未来拓く、みうらひらくです。
津山市議会議員、三浦ひらくです。
本日は日曜日でしたが、津山市役所には結構な人出がありました。私は午前中…昼前に数十分お邪魔しただけですが、いわゆる地域商品券…津山市プレミアム付地域商品券「さくら」の販売が10時から15時まで行われていましたので、お申し込みの結果、見事当選された方々が購入に訪れていたというわけです。
実はこの「さくら」なのですが…発行額6億円(うちプレミアム分1億円)で発行冊数5万冊という大きな金額が費やされた事業でしたが、あくまでも速報値ながら、申し込みは約4万7千冊ほどだったと聞いておりまして…つまり、申し込みをした方は必ず当選したというのが現実のようです。
額面1,000円の券が12枚綴りで1冊(総額12,000円)になっている冊子を10,000円で販売する内容で…要するに1冊購入できた時点で2,000円はお得になるわけです。以前に30%のプレミアム(つまり10,000円で13,000円の額面のチケットが購入できた)が付いた同様の施策を行った際には抽選になったはずですから…今回は20%のプレミアム率が響かなかったのか、単にそれほど求められていなかったのか、そもそも本事業自体が市民の皆様に知られていなかったのか…いずれにしても結果的には以前に比べても少々残念な数字だと言えると思っています。
ただ、もっと残念な話もあります。私自身はそもそも地域商品券事業自体にあまり肯定的ではないのが率直なところなのですが…ただ、紙の地域商品券よりも、圧倒的に低コストで準備することが可能なオンライン商品券について、ちょうど一年前の9月定例会での一般質問でお願いさせていただいていました。
圧倒的なコスト削減に繋がり、利用者と登録店舗の利便性は確実に向上して、感染症予防・感染拡大防止という観点からも、接触機会が減る方向性は時代が要請しているものだと考えていたからです。
今回、津山市としては初めてそのオンライン商品券を導入してくださったことは…当ブログでも以前にも紹介させていただいた通り。
電子商品券「eつやま商品券」については発行額1億2千万円(うちプレミアム分2千万円)、発行口数1万口に対し、残念ですが申し込みは1,891口に止まっているのです!
つまり18.9%しか申し込まれていないということ…。
一般質問での同僚議員への答弁の中で示された数字ですが、衝撃的な低い数字に…大きなショックを受けたところです。ハッキリ言って地域商品券とか地域振興券とか呼ばれる施策の類は一種のバラマキであるという指摘と、現行のやり方では効果も極めて限定的かつ不公平感が大きなものになることを避けられないと考えていますが…それでも。
議会を通過してやることが決まった以上は、少しでも多くの市民の皆さまに役立てていただきたい。
そして自治体のデジタル化による革新的な住民サービスの向上、つまりDXを進めていくための将来的な観点からも、さらには限られた財源を効率よく市民の皆さまに還元していくという目の前の税金の使い方の観点からも…紙ではなくデジタルベースの商品券をできる限り多くの方々にご利用いただきたいと願うところです。
その方が私たち市民にとっても、津山市の財政にとっても、本来はメリットが大きいはずなのです。にもかかわらず現状はなぁ…。
この施策そのものの告知が十分になされていない(知らないという人にとても多く出会っています)上に、紙の商品券に比べてデジタル商品券の使える店舗数が圧倒的に少ないというデメリットもある。
現在ホームページに掲載されている情報によると、紙ベース商品券取扱店は727店舗あるのに、オンライン商品券に対応している店舗は131店舗しかありません。
オンライン商品券が使える店は紙と比べて約18%の店舗数、プレミアム率にも差がない以上は「紙の方が使い勝手が良いよね!」ってことで人気が出ることは明白で…オンライン化によるコストカットなど進むはずもないのです。このあたりは当然に今年度の施策の話なので…29日に開催される決算質疑で質すわけにはいかないところですが…アイキャッチ画像に写っている「うまい券2」という、市内の多くの飲食店やタクシー、運転代行業者などで利用できるプレミアム率30%の地域商品券の購入が今月末30日まで申し込み可能です。その気がある方は、是非お買い求めいただければと思います。
それでは本日はこんなところで。また明日!