津山にプールは必要か?久米地域だけの問題じゃない。総務文教委員会による懇談会を久米支所にて開催。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

本日は19時から津山市議会の総務文教委員会のメンバーが7名全員参集し、津山市役所の久米支所において、このところトピックの一つになっているプール建設に関しての懇談会を開催しました。『新市民プール建設に伴うこれからのまちづくりについて』と題された会には、地元の方々を中心に約20名の市民の皆さまにご参加いただき、報道関係者、総務文教委員会には所属していない議員が8名と議会事務局職員を加え、闊達な意見交換が行われたところです。

意見交換といっても、基本的には市民の皆さまの声を委員会として伺う機会を設けるという意図で開催された会でしたので…私含めて、一言の意見を述べることもなく終始ヒアリングに徹していた委員もいましたし、車座に腰掛けていただいた中に加わっていた総務文教委員会に所属していない議員も、意見を述べることはなく、様々な声に耳を傾けていました。

おかげさまで、大変参考になりました。

津山市が建て替えを計画している久米地域にある市民温水プールレインボーは、老朽化に伴って建設の話が進んでいるところですが…津山市の厳しい財政状況をはじめ、懸念されるポイントが幾つもあることに加え、市から出てきた計画見通しがあまりにも甘く、杜撰に感じられたことから、津山市議会においても9月定例会で複数の議員が取り上げていました。市民の皆さまからも、私のところへも今までにも賛否両論の声が寄せられてきています。

今回の懇談会は明らかに告知不足でしたが…ともかく委員会として改めて皆さまの声を直接伺おうとの姿勢で、集まってくださった皆さまから思いを述べていただき、それぞれの立場でのご意見やご提言を頂戴したところです。積極的に沢山の方に言葉を発していただけたので、間もなく開会される津山市議会12月定例会においても、確実に複数の議員から執行部に声が届けられるはずですし、個人的にも今後の議論において参考となる意見を伺うことができました。

この問題だけではありませんが、津山市が行う施策には津山市民の税金が使われるわけです。当該プールの建て替え費用は、20億円前後と試算されています。

当然ながらどのような設備、施設としていくかにより、費用は増減しますが…本日も言及があった中で津山市の水泳人口は2,000人程度だと伺っています。様々な考え方や感じ方があると思いますが、少なくとも現在よりも豪奢な施設整備を進めるという考え方には私は賛同しかねるところです。

本日もアルネ津山という…全国的にも有名な負の遺産として悪い意味で名高い、一部では”墓標”と呼ばれる施設を生み出し、負債を抱え続けている津山が犯した過ちの二の舞になるようなことがあってはいけないという趣旨の声も聞かれました。

市外県外からも大会が誘致できるような公認プールを建設して、地元にお金が落ちるような仕組みを構築すべきだという意見や、現に子どもたちの水泳授業で使っていることもあり、水泳は安全教育として欠かすことができないものだから工事による利用不可の空白期間なく使える状態で進めてほしいといったリクエストなど、他にも様々なご意見をいただきました。

財政面以外にも厳しい状況は続きます。少子高齢化・人口減少社会における公共施設、公共サービスのあり方は、これからさらにシビアに考えていかなければならない問題で、全ての住民の皆さまにとって実は関係があることです。

ご意見、ご要望等、いつでも何でもお気軽にお寄せください!

本日の会の中では津山市では意見を聞く仕組みすら整っていない、パブリックコメントを実施していたことすら知らなかったというご指摘や、5回開催され、すでに市長に意見書も提出されたプールの整備基本計画策定委員会は何のための会だったのかというお叱りの声などもいただいたところ。伺ったご意見等を無駄にしないように、務めを果たしていきます。

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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