧倒的に津山市議会と異なります。

議会つまり議員が主体となって進めていくべき議会改革ですら、議員が対応説明することなどしない、あるいはできない…そんな情けない状況で良いはずがありません。

津山に限らず、例えば視察対応も議長や副議長などのそれなりの役職にある人間がサクッと挨拶だけして、本当にあるのかないのかわからない”公務のため”という理由づけがなされ、退席する議会は少なくないのではないでしょうか。これは市長、副市長、教育長など特別職にも見られる傾向であり、実際問題メチャクチャ忙しいことは重々承知していますが、それでも敢えて書いておくと…残された当事者側が良い気持ちはしないであろうことは忘れてはいけないと思っています。

何しろ議会改革は、私が最も重視している取り組みの一つであり、そもそも選挙に出馬したキッカケからして、津山市をより良くするためにはまずは議会を変えなくてはならないとの思いでしたし…それはツヤマノチカラという会派の結成経緯を振り返ってみても同じで、現在の3人のメンバーも、それぞれに考え方も感じ方も議会活動・政務活動・議員活動への取り組み方もかなり異なるわけですが、今のままの津山市議会ではいけないという危機感、それを具体的アクションとともに変えていこうという姿勢だけは共通しているところです。

小金井市議会においては議会改革全般について議会運営委員会で所管されていると伺いましたが、津山市議会においてそれを主に担うのは、私が委員長を務めさせていただいている議会活性化調査特別委員会です。そして議会運営のあり方という意味でも、現在は議運の副委員長も務めさせていただいておりますので、お二人の先輩から生の声で聞く全てが非常に参考になる話ばかりでした。2時間以上たっぷり、沢山のお話を聞かせてくださったことに感謝しかありません。

伺った内容を所感メモなどをベースに、可能な範囲でまとめて共有します。

議会改革に関するテーマは全議員に関係があるため基本的に全会派一致を原則に進めている(一人会派を認めている)。議員間討議の場としては議運の場で議論を深め、必要に応じて実行委員会(部会のようなイメージ)を設置する。

休日、夜間に開催する議会(定期的に開催されています!)は平日日中に来られない市民が直接傍聴に来られるなど成果も出ている。評判も悪くなく、傍聴者数も平日日中より多い傾向。

傍聴席での撮影、録音、録画、中継は10年以上前から議会事務局に届け出ればOK(津山市では出来ません!)だった。議会中継はそもそも市民の方が個人として始めたもの。現在は本会議、委員会等の全ての審議の様子に加え、休憩中も中継することで、市民に興味関心を持ってもらえるように努めている。

議会報告会は年一回以上の実施を議会基本条例内に明文化している。漬物やお茶を置いてざっくばらんに語り合う久慈市議会の取り組みを参考に、意見聴取のしやすい、話しやすい会となるように心がけている。津山市で言うところの出前懇談会形式もニーズに応じて実施している。手話通訳託児サービスも議会費で実施。

・定例会告知ポスターなども含め広報媒体の制作は完全に議員主体で行う。議会事務局は内容確認、印刷や設置場所確保、掲示などを担当。限られた予算内で白黒印刷→カラーは厳しいので、色紙に印刷するなど、少しでもの精神で出来る工夫を講じていっている。議会開会中はQRコード付きの横断幕設置も。

何事に関しても、入り口で止まることはない。内容を精査、調整する中での議論は侃侃諤諤、適宜行っている。ときには(結構な頻度だと津山市議会の感覚では思いましたが…)夜中まで議場で議論することもある。

様々なアンケート調査を行い、市民の声を聞くように努めている。傍聴者へのアンケートは議会開会中は常に回収箱を設置して実施。議会活動へのアンケート調査も4年に1回実施し、無作為抽出で市民2,000人を対象に郵送。その郵送に際してアンケート用紙の封入作業は議員が行う。送り先貼付等は個人情報的観点から当然に事務局担当。

・議案データはホームページで公開。議案以外の公開に関しては試行的に公開実施中。議員請求資料はホームページには公開していないが、議場に配布している資料なので(この考え方で意思統一されていることが凄い!)傍聴席にも配布している。傍聴席には紙ベースで資料を三部ずつ設置しており(閲覧用)、持ち帰りの希望などがある場合には、フロアに設置してあるコピー機を傍聴者自身に操作してもらって、有料で複写(受益者負担)してもらう対応をとっている。

主権者教育にも積極的に取り組んでいる。高校との取り組みなど、今後さらに発展していく予感。議員がみずから足を運び、趣旨説明や交渉に当たって、数年越しでの実現にこぎつけた。

YouTubeで公開されている動画の切り取り・二次利用を議員本人が使用する場合に限ってルールを定めて可能にし、さらに利用の幅を広げた。議員の中から要望があり、議会改革として実現。YouTube中継等に用いている機材などは全く高価なものではない。10年以上前のカメラを使用し、リースのパソコン2台(本会議用と委員会用)を用いて、現状でできる限りのことをやっている(このそれが当たり前という姿勢)。

X(旧Twitter)のアカウントは議会事務局が管理運営している。アイキャッチ画像は議員が準備。フォロワー数が少ないなど課題はあるが、運用していく中で今後も様々な試みを行う予定。

・小金井市には市民参加条例があり、自治基本条例はないが、今までにも様々なテーマにおいて市民が参加して活発な議論が行われてきたとのこと。市政への市民参加が浸透している感がある。地域として、議会や政治に対して極めて高い関心を持っている方々だけでなく…いわゆる一般の市民の皆さまの意識が非常に高い印象。

不躾に何度も再質問してもフレンドリーに答えていただき、本当に感謝です!

左から片山かおる議員、白石まこと議員、田口浩二議員、三浦ひらく、岸田正義議員。

この記事自体も長くなってきましたが、実際のところ小金井市役所には3時間以上の長時間にわたり滞在させていただきました。

現在の本庁舎にはエレベーターがないことで、4階の議会事務局にたどり着くまでヒーコラ言いながらスーツケースを持って上がりました。これはツヤマノチカラ結成時の初期メンバー、安東さんがいたらリタイヤしてただろうななどと思いながら…と言うか、口から思いが溢れ出てしまいましたが、元気にお邪魔させていただいた次第です。

ツヤマノチカラは永久に不滅?安東伸昭議員の勇退に寄せて。お疲れさまでした&有難うございました!

2023-05-03

議会の皆さまにご対応いただいた後は、市長と面会!

当ブログの読者の方ならご存知の方もおられると思いますが…白井亨市長は昨年11月までは小金井市議会議員だった、リスペクトする先輩です。議員向けオンラインサロンの運営メンバーとしてご一緒させていただいたり仲良くさせていただいていただいているけど、本当に勉強させていただきまくっている、尊敬する政治家の一人です。

初めての5人集結!仲間のふんどしで相撲を取る!尊敬するパブラボ運営メンバーを紹介。

2022-05-14

少し痩せられたか、私が太ったか、その両方か…。

超絶お忙しく体調もイマイチだと聞く中で…私たちのために何と一時間丸々お時間をとってくださり、色々とご助言くださったり、実情を聞かせてくださったりしたことに感謝しかありません。

それにもかかわらず…小金井市議会さん凄いっすね、小金井市さんヤバいっすね、別の意味で津山市議会はヤバいんですよマジで…みたいな愚痴同様の対話に半分近くの時間を費やしてしまったことは痛恨の極み。ただ市長におかれましては、抽象的な内容の質問も含めてその場で問いかけさせていただいたことにも的確にお答えいただきましたし、具体的な取り組みについて伺った際には「ああ、それだったら確かこの辺に…。」的な感じで資料をササッと出してくださるなど、相変わらずキレッキレの神対応をいただきました。

白井市長のインパクトには田口議員、白石議員も、衝撃を受けてくれたのではないかなと思っています。

首長の思い、覚悟、改めてその重要性を教わりました。

これでも私も話は聞いていますよ!

ひらくマを持ってくださる優しさ!

田口副議長にもひらくマを無理やり持たせて(表情ちょっと引きつってない?)、私は最初の方で触れた小金井市のイメージキャラクター、こきんちゃんを市長の机から略奪する暴挙!

小金井市の関係各位、本当に有難うございました!

小金井市での学びはもちろんですが、小田原市、狛江市で得た知見も含めて、津山市の現状改善に役立てていきますので、ツヤマノチカラの三人の今後に引き続きさらにご注目ください。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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