未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
さて、昨日まで怒涛の九州への視察・勉強会ツアー関連のエントリーを書き続けてきましたが、8月1日には津山市に戻ってきています。
2日には打ち合わせのために市役所へと登庁しました。その後も大人しく(?)市内の子どもたちのところを回ったり、オンラインでの会議対応など、津山市内で仕事をしているところです。今夜は津山納涼ごんごまつりという津山市の夏の風物詩的イベントがありましたが、その時間は思いっきり仕事中でした。
楽しい祭りに水を差す気は一切ありませんし、何事もなるべく楽しく取り組むのが私のモットーでもありますが…例えば花火に出かけたくても様々な事情で出かけられない子たちがいることなども、できるだけ多くの方に知ってはおいていただきたいなと思います。行かないのであれば、それはもちろん自由ですが、行けないのであれば…大人が考えることや支援が必要な場合もあるということです。
毎年多くの方が集まる県内最大規模の花火などはほんの2〜3発だけを遠くから確認できただけでした。その後も日付変更後まで色々とやっていた関係で、私の周囲では結構な話題になっていたジョコビッチの金メダル決定の瞬間も見逃してしまいましたが…泣きながら娘さんを抱擁しているシーンをリプレイで見るだけで涙が溢れまくるくらいには、涙腺が緩くなっている今日この頃です。
さて、前置きはこれくらいにして…本日の記事はこちらについて!
参加というか、視聴させていただいたのは昨日のみでしたが、8月2日、3日に開かれた教育AIサミットについて書いておきます。アイキャッチ画像の通り、ちょうど先日色々とお話を聞かせてくださった熊本市の遠藤教育長が登壇されるセッションがあるということで…非常に楽しみにしていました。
これは生産性を劇的に向上させるテクノロジーとして広まりつつある生成AIの普及が遅れているだけでなく、教育機関間で活用に差が生じている教育現場の問題といかに向き合い、解決・改善していくかを考えるキッカケとなる場を…との思いで開催されるものです。津山市においてもこうした現状は顕著に現れており、学校間格差と呼べる実態もありますし…もっと広げれば自治体間格差もエグいことになってきていると感じています。
生成AIの可能性と限界を正しく理解していないがために、少なくない教育者たちが漠然とした恐れから子どもたちを遠ざけているのです。正しく理解さえすれば、誰もがその恩恵を享受できるわけですから…その助けとなるような機会を設けることで『キッカケ格差』をなくしていこうという趣旨の企画でした。
とても興味深い内容でした!
先だっても45分ほどの講話いただいた上に、懇親会にまでお付き合いくださって不躾な質問などにも真摯にお答えくださるなど、長時間にわたりお話を聞かせていただいていたわけですが、今日は完全にICT活用に特化した話だったということもあり、これまた先だって担当課長と実施校の校長先生から詳しいお話を聞かせていただき、現地視察もさせていただいたばかりのフレンドリーオンラインの話などを遠藤教育長からも詳しく伺うことができて、さらに学びを深めることに繋がりました。
遠藤教育長からは、先生主導の授業から、子どもたち主導の授業のあり方へ移行していくためにこそ、ICTを使っていくべきで、そこに役立たないのであれば使う必要もないし、使わない方が良いくらいだとのお話がありました。あくまでも目的達成のための手段に過ぎないということだと理解しました。
私自身、何度も議会でも言ってきているように、ICTの活用は手段でしかありません。
ただその手段、その選択肢は、これから先を生きる子どもたちにとって、読み書き同様に必要なスキルとして最低限、身につけておく必要があるものだと考えています。そしてまた私は、生成AIをはじめとしたテクノロジーの活用は、何らかの困難を抱えている児童生徒、もっと言えば生きづらさを抱えている子どもたちにとって大きな希望になり得る選択肢だと確信しているのです。
この日も先生方から、同趣旨の話が伺えました。
もはや使うとか使わないとか、そんな議論をしている段階ではなく…いかに上手に役立てていくかを、現場の教員はもちろん、子どもたちも一緒になって使いながら触りながら試しながらメリットやデメリットに気づく経験、体験を積み重ねていくべきで、実際にやってみないとわからないという話を、現場の先生方…しかもこうした場に登壇するような方々から聞かせていただけたことは、とても心強いなと感じることでした。
例えばChatGPTなども、利用してみないと体感・実感できないわけで…使ってみないと始まりません。
遠藤教育長からは、できるだけ多くの人たちに子どもたちがつくったものを見てもらうことが大切だとの言葉があったことが印象深かったです。自己肯定感の醸成などにも繋がる大切な考え方だと感じました。
熊本市のフレンドリーオンラインについては、先生方がYouTuberのように見てもらえるような、聞いてもらえるような工夫をしているとの説明もありました。例えば、先だってのエントリーでも少し触れたように、着ぐるみを被っての配信などにとりくまれているわけで…学校には行けないけど勉強したい子どもたちの思い、将来に不安を覚えている保護者の不安などをフォローしていくために、体を張って取り組まれているわけです。不登校だけでなく、病気や怪我で入院している子どもたちへのサポートしても有用であることや、子どもたちの適応力の凄さについても言及がありました。
遠藤教育長と同じセッションに登壇された、枚方市教育委員会の永山先生からは、様々な作業が自動化できるAIは先生もどんどん使うべきだと言われていましたし…遠藤教育長と同じように、主体的に学ぶ助けになるのであれば子どももどんどん使うべきだと言われていました。
津山市教育委員会がこうした姿勢を持てない限り、こうした先進自治体と言われるようなまちの子どもたちとの教育格差は開くばかりになることを危惧せざるを得ない…というのが正直な感想でした。
永山先生はいかに楽しんでできるかが大切だと思うとも言われていました。
枚方では桃鉄教育版などを積極的に活用しているとのことでした。
アプローチの仕方は様々あって構わないと思いますが…口先だけで子どもたちのニーズに寄り添っていくと言うだけではなく、本当のニーズが何であるのか、子どもたち自身の声に真摯に耳を傾け、大人が押し付けで施す教育ではなく…子どもたちと共により良い教育目的達成の手法を模索しながら進めていくべき段階に、もうとっくに入っていると改めて感じた、そんな時間でした。
津山市も変わるべきだと思っています。
本日はこんなところで。また明日!