世界は変えられる!地獄は善意で満ちているが、天国は善行で満ちている。実体験した善行のリレーを紹介!

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

さて、本日は津山市消防団の操法大会などありまして一日中ドタバタと忙しかった上に、先方が相当お酒を飲まれていたので、もしかしたら善意ベースの言動かもしれないけれど、人はこうやって貶められていくこともあるのだなと感じるような場面に向き合わざるを得ないシーンなどもあり…少々気疲れした印象ではあります。先日の出張の疲れが日を置いて出てきているのであればオジサンそのもので激ヤバだなと頭を過りましたが、実際のところ体力そのものも落ちてきているのは間違いないので、健康管理の面からも何か考えないとマズいなと思っています。

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そして考えるだけじゃなくて行動しなきゃね!

善意と言えば…出張二日目の大村市役所行きのバスの中で、大きなスーツケースを引いていたので一人で立っていたのですが、後ろの方の座席に座られていた学生の方が降車される際、私の前を通り過ぎた後、恐らくはバッグに付けていたのであろうヘアピンを落とされました。目の前の席に座られていたご高齢の方も「あ…。」と言われ気づかれたご様子だったのですが、落とした当人は気づかれず運賃を支払って降車されようとしていたので反射的に「ヘアピン落とされましたよ!」と関係ない皆や運転士さんまで振り返るレベルの声で叫んでしまいました。

結果的には無事に手渡すことができましたが、きっと大声で叫ばなければそれは無理だったでしょうし、その役割を高齢の方に期待するのも正直、違うよなと思います。ただ誤解ないように書いておきますと、自分のようにある意味で人前で大きな声を出すことに慣れていたりするような人ばかりではないこともまた確かですから、同じように動いてほしいというストレートな意図で書いているわけではないのです。

でも、そうした際に自分が落とした側だったらと想像してみてほしいんです。たかがヘアピンと思われるかも知れません。しかしもしかしたら、そのヘアピンは落とされた方にとっては唯一無二で代わりがきかない物かも知れません。そんなものを落とすような状況に持っていくなと言われる方もおいででしょうが、誰も落としたくて落とすわけではないし、その対策を考えるのはまた別の話です。一番わかりやすい例は財布などでしょうが、落としてしまった財布を誰かが拾って届けてくださったというのはしばしば聞く話ですし、実は私自身も覚えがあること。

あ、財布が落ちている…でもこれを拾ったらネコババすると思われるかももしかしたらどこかで誰かが見ているかも知れないし…面倒なことに巻き込まれるのもイヤだからやめておこう時間もないしね。

そんな風に思われることもあると思うし、実際に急いでいたなどどうしようもないケースもあると思いますが、もし可能であれば一歩踏み出すことで助けられる人がいるかもしれません。バスで落とし物を届けた十時間少々後に現実に起こった、善意をアクションに結びつけたからこそ救われた人がいた、驚きの善意の行動リレーを紹介します。

降車駅が近づき新幹線から降りようとした際のこと。車両前方のドアに向かうと、すでに先客が数人おられました。ふと床に目をやると、前に立っておられる方の足元に、裏返しになっていましたが明らかに乗車チケットと思われる長方形の紙が落ちています。朝のバスでの出来事も思い出しながら、お声がけしました。

みうらひらく
すみません、チケットを落とされていませんか?
乗客A
あ、いや、違いますね…。

そうか、どなたか前の駅などで降りられた方が気づかずに下車されたのかもと自分を納得させ、恥ずかしながら、正直なところ私はそれだけでスルーしてしまいそうになったのですが…しばらく経ってから、今度は私がお声がけした方がその前に立っておられる方に対してこう言われたのです。色々と考えてくださったのではないかなと思うくらい、声掛けまでに間がありました。

乗客A
乗車券を落とされていませんか?
乗客B
ええ?いや、大丈夫です…ありますね。

すると、最初の私の声かけも含めて一連のやり取りをご覧になっていた、また別の方が言われました。

乗客C
さっき席に戻られたような人がいたのよ。
その人のチケットじゃない?
みうらひらく
そう言えば私、すれ違った方がおられました…どんな方でしたっけ?
乗客C
どんな人だったろう…。
そこまでは覚えていない…。

これはまた大声で叫ぶしかないのかと一瞬思ったとき、いつの間にか私の後ろにできていた降車待ちの行列に並んでおられた方から声があがりました。

乗客D
それ多分、あの作業服の人じゃないかな?

そこからはチケットのリレー。

文字通り、手から手へ…無事に落とし主の元に届くことになって何よりでしたが…これは善意を善意だけにとどめず、皆が善行のレベル…つまりアクションにまで昇華させたからこそ生まれた結果だと感じました。

何を偉そうに言っているんだ、善行なんて大袈裟な表現をするような話ではなくて、ごくごく当たり前のことではないかと思われる方もおいでかも知れません。

ハッキリ言ってその通りなのですが、当たり前にそれができていますか?

当たり前にそれができる世界になっているでしょうか?

 

誰かが何かをなくしそうなタイミング。

だけど本人はそれに気がついていなくて、でも自分が声を掛けたり、声をあげたりすることで、もしかしたらなくさずに済むかもしれない…そうした状況があるのであれば、私は当然にこれからも声を出していきたいです。そして中には何となく気づいていながらも何らかの理由で、声をあげることに躊躇したり、声をあげない人もいるかもしれません。他人からは気づいているように見えて気づいていないのかもしれないし、様々な事情でできないのかもしれませんが、わからないことです。どうしても優先せざるを得ない、のっぴきならない事情がそこにあるのかも知れない。

だから声を上げられなかった人をその背景を知らずに責めるのは早計です。上にも書いたように、そもそもそういった状況に陥らないような対策、一人ひとりが予防の観点を持つことももちろん大切

ただもし…本当は声をあげたい、声を掛けたいけど声を出せような理由が環境にあるのだとしたら…その環境を変えるべきではないでしょうか?

必要なら我々は環境を変えることができます。

子どもたちの周りの環境はほとんど大人がつくるものです。今回の長崎県大村市、佐賀県武雄市への視察を通して、子どもたちの命や健康が脅かされることがないように周囲の環境を整えていくことの重要性はもちろん、楽しめるような環境、文化・芸術面からのいわゆる情操教育などの大切さも改めて強く認識したところですが…それと同様に、私たち大人の周囲を取り巻く環境に対しても、より優しい世界を目指して、変えるべきことは変えていかねばならないという思いを強くしました。

他者に優しい世界は自分自身や自分の大切な人にも優しい世界です。

戦争も事故だと言われていた、出口貴美子先生の言葉が思い出されます。

善意だけでは、どうにもならないことがあります。

私は大人の無知や誤った知識、誤解などが原因で子どもの身に起こる不幸も、子どもにとっては事故のようなものだと考えています。まさに情けは人の為ならず…今回得た知見を津山市の現状改善に役立てていくべく、議員として人としての活動の中に落とし込んでいくことを約束します!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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