当事者になってからでは遅すぎる!目を背ける自由はあるが背けてほしくない理由。

未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。

臓器移植の現場に一石を投じる独白。44歳の誕生日に亡き娘の偉業を発表。

2022-05-18

抄録大公開!ド素人議員は学会で何を話すのか?目的達成の助けとなるアドリブLIVE!

2022-05-19

学会と聞くと創価学会が頭に浮かぶ私が、日本救急医学会中四国地方会に登壇。

2022-05-20

このところ何度か書いている臓器移植・臓器提供については、皆さまから非常に沢山の声を頂戴しております。中には私と同じようなドナーの家族という立場の方や、レシピエントの方などからの声もあります。

ネガティブな内容を含めて…もっと多様な声が届くだろうなと思っていたにもかかわらず、感謝の声や賛意、また応援していきますというメッセージなど、実際にはほぼ全てが肯定的に捉えてくださっている内容であることは、嬉しいのはもちろんですが非常に心強く感じているところで…発信したこと自体について間違いではなかったと改めて確信できているので、とても有難いことだなと思っています。本件については…まだまだ色々と書きたいこともあります。なるべく誤解なく、熱意などを失わずに伝えることができるのはやはり生LIVEだろうなとも思うので…久々に動画を撮ってみようかなと思っていますし、公開の場でお話することもできたらなとも考えているところです。

上で紹介した学会には錚々たるメンバーが参加しておられ、素人の私が話を伺っていてもメチャクチャわかりやすい話のオンパレードかったです。市民に開かれた形でああいった会が開かれ、お話を聞く機会があれば…それだけで救われる命が増えることは間違いないと、確信しました。

私など、そもそもその場にいること自体が場違い感半端ない存在だったわけですが…終了後、朝まで議論をしても話は尽きなかっただろうとおっしゃった先生がおられたことが端的に示しているように…立場が近かった(学会参加者は基本的に医療従事者)としても、様々な考え方や感じ方があるものです。

このテーマは誰にとっても関係がある非常に大切な問題でありながら、どこかアンタッチャブルなもの…触れてはならないテーマとして扱われてきた経緯があり、それが問題をより深刻化させていることは間違いありません。

臓器移植には必ず誰かの死が関わっている(法律上、生きている方から臓器を摘出することは当然認められていません)ために…例えば骨髄移植などと比べても、啓発していくことすら難しいという話も耳にします。下記のような的外れな批判を避けたいという意味のようですが、こんなトンデモ論は言っている方が恥ずかしいという風潮を作っていかねばならないのではないでしょうか。

参加者A
臓器移植件数を増やすことを望むのは、臓器提供者を増やすことを望む…つまり亡くなる人が増えることを望むこととイコールになるのではないのか?だからそんな発信はすべきではないし、できない。

臓器移植・臓器提供に関する話題は確かにセンシティブで、取り扱いに注意を要する一面があるとは思いますが…誰にとっても関係がある重要な課題です。これはある意味では、選挙や政治といったテーマと同じかもしれません。

誰にとっても関係がある問題だとは理屈ではわかっていても、どこか実感を伴って感じられない。当事者にならないと真剣に考えられない…これは人間ある意味では当たり前かもしれません。

しかし、当事者になってからでは遅いのです。

不幸にして当事者になったとき…冷静に考えられるような精神状態を保つことは極めて難しく、そして考えられる時間的猶予はありません。

そうした事実を知っていただくだけでも、リアルな声を当事者が発信していく意味はとても大きいと考えるわけです。命を救うことに直結している課題だからこそ、実は公開された形での自由闊達な意見交換がなされていくべきで…それには当事者である私たちが積極的に声を上げていくことが必要であるとも思っているわけです。

ふつうの家族という檻。その固定観念が命さえ奪うかもしれない。

2021-03-26

以前も別の切り口から書きましたが、大切な問題と向き合わず、しっかりとコミュニケーションを取らなかった場合…問題はより深刻化することがあるのです。少なくとも、放っておいたから話さなかったからといって問題がなくなることなどないし…何より、臓器提供・臓器移植にかかる問題に関しては…臓器が足りないことが理由で、命が失われ続けているのです。


臓器移植自体を推進しようと思っているわけではないのです。

臓器を提供しようと思うも思わないも自由ですし、提供される(臓器提供を受け容れる)自由も、提供されない(臓器提供を受け容れない)自由もあり…判断は個人の尊厳として、誰にも文句を言われる筋合いのない…守られるべき意思であると私は考えています。

ただ正しい知識を持つこと、そういう選択肢があること、それぞれの選択肢を選んだ人たちの生の声を判断材料として届けて、できる限り後悔のない判断をしていただきたいと願っているだけです。

誤った知識や思い込み、偏見などが働かないようにしていきたいのです。

間違った情報をもとに判断することの危うさを、コロナ禍の中でイヤと言うほど学んでいるはず!

変えていくべきことは、きっと沢山あります。そしてゆっくり少しずつ、やがてそのうちに変わっていく…そう言っている間も失われている命があることから目を背けることは、少なくとも当事者である私にはできませんし、医療従事者の皆さまはもちろん、誰にもしてほしくないのです。もちろんこれは個人的な願い…私のわがままですけどね!

目を背けたくなるような現実から背けることがあっても良いし…自由だと思いますが…アタシャ見ないフリはできないってこと!

本日はこんなところで。また明日!

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三浦 ひらく

三浦 ひらく -PROFILE-

世界を暮らしやすく楽しく変えるため、相棒ひらくマと一歩ずつでも現状改善していくために日夜ハゲむ、1978年生まれの岡山県津山市議会議員。選択肢の多い社会を目指し、政治も手段の一つと捉え、地域振興、多様性理解促進、生きづらさ解消、表現の自由を守るための活動、インフルエンザ脳症撲滅、臓器移植意思表示推奨などをライフワークとして活動している。

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