未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
そして…くーちゃんの父、三浦拓です。
本当は個人的にはそんな使い分けに、大きな意味があるとは思っていませんが…ご案内です。ついに、このところ毎日新聞医療プレミアというサイトにおいて特集として連載いただいていた、我が家の世界一可愛い娘・愛來(あいく・愛称くーちゃん)の記事が最終回を迎えました。

「思い出さない方が楽」 5歳でドナーとなり、5人の命を救った愛娘 その“偉業”を父が語る理由/5
当ブログにおいても、今まで4回にわたり書いていただいた記事を紹介・案内する記事を書いてきてきます。
今回の最終回の記事を含め、全て有料記事です。ただ、これを読むために登録してくださった方もおられるなど…多くの方々に興味・関心を持っていただき有難いなと思っています。ちなみに現在、最初の2ヶ月無料のキャンペーンも実施されているようで、キャンペーン中に解約された場合は料金はかかりません!
全て無料で読めるチャンス!

かつて地元の新聞社で働かせていただいていた時期もある私ですから、昨今の新聞社の厳しい事情も少しは理解しているつもりです。有料記事で配信されていることに文句をつけるつもりなどはありません。むしろこれは極めて大事な記事であると、有料でも、登録してでも読まなくてはと思ってくださる読者の方が出てくるという判断があったのかもしれないと考えると、収益を上げていかねばならない観点からは大いに納得できると同時に、少し誇らしくすら感じるくらいです。ただ、それはあくまでも取材をしてくださったからこそ生まれた事実です。
まずは5週にわたり、毎回文字数的にもかなりのボリュームがあり、内容が非常に詰まった記事を、臓器移植普及推進月間でもないにもかかわらず、掲載してくださった毎日新聞医療プレミアのご英断、ご配慮に感謝申し上げます。
関係者の皆さま、有難うございました!
そして、今までの4回の記事中ではご本人のご許可をいただいていなかったので…署名記事として発信いただいているけどお名前は公開していなかったのですが…もう書いちゃおう(本人許諾済み)!
何より、誰よりも、記事の執筆者である倉岡一樹記者に、心よりお礼を申し上げます。倉岡一樹記者は、ご自身がレシピエント(臓器提供を受けた人)でもあります。
移植医療の取材に携わる他社の関係者からも「あの方の右に出る人はいないと思います!」とまで評される真摯な取材姿勢・記事が持つ説得力について…これまでの私のブログエントリーでも触れてきましたが、これは本当は倉岡さんの書いてくださった記事をお読みいただかねば伝わらないことですし、お読みいただければ、圧倒的な説得力を伴って納得いただけるはずのことです。
当ブログでも度々報告させていただいてきていますので…今まで何度も何度も、私が様々なメディア関係者から多くの取材を受け続けてきていることは読者の多くはご存知でしょう。それだけ、かつて私が個人の責任と判断において…くーちゃんが臓器提供したのだという事実を発信したことがセンセーショナルではあったのだと理解しています。
ちなみに倉岡さんは、本まで出版なさっておいでなのでこれも触れさせていただきますが…お母様をドナーに生体腎移植手術を受けておられる方です。

わざわざ津山市に泊まりがけでお越しいただき、非常に丁寧に取材くださった際…ご自身の日常生活などについても、少しだけお話を聞かせていただきました。ドナーの家族になることがどういうことなのか、レシピエントとなることはどんな意味があるのか、それぞれの一つのあり方を良い面も悪い面も含めて、同時に当事者として理解している恐らくは日本唯一であろう記者として、これからも元気に、唯一無二の記事を書き続けていただきたいと願います。
様々な物議を醸しながら…それでも私が発信を続ける理由が、今回の倉岡さんの記事ではとてもわかりやすく、本人が言葉にするよりも的確にまとめられているので、是非お目通しいただきたいです。触れにくく書きにくいことだったろうなぁとコチラが思うような内容にも絶妙の表現で触れてくださっており、私の思いを正面から受け止めて理解してくださった上で、本当に最大限の配慮をしてくださりつつ、記事化してくださったのだと改めて感じています。
また、私自身も把握できていなかった妻や主治医の先生の思いまでも伝わってくる記事になっていることで、改めて周囲に感謝を伝えられることもできました。本当に有難く思っています。
くーちゃんと一緒に、これからも移植医療の啓発、そして臓器提供意思表示推奨に、あらゆる立場や肩書きなども使えるものは使わせていただきつつ、あらゆる角度から取り組んでいくという姿勢についても、書いてくださっていることにも感謝です。

上の画像は、先だって広島と徳島の皆さまにお話を聞いていただいた際に、プロフィール画像として用意させていただいたものです。
2019年、父の選挙戦真っ只中で5歳の誕生日を迎えたくーちゃんとの一枚がベースになっています。くーちゃんとは沢山の写真を撮っていましたが…正直、もっともっと撮っておくべきだったと後悔しています。写真や動画を撮ることの大切さなどについては、倉岡さんも4回目の記事の中で触れてくださっていますが、皆さまの前でお話させていただく際にも、持ち時間によってではありますが、触れてきています。
倉岡さんと初めて直接お会いした日でもある、昨年9月末の東京の聖路加国際大学で日本移植会議のシンポジウムに登壇させていただいた際の動画を貼り付けておきます。
是非ご覧ください!
私たちは、娘の臓器を提供しました。
ただそれは私たち家族が望んだから実現した…わけではないのです。もちろん私たちが望まなければ実現しなかったことではありますが、それだけでないということ。
臓器提供を待ち望む方がいてくださったから、受けてくださる方々がおられたからこそ実現したのです。
そしてそれだけではありません。
医療者の皆さまをはじめとした、多くの方々のお力添えがあって初めて実現した”いのちのリレー”なのです。

もしかしたら…提供という言葉はふさわしくないのかもしれませんね。少なくとも私の場合は”あげた”という感覚ではなく…”贈った”の方がやっぱりしっくりくるかな。
プレゼントだと思ってもらえた方が、くーちゃんと私は嬉しいです。
先だってのエントリーでも書きましたが、臓器提供に関してはどんな意思も尊重されます。

くーちゃんと私の話も、これと全く一緒です。
例えば誰かにプレゼントをあげたいと思っても…もらってくれないと成立し得ないと言うか…一方的な押し付けは、それがどれだけ高価なものや世界に一つしかない特別なものであっても、受け手が望まない場合には迷惑でしかありませんよね。押し付ける気など一切ないわけです。
全ては、人それぞれです。
聞きたいなと思えば聞いてくれれば良いし、相談したいなと思えば相談してくれたら良いです。ただ、臓器提供の意思表示欄は何度でも書き直して良いものだという事実などは知っておいていただきたいなと思います。運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードの裏面にまで意思表示欄が設けられている理由は、誰もが当事者になり得るからに他なりません。
今の気持ちを記しておいた方が、あなた自身にとっても、あなたの大切な人にとっても、良いかもしれません。
今年だけでもあと3回ほどは遠方に出張してお話させていただく予定が入っていますが…これからも可能な限り、どこにでも飛んでいくつもりです。zoomでの対応も何度もさせていただいてきていますし、いつでも何でもお気軽にご相談ください。考えていただくためのキッカケとなるような活動を、これからも続けていきます。

どれだけカッコ悪くても、痛々しく映ろうとも、誰に何を言われようとも…この活動が「命をつなぐため」に圧倒的に有用で効果的な手段だと確信していますし…これはくーちゃんと自分にしかできないことで、やっていかねばならないことだと勝手に思っていますからね!
それでは、本日はこんなところで。また明日!