なれ合い政治はもうやめろ!セレモニーでも猿芝居でもない本来あたり前の姿に。議会に真の議論を取り戻せ!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

北海道での話ですが…苫小牧市で発覚した“代表質問の丸投げ問題”を、報道などで見聞きしている人は少なくないでしょう。

地方自治の根幹を揺るがす、極めて深刻な問題。

行政職員が、本来は議員が作成すべき与党会派の代表質問と、その答弁を一体で作成していたのです。苫小牧市の総合政策部が関係部署に、与党会派の代表質問を作成するようメールで指示していたことで発覚したもの。これが報道され、全国に波紋が広がっていますが、似たような話は議会関係者であれば一度や二度は必ず聞いたことがある”ハズ”です。

正直なところ、私自身は驚きませんでした。

やれやれ…またですか、程度の印象です。

なぜなら、これは苫小牧だけの話ではないからです。

今回の件を受けての取材の結果…北海道内の主要都市だけでなく、他の自治体でも「よくある話」だという実態が報じられています。北海道新聞の記事によると…20年以上も前から続いているという証言まで出てきています。”議員が電話一本で部長に質問を作ってくれと頼んでいた”との証言すらある。

つまりこれは、構造的な“なれ合い”です。

そして、それを許してきたのは、私たち議員であり有権者であり、政治を見過ごしてきた社会全体でもあると言えないでしょうか。

首長と議会議員による二元代表制。

これは車の両輪に例えられることもある、地方自治における最も重要な仕組みの一つです。行政(市長)が政策を執行し、議会(議員)がそれをチェックする…相互に独立した立場で、時には対立しながらも、共に市民の利益を最大化するために機能する、それこそが本来あるべき地方政治の姿なのです。

こんなことをしていては、議会の存在意義などありません。

それなのに、議員が質問を“作ってもらう”なんてことが…市長が所属していた会派に“都合のいい質問”を提出させた上で、上で“想定問答”どおりの質疑をまさにセレモニーとして、予定調和の筋書き通りの寸劇を、少なくない公金が費やされている議会運営の中で行われているなんて…。

そんなの、市民を欺いているのと同じでしょう?

有り得ないこと…言うまでもなく有り得てはいけないことです。

本来、議員の質問とは、住民の皆さまの声を代弁し、行政に対して明確に問題提起するものであるハズです。その中には鋭い指摘もあれば、耳の痛い言葉もあるでしょう。読者の皆さまもよくご存知のように…それを上手に(?)かわして、何じゃそりゃと感じるような逃げにも思われる答弁が返ってくることもある。でも、それでもまだ健全なんです。むしろ、それが議会だとすら言える。そうした現状を変えていきたいなとは思っていますが、こうした方向への変化は絶対に認められないことです。

緊張感のない議会に、未来はありません。

なれ合いの関係性からは、何の進化も生まれないのです。

私は常に自戒を込めて、言い続けてきています。無論まだまだ、十分にできているとは思っていませんし、決してそう思ってはいけないことでもあると考えています。

「言うべきことは言う。なすべきことはなす。」

これについては本当に…どんなに厳しい場面でも、信念を曲げずに発信し続けてきたつもりです。そしてこうした矜持を胸に公のために務めていくことこそが、私を信じて投票してくれた市民の皆さまへの責任だと思うからです。

行政と議会が結託すれば、市民の声など届かなくなります。

喧嘩しなきゃいけないと言っているわけではありません。ただチェック機能がしっかりと働かなければ、例えば進めるべきではないと住民の多数が思うような政策があった場合にもそのまま進められてしまうリスクが生まれます。議会が住民利益のためでなく、行政のために存在してしまっては、本末転倒です。

津山市議会にはこんな状況はないと、信じたいところです。

私が議会改革こそがはじめの一歩だと訴え続けるのは、こうした報道などにより誰も興味も関心も持っていないどころか、何か悪いことすらやっているのではないかという負のイメージが付きまとう政治や議会を信頼できるようにしていくためには、会派を超えた対話や議会全体での情報発信の強化、そして市民との対話の場づくり等…それらすべてが、信頼される議会となるために肝要なプロセスだと信じているからです。

全ての議会人は今回の苫小牧市の件を他人事にしてはなりません。

この問題を見過ごすことは、自分たちの責任を放棄することに等しいと言えるハズです。

議員は、自分自身の言葉で語らねばなりません。

そうでなければ行政の皆さまに対して、その声を真摯に受け止めてくれと言うことすらできない、許されないと言えるでしょう。市民の皆さまには、その姿勢を厳しく見ていただき、もちろん私自身を含めて双方をチェックしていただくことを改めてお願いしたいと思います。

それこそが、本当の民主主義じゃないでしょうか。

なれ合い議会には未来を託せないでしょ!

私は今後も、この姿勢を貫き…より良い議会、より良い市政、そしてより良い津山を目指して、全力を尽くします。

本日はこんなところで。それでは、また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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