さぁ皆で考えよう!本当に必要なのは何なのか?自治体に何かを望むことは結局、自分でお金を出すこと。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

さて、本日は火災の際に大量の水を撒くための訓練があり、朝から地域の防災を担う面々と共に津山市内の中心を流れる吉井川河川敷に集合しました。私自身はほぼ見ているだけの下っ端参加とは言え…見学と応援とお手伝いをしなくてはならない身でしたから、結構”映える”こと間違いなしのその様子を撮影し損ねたなぁという反省点にブログを書く段になってようやく気づくわけですが、アイキャッチ画像は帰りの車の中から一枚だけ撮影した写真です。

津山城跡・鶴山公園がよく見えました。

津山城の古写真(明治初頭、撮影:松平国忠)

そしてそうなんです…津山には立派な石垣はあれど、城はないわけです。いにしえの姿があまりにも鮮烈なのでまた余計に残念ではあるのですがかつて威容を誇った津山城の面影を忍ばせるのは見事な石垣と、再建された備中櫓のみ。実際その場でもある先輩から、最近鶴山公園に上って観光客の方とたまたま会話されたエピソードを伺い、「やっぱり津山にも城があればなぁ…三浦くん、全然違うぞ!」と言われました。

ツヤマノチカラ会派視察。小田原市のシンボル、小田原城の歴史と住民意識から津山市の今後を考える。

2023-10-16

当ブログでも報告記事を上げたように、先だって会派ツヤマノチカラの視察で全国的に有名な名城の一つ、小田原城を訪れています。その際にも、担当してくださったこの道何十年という学芸員の資格を持つ職員さんと話しましたが、一般の多くの人にとっては城と言えば天守のことなんですよね。

小田原城クラスの城があるまちでも、住民の半分以上の方が城下町としての歴史あるまちだという意識を持っていても、それでもやっぱり、城と言えば天守だと…まち全体を城として囲む総構の存在が小田原城を難攻不落の城たらしめ、専門家の立場では城と言えば総構の中全体のことだと感じてほしいという思いもあるので、市民理解を深めていくための啓発に取り組んでいると言われていましたが…事実として、小田原市でも城と言えば多くの人にとって、天守のことを指すわけです。そして先述した先輩も、そういう意図で津山に城があれば…と、言われているわけです。まぁ津山城跡・鶴山公園って言っている時点で、城跡であって、城がないことを認めているので仕方ない気もしますが…。

ゆーてもそりゃ、天守があれば…全然違うのは間違いありません!

それについては上で紹介した小田原城視察エントリーにも詳しく書きましたし、議員にならせていただく前から何年も書き続けている当ブログにおいて何度も取り上げてきた鶴山公園のあり方などの記事でも触れてきたことです。繰り返し触れてきたことには理由があります。

市民の皆さまの関心も高く、津山城跡・鶴山公園がふるさと津山のシンボルとして、多くの市民の心に根付いていると肌で感じてきたからです。

でも城は、当然ながら目が覚めたら勝手に建ってたなんてことは有り得ないものですから…だからこそ、小田原の職員の皆さまの姿勢同様に、私たち議員や市長をはじめとした、職員の皆さまには啓発していく姿勢が必要ではないでしょうか。

城の再建にはメチャクチャお金が掛かるんだってことをね。

うっかり「へぇ、あれが津山城ですか…。」と言われる市外からのお客様もおられる、あの備中櫓の再建だけでも約8億円が掛かったと聞いています。津山城の天守再建にはいったい幾ら掛かるのかについてですが…昨年の9月定例会での一般質問で確認したことがあります。

平成6年度の見積もりですので、何もかもが値上がりしまくっている今現在においては参考にもならないような気がしますが…29年前の時点でも約30億円が天守の復元整備費用として必要だろうと見込まれていたわけです。言うまでもないことですが、これとは別に維持費も掛かってきますので…それこそ、とんでもない金額が必要となってくるわけです。それを、税金で賄うことが適当だと考えられますか?

超絶ザックリ計算ですが…まぁ50億じゃ済まないだろうけど50億として、維持費無視して、津山市の人口はもう10万人もいなくて96,000人少々ですが10万人として。

一人あたり5万円の税金を費やして、城が本当に必要ですか?

まぁ確実に5万円じゃ済まないだろうけど…城があったら良いなとは私自身もとても強く思いますが、現時点では極めて非現実的だと言わざるを得ません。

国や県からお金引っ張ってこいとか言われる方もおられますが…誰であろうと今、そんなことは出来ません。

語弊を恐れず言えば、市民が津山市に予算が必要な何らかの施策を望むってことは、結局は自分自身の財布からお金を出すってことです。そして自分自身以外の市民の財布からもお金を出すことを望んでいるってことです。だって自分たちの支払った税金がベースにあるわけですから。自分自身も知らぬ存ぜぬで済む話ではない…関係がある話なんだよってことです。もちろん望むのは自由だし、実現を目指して知恵を絞るのも動くのも我々議員の役割だと認識はしていますが、これについてはよく考えていただきたいと強く願います。

当然ながら私自身も、公職に就かせていただいている身として誰よりも真剣に税金の使途をチェックし、より良い使い道を提言するなどしながら、私たち自身の暮らしが今よりも少しでも楽しく快適なより良いものになるよう尽力することをお約束します。

ご意見ご要望は、いつでもお気軽にどうぞ!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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